現代時評plus【国民の生命と財産を守れ】山梨良平

安倍政権以来10年余りの間、自民党政権はあらゆる問題を先送りしてきた。いやもっと言えば、必要な政策を手をこまぬいていた。その間、政治は、自民党の政治家たちは身を肥やすことに血道をあげてきたように見受けられる。また実に10年の間、対米従属で外交の芽を摘んできた。一方対プーチンのロシアに対しても、元島民を味目とする関係者に甘い希望を持たせて、あたかも明日にでも北方領土はかえってくるが如くに安倍は小躍りさせ、北方領土返還の運動もロシアに悪いからと中止し、記憶が正しければ3000億もの巨額をプーチンにかすめ取られただけだった。そしてこの問題は安部をはじめとする自民党の政治家たちの脳裏からきれいさっぱり忘れられたのかニュースの端にも載らなくなった。

北朝鮮に対しても同じだ。中国をはじめとする日本と北朝鮮両国と国交のある国々はごまんとある。ほとんどの国民は知らないかもしれないが、北朝鮮は2023年11月1日時点で159カ国と国交を結んでいる。一方日本は196の国と国交を結んでいる。意外に思われるかもしれないがポーランド、ドイツ、イギリス、スウェーデンなどの大使館がピョンヤンにある。無論拉致問題があるが、かたくなに北朝鮮と交渉もしないのは日本が突出している。
しかし現在は北朝鮮がミサイルを撃つたびに北京で抗議文をファックスで送るのみと言われている。胸に青いリボンをつけている政治家は多いが形骸化している。

先日麻生副総裁がアメリカへ渡った。マスコミの報道によると「トランプ前大統領ともパイプを繋いておく」為だそうだ。以前、安部首相はまだ就任していないトランプの下にはせ参じた。世界の指導者に先駆けて・・。その結果、どれほどの武器をかうはめに陥ったか・・・。笑止千万も甚だしいである。いや笑ってはおられないほどの金額だ。

今も、旧統一教会の問題に関しても、たった5・6%の利用率しかないマイナンバーカードにしても、自分の腹を肥やすことに血道をあげる裏金問題にしても、国民感覚から言えば、何も解決していない。むしろこの期に及んでも隠ぺいしているとしか受け取れない。
そしてことあるたびに「国民の生命と財産を守る」とのたまう。だれか政治家かマスコミが真正面から「守るのは当たり前だが、どのようにしていくらの予算で、いつまでに?」と聞いたことがあるのか?
もしそれが本気なら2・3年かけて「日本国民の生命と財産を守るために」、「外国に支援せず」、「アメリカから武器を買わず」、「国民の財産を守るために」、「地震、台風、豪雨」などの自然災害対策を国の総力を挙げて突っ走れ。
無論かかる計画や予算そしてその費用を全てオープンにして実行すべきだ。中抜きなどもってのほかである。

そうすれば「国民の生命と財産」を守ることが出来るかもしれない。3年後には…。