アベチルは迷い迷って東西
自民党総裁選は29日に投票され、次期総裁が決まる。その情勢報道に接して私が詠んだのが冒頭の川柳である。アベチルは安倍チルドレン、東は河野太郎氏(神奈川15区=平塚市など)、西は高市早苗氏(奈良2区=大和郡山市など)を指す。私は安倍チルドレンの動向がこの総裁選の勝敗を決すると考えている。もし彼らの多くが西を向くならば、安倍政治が引き続き継承され、安倍晋三氏は政権を陰で差配するドンになるであろう。東を向くなら、安倍政治への決別とまでいかないまでも、安倍氏の影響力が弱まることが予想される。 “現代時評《安倍チルドレンの総裁選》井上脩身” の続きを読む
現代時評《アジア大変!》片山通夫
地球温暖化や異常気象に関してはここでは書かない。アメリカが同時多発テロ以降、アフガンで「テロ対策」と称して戦争を初めて20年。このほど米軍はアフガンから撤退した。周知のようにアフガンはタリバンが政権をとった。西側諸国はイスラム原理主義のタリバンが、特に女性の人権などにどの様な政策をとるか注意深く見つめている。 “現代時評《アジア大変!》片山通夫” の続きを読む
現代時評《安倍氏ら党重鎮の総裁選への魂胆》井上脩身
墜落か再上昇かANA
最初に断っておくが、全日空のことではない。1971年の雫石事故以来、全日空機の墜落事故は起きていないのだ。ここでいうANAは安倍晋三、麻生太郎、二階俊博の自民党を牛耳る3氏である。菅義偉首相が3日、同党総裁選不出馬を表明して以来、総裁選立候補予定者の支持票集めが水面下で活発化、情勢は混とんとしている。こうしたなか、同党若手・中堅議員有志が7日、「派閥にとらわれない自由投票を」との意思表明をした。私は新聞でこの報道に接し、冒頭の川柳句が浮かんだ。今度の総裁選がANA3氏のもくろみ通りに進むかどうか。この国のこれからの政治の行方を左右する重大な局面である。 “現代時評《安倍氏ら党重鎮の総裁選への魂胆》井上脩身” の続きを読む
現代時評plus《次の首相に望むこと》片山通夫
菅首相が「自民総裁選に不出馬」という衝撃的な、しかし考えれば当たりまえのことが一日か二日ほどで収まって、自民党内は勿論、マスコミや国民の眼は自民党の総裁選に一気に眼が注がれているが少し待ってほしい。安倍政権で内閣官房長官を永らく勤め、一年前に総理に就任し、60%以上の支持率を誇った菅内閣だったが、たった一年で「たたき上げ首相」は頓挫した。なぜなのかを安倍、菅政権を通して真摯に振り返ることから次期総裁に誰が「選ばれるか」ではなく「誰がふさわしいか」を考えなくては、みんなの日本の将来はコロナに脅かされて、それこそ頓挫してしまうと思う。 “現代時評plus《次の首相に望むこと》片山通夫” の続きを読む
◇現代時評《国の品格》山梨良平
コロナの蔓延が半端ない状況だ。オリンピックの、パラリンピックの影響なのかもしれない。我々国民の気のゆるみも大きいと思う。なにしろオリンピックやパラリンピックというお祭り騒ぎもあって。
そんな9月が始まった。マスコミは「岸田氏の総裁選出馬」だの「自民党役員任期がどうの」だとか、「幹事長交代交渉」だのと姦しい。(しかしこの「姦」という漢字も意味も女性差別になりそう!)
挙句の果てに菅首相では衆議院選は戦えないとか言い出す輩、それも自民党議員の中から出ている。 “◇現代時評《国の品格》山梨良平” の続きを読む
現代時評《アフガン》片山通夫
アフガンが大変なことになっている。米軍のアフガンからの撤退でタリバンが制圧した。タリバンも穏健派がいるようで、なんとなく平和裏に権限移譲されて、以前のように女性に対する圧政的で差別的な事態から抜け出て西欧の規範をアフガンにもたらすような印象を与えた。「アフガン報道官」は中東カタールのテレビ局アル・ジャジーラに「戦争は終結した」と述べ、15日の英BBCの電話インタビューに対しては、「数日のうちに平和的な権力の移行を望む」と述べ、崩壊したアフガン政権や外国軍部隊の協力者に対して「報復はない」とも明言した。 “現代時評《アフガン》片山通夫” の続きを読む
現代時評《コロナ無策政府によって失われる命》井上脩身
私の手帳の5月10日の余白に「L452R」「HLA-A24」の記載がある。L452Rは新型コロナウイルスのデルタ株、HLA-A24は白血球の型のひとつ。デルタ株はこの型の白血球をすり抜ける能力がある、という意味である。ネットにアップされた研究報告に、「日本人の6割がこの型の白血球を保有している」と記されているのに目が留まり、2~3カ月後に日本で大流行すると直感、メモしておいたのだ。 “現代時評《コロナ無策政府によって失われる命》井上脩身” の続きを読む
現代時評《悪癖を捨てよ。》片山通夫
ヒロシマ、ナガサキに続いて76年目の終戦(敗戦)記念日がやってきた。正確には日本がポツダム宣言を1945年8月14日に受諾し、9月2日に調印・即時発効(降伏文書)に至って第二次世界大戦・太平洋戦争は終結した。 “現代時評《悪癖を捨てよ。》片山通夫” の続きを読む
現代時評plus《五木の子守歌》片山通夫

昔から気になっていた歌がある。五木の子守歌。筆者は熊本県や五木村に縁があるわけでもない。それでもなぜか気になっていた。今思うと高校の修学旅行で九州へ行ったときに聞いた歌だったのかもしれないが定かではない。
おどま盆ぎり盆ぎり 盆から先ゃおらんと
盆が早よくりゃ 早よもどる
(伝承者 吉松 保)
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現代時評《怒りを込めて振り返れ 嘘で始まった五輪》一之瀬明
コロナウイルスが蔓延している。日々感染者の数が更新されていることはテレビやインターネットのニュースサイトでご存じだろう。そして今日8月8日、オリンピックは閉会式を迎えた。続く24日からのパラリンピックはどうなることやらと心配である。コロナが今よりも収束していれば良いが、パラリンピックを中止すれば「差別になりそう」な・・・。 “現代時評《怒りを込めて振り返れ 嘘で始まった五輪》一之瀬明” の続きを読む
現代時評plus《オリンピックの終焉が近い》山梨良平

今、一年遅れで東京オリンピックが開催中だ。コロナに追われてドタバタの様相が透けて見えてきた。無論日本政府やJOC内部の実行能力不足が主な原因。委員会内部の実相は詳らかではないので、表に現れた事象から推測するしかない。開会式の費用に見合う式典はあったのか?小池知事と菅首相が天皇陛下の開会宣言時に起立しなかった。この映像は世界に流れてしまった。 “現代時評plus《オリンピックの終焉が近い》山梨良平” の続きを読む
現代時評《五輪開会と天皇政治利用》井上脩身
東京オリンピックが7月23日、開幕し、国立競技場で行われた開会式で、天皇が開会を宣言した。1964年のオリンピックでも昭和天皇が開会宣言をしており、東京五輪の名誉総裁として当然の任務を果たした過ぎないが、57年前の五輪と決定的に異なるのは、スタンドに観衆が一人もいないことだ。宮内庁長官の「(陛下が)感染拡大を懸念している」との拝察発言が全く無関係とは言い切れないだろう。その効果に着目し、天皇を政治利用しようとする動きが出てくる恐れもないとは言えまい。私は、この五輪が戦前回帰への起点になるのでは、との不安にかられるのである。 “現代時評《五輪開会と天皇政治利用》井上脩身” の続きを読む
現代時評plus《コロナウイルスは忖度してくれない。》片山通夫
《「知性や科学者を尊重しない権力者が、思い付きか個人的利害で決めた方向性を、法律上の根拠などはお構いなしに「やる!」と宣言し、それを忖度官僚たちが執行し、抵抗する国民には恫喝して従わせる。》と、あきれ、怒るのは慶大名誉教授の小林節氏。まるで江戸時代の「殿様と代官そして御用商人」だという。
筆者もどう表現したらいいのかなかなか的確な言葉を見つけられなかったが、さすが小林先生。バカ殿さまと悪代官と悪徳商人という構図だわ、これは。そしてこの三者が愚直な庶民を恫喝して従わせようとする。
今問題になっている西村再生相だがまさにこのたとえ通り。まるでシナリオ通りの悪徳代官。それにバカ殿。
ところで小林先生は彼らには「知性」がないとバッサリ。「知性や科学者を尊重しない権力者が思い付きか個人的利害で決めた方向性を、法律上の根拠などはお構いなしに」実行するという。そういえば安部前政権時代、官僚の忖度がはびこっていた。挙句の果てに一人の官僚が自殺したが、伝わるところ、まったく歯牙にもかけないようだ。
東京に緊急事態が宣言されている。おそらく政府は宣言を発するのは避けたかっただろうと思う。もちろんコロナが収束の道筋にあるというのではない。オリンピックが開催される中での緊急事態宣言だ。しかしコロナウイルスに限っては安部・菅政権にとって忖度してくれない。それでも開催する覚えなというIOCやJOC、それに何よりも菅政権をあざ笑うがごときまん延ぶりだ。まさにコロナとの戦いだが、残念ながら我が国に限って言えば完全に負けている。頼みの綱のワクチンも行き渡らない。ここは人が担当しているのだが、できていない。ワクチン不足も2か月も隠ぺいしていた。ほかにも重要な案件を隠ぺいしているのではないかとこの一連の政権には疑心暗鬼しか持てない。
知性を持ち合わせていない政治家は早々に退場すべきだ。
今話題の大谷翔平選手やオリンピック・パラリンピックに目を奪われないようにしなければ・・・。
◇現代時評plus《自民党員に告ぐ!》山梨良平
しかしえらい時代になったもんだ。つい先日、都議選で決して勝利できなかった自民党が、補完勢力ともいうべき他党の協力を得ることができそうだと読んだのかもしれないが、いささかひどい。いや、「酒の提供を続ける飲食店に対して金融機関への働きかけを要請する」と飲食店を恫喝した西村康稔経済再生担当大臣のことだ。
SNS等では「893か?」ともっぱらの評判だ。そもそも菅首相からして「恫喝人事」で有名だとされる。「いうことを聞かない官僚はやめてもらう」と言ってはばからない男だ。その手下ともいうべき西村大臣だ。さもありなんとインターネットでは評
判だという。
史上最長の在任記録を持つ前首相も月刊誌で「歴史認識などで一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の(オリンピック)開催に強く反対している」と批判したらしい。
なぜこのタイミングで国民の神経を逆撫でするのかまったくわからない。自民党はこの西村恫喝大臣の発言を重くみている。
何しろもうすぐ総選挙だ。菅首相になってから幾たびかの地方選や補欠選があったが全敗だ。このままでは秋にある選挙も危うい。危機感を持つのも当然だ。
それなのに先に述べたような暴言を発する大臣が現に存在する。およそ前安部政権時代から、国民の意思などまったく無視し、自分たちの都合のいいように税金も政策も自由に変え、解釈して来た。そのうえこのコロナが猛威をふるっている今も「反対する奴は反日」だとかたわごとをのたまうという男が幅を利かせている自民党という政党の限界を感じている党員はいないのか心配する。何しろ良い悪いはともかく、我が国最大のそして長年国政を担当してきた政党なのだ。目を覚ましてもらいたい。
自民党員に告ぐ!
解釈憲法、公文書隠ぺいもしくは改ざんまたは残さない政治、首相夫人が「私人か公人か」などと閣議決定しなければならない政治、挙句の果てに恫喝で官僚を支配するを進めてきた政治家を自民党から除名しなければならない。しかしおそらくこういう輩を除名するほど党に力はないだろうから、心ある党員は自民党籍を離脱して新党を立ち上げるべきが来たと思う。
現代時評plus《一発逆転の秘策》片山通夫
今日7月8日、菅首相は東京に緊急事態宣言を発令した。お盆が明けた8月22日まで。同時に政府は五輪をごり押しするつもりのようである。一方自民党の野田聖子氏は「菅政権下で選挙全部負け」たと述べた。この発言をどの様に受け取るかは立場によって入り色あるとは思うが、筆者は衆議院選も近いことだし一発逆転の秘策をここで書こうと思う。
菅政権にとって、菅首相にとって差し迫る選挙は切羽詰まった問題だろう。そしてその前に悪評高い東京五輪が差し迫っている。おまけに「緑のタヌキ」と異名をとる都知事が(タヌキのくせ)虎視眈々と政権の失策を狙っているかのように見える。おまけに「ぼったくり男爵」御一行様が「特別扱い」を要求しながらやってきたわけだ。
先の都議選でもNHKがおこなった出口調査で「▼現時点で無観客の方針にすべき」が38%、▼「大会は中止すべき」が26%」だった。つまり今更やめられないかもしれないが、少なくとも「無観客」という意見が38%あった。
このような世論を踏まえると、東京五輪は中止して、コロナ対策をはじめとするすべての情報公開を徹底し、ワクチン接種を最大限に注力し、ぼったくり男爵御一行様を国外に送り出し、国民のに「今後は国民目線で政治を行う」ことを宣言して総選挙に臨むことだ。
ロシアのプーチン大統領は国民との直接対話をおこなっている。この手法を取り入れてオリンピック中止や政権への不満など国民の意見を吸い上げるシステムの構築を図ることだ。無論これはオリンピック開催までにおこなって、その結果をぼったくり男爵や自民党をはじめとする政治家等政治にかかわる人々に突きつけることだ。
その方法は電話でもいい。SNSでもいい。新聞やテレビというマスコミを介してでもいい。
勇気を振り絞ってやってみることだ。それで「NO」を突きつけられれば?野田聖子氏のいうように「いずれ全敗」なのだから同じ結果だと思う。