キューバの近現代の歴史を概観しておこう。
スペインの支配下にあったキューバが1902年に独立した後、製糖産業などにアメリカ資本が多数進出。1952年、バティスタがクーデターで政権を奪取すると、アメリカのキューバ支配がいっそう進んだ。バティスタ独裁政治に反旗を掲げたカストロは、メキシコに亡命中にゲバラに出会って後の1956年にキューバに上陸、2年余りのゲリラ闘争のすえ、1959年1月、バティスタを国外に追放、革命政権を樹立した。 続きを読む 近刊情報《片山通夫写真集ONCE UPON A TIME 002》井上脩身→
片山通夫さんは私と同い年の1944年生まれである。高校に入学したのが1960年、いわゆる安保の年だ。安保条約はつまるところ東西冷戦のなか、わが国がアメリカの核の傘に入ることであったといえるだろう。核戦争の恐れは1962年のキューバ危機により具体的恐怖となり、人類は核の均衡という緊張状態のなかで息をつめて生きていくことになる。こうした時代背景をうけて、若き日の片山さんはカメラを手にキューバにとび、米ソ対立の最前線にあるカリブの国の人たちの実相に迫った。そこで磨いたカメラアイはやがて日本の敗戦でサハリンに取り残された朝鮮人に向ける。深いしわの奥ににじむ誇りと尊厳。片山さんはレンズを通して物言わぬ辺境の地の人たちに寄り添う。そこに私はフォトジャーナリストとしての鋭い時代感覚と温もりある人間性をみる。 続きを読む 近刊解説《片山通夫写真集 ONCE UPON A TIME 》井上脩身→
北海道・平取町に源義経がいたという伝説がある。日高の西部、沙流川の中流に位置し、四季折々の美しい風景に恵まれた自然豊かな町。貴重なアイヌ文化を伝える二風谷アイヌ文化博物館などの施設も多くある。
その平取に衣川で敗れた義経が実は難を逃れて北海道から樺太に渡り、最後はモンゴルでジンギスカンになった・・・・・と言われている。そして平取には義経神社が存在する。地図は参考 続きを読む ONCE UPON A TIME 《日本の風景》File No.017→