光と影の彩なす一瞬《生月島に見るカクレキリシタン》004

マリア観音とは、その名の通り、おもに江戸時代の禁教令によって弾圧を受けたキリシタン(キリスト教徒)達によって信仰の対象とされた聖母マリアに擬せられた観音菩薩像のことである。そしてその多くは中国の青磁、白磁の慈母観音で子供を抱いている。隠れキリシタンは、マリア像を持てなかったので、これら観音像を聖母マリアにその姿を投影して信仰の対象とした。