現代時評plus「終末時計の針を戻せ!」片山通夫

こんなニュースが今日流れだした。《バイデン氏、プーチン氏は「ウクライナ侵攻するだろう」 西側試せば「高い代償」》
《ロシア軍10万人が集結「ウクライナ侵攻」前夜か CIA元副長官が予測する3つのシナリオ ―“台湾有事”との共通点―》
ウクライナを巡るロシアと西側の対立は年が明けてますます激しくなってきた。
国際社会は同時に
台湾に対する威嚇を続け、そして国際社会は南アジアへ進出する中国に対する対応も迫られている。

ところがわが国はここ最近はこれらの「紛争前夜」というべき状況には、報道を見る限りほとんど動いていない。いささか古いニュースだが「岸田・高市氏、敵基地攻撃に言及 河野氏はサイバー対処主張」なんて、敵基地攻撃関連の記事が目に付くだけだ。

現下の緊急事態におけるロシアのプーチンに対するアプローチはほとんど報道されない。また中国の習近平に対しても、冬季オリンピックにおいて、「外交的ボイコット」という言葉は使っていない曖昧模糊とした状況である。

《“残り1分40秒” 3年連続最短に 米科学雑誌が警告 https://is.gd/aKtPvX》
所謂終末時計が残り時間が少なくなってきていると警告しているニュース。

ところでわが安倍晋三氏は現役の首相時代、

August 31, 2020 外務省ホームページに以下の記述
  日露首脳電話会談が行われた。プーチン大統領は、安倍総理はこれまで建設的に対話を重ねてきた信頼できるパートナーであり、プーチン大統領との友情をこれからも大切にしたい旨述べたのに対し、プーチン大統領から、退任後も安倍総理の活躍を願うとともに、またお会いすることを楽しみにしているとの言葉がありました。

ウラジミール、シンゾーとファーストネームで呼び合う仲だと豪語した安倍氏、地球儀を俯瞰(ふかん)する視点で、積極的な外交を展開してきたと豪語する安倍氏、一体どのようにこの事態を考えているのだろうか?
参考 首相官邸HP

岸田首相、安倍氏をモスクワへ特使として派遣しては?そして終末時計の針を戻させる・・・。これこそ「地球儀を俯瞰」した外交となる。