◇現代時評《近頃巷で流行るもの》片山通夫

昔、「二条河原落書」という秀逸な落書が書かれた。

夜討(ようち)強盗謀綸旨(にせりんじ)
召人早馬虚騒動(そらそうどう)/生頸還俗(げんぞく)自由出家
俄(にわか)大名迷者/安堵(あんど)恩賞虚軍(そらいくさ)
本領ハナルヽ訴訟人/文書入タル細葛(ほそつづら)
追従讒人(ざんにん)禅律僧/下克上(げこくじょう)スル成出者
器用堪否(かんぷ)沙汰モナク/モルヽ人ナキ決断所・・・

「二条河原落書」は鎌倉幕府滅亡後に後醍醐天皇により開始された建武の新政が開始されてから2年後の、建武元年(1334年)8月(建武2年(1335年)8月説も存在、後述)に、建武政権の政庁である二条富小路近くの二条河原(鴨川流域のうち、現在の京都市中京区二条大橋付近)に掲げられたとされる落書(政治や社会などを批判した文)で、写本として現代にも伝わる。 (ウイキペディア)

最初に書いたように秀逸な文。現代の政治も世情も悪い意味で、決して当時に劣らないようだ。「二条河原落書」の全文はリンクを貼っておくのでそちらを参照されたい。

「落書」としてはいささかどころか大きく劣るがちょっと真似してみた。

*憲法改正喧しいが、憲法の定める所は無視する輩
*権力があればどんな悪事も大丈夫。警察検察裁判所思うがまま
*政治の世界じゃ大騒ぎ、専守防衛 何のその 防衛予算は鰻も顔負け
*三権分立破壊され 司法は政府の道具に堕した
*国民の声を聞かない有識者会議
*あっ!おんなじや。北朝鮮の今年の目標、食糧問題と経済重視
*何回こんなこと書かなきゃいけない?
⇒甘利明の収賄疑惑、下村博文の加計学園ヤミ献金疑惑、政党助成金を原資とする河井夫妻への1億5000万円供給。時間稼ぎに終始して何も解決していない問題を徹底的に追及し、森友、加計、桜を見る会、公文書改竄、統計改竄等に関する安倍元首相及び昭恵夫人の証人喚問 などなど

*子供食堂増えたけど、増えちゃならないそんなもの
*年末炊き出し随所で繁盛、そんな風景見たくない
*権力もったにわか政治家、ここぞとばかり金儲け
*金の亡者の政治家は博打場作り金儲け

*社会に蔓延る絶望感 女性の自殺が記録的
*治外法権 コロナにも 蔓延防止はどこまでも

最後に・・・。

【安倍語録】

*嘘をつくため生まれてきたのか 「消えた年金必ず見つける」
*「前進」「加速」「力強く」 やってる感の領土交渉
*「北方領土は私の代で」 あげくの果ての3000億円
*「拉致問題は必ず解決」 交渉しない安倍政権
*「アンダーコントロール」 嘘で固めた五輪招致
*「議員もやめる」 この一言が忖度生んだ
*「こんな人たちに負けるわけにはいかない」 後味悪い国民分断
*「悪夢のような民主党政権」 次に待ってた地獄の安倍政権

お粗末。