現代時評《敵基地攻撃》片山通夫

自民党タカ派などから「敵基地攻撃」に関した議論が盛んだ。(図版)ただこの議論(考え方)は今に始まったことではないようだ。時事通信が伝える。
《敵基地攻撃の基本的な考え方は、他国領域内からミサイルを撃たれる前に発射拠点や司令部を攻撃するというものだ。国会でのやりとりは1956年の鳩山一郎首相の答弁(船田中防衛庁長官が代読)までさかのぼる。ミサイル攻撃を受ける際に、「座して自滅を待つべしというのが憲法の趣旨とするところだとはどうしても考えられない」との内容で、それ以来、憲法上は許されるとの解釈が続く。(時事通信HPより)》
https://www.jiji.com/jc/v8?id=20220121seikaiweb

安倍政権時代、オオカミ少年よろしく「(北朝鮮の)ミサイルが飛んでくる」と小学生などに避難訓練(Jアラート)を実施したことがある。戦前の「B29に竹槍」。
内閣府HP https://www.kokuminhogo.go.jp/kokuminaction/jalert.html

2022年1月に入って北朝鮮は数回ミサイルを発射した。BBCは「北朝鮮、極超音速ミサイル発射実験に新たに成功と発表 金正恩氏が立ち会う」と伝えた。https://www.bbc.com/japanese/59932645

北朝鮮がミサイルを発射したと言う情報は多くの場合、その報道が韓国からもたらされているように思える。時には防衛省が発表する場合もあるが。つまり北朝鮮ミサイル発射の情報は韓国に頼っているのではないかと危惧する。そんな状況で「敵基地攻撃」などを実行すれば誤攻撃の連発にならないか?敵は「宣戦布告無き攻撃」ととらえる危険が大きい。その結果、中国と北朝鮮、もしかしてロシアも加えた連合軍の総攻撃を仕掛けてくる危険が大きい。いかにわが国の全土に米軍基地が存在していても、米軍が表立って北朝鮮など3国連合相手に「誤攻撃した日本」の味方をするとは思えない。

真珠湾攻撃の令和版?
冗談じゃない。一部の戦争マニアの政治家に日本の運命、国民の命を任せられない。