光と影の彩なす一瞬《生月島に見るカクレキリシタン》001

 過日、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録された。
ここにいう「潜伏キリシタン」と「カクレキリシタン」の区別がなされていることに注目したい。

「カクレキリシタン」とは、キリシタン時代にキリスト教に改宗した者の子孫であり、1873年に禁教令が解かれて信仰の自由が認められた後もカトリックとは一線を画し、潜伏時代より伝承されてきた信仰形態を組織下にあって維持し続けている人々を指す。一方、今回の「潜伏キリシタン」は禁教の掟が解かれた後にカトリックに戻った人々を指すと言えば理解できよう。写真は平戸市切支丹資料館