現代時評《山積してる!?》片山通夫

26日から始まった通常国会は「能登半島地震」や「自民党裏金問題」など国民から見れば目を離せない重要課題が論議されるはずだ。いやまだあった。いまだ有耶無耶になって、関係議員がほくそ笑んでいるだろう「旧統一協会問題」も重要課題だ。そもそも外国の宗教団体からの意向を受けて国政をゆがめた自民党とはいったいなんなのか。自己の選挙の勝利のために外国の宗教団体に「身を任せた」政治家たちはいわば国賊ものだ。証拠がないとは言わせない。次の選挙でまっとうな国民が判断する。また一方では「陸自幹部20人、神社に集団参拝 宮古島駐屯地20人が制服で公用車使う 防衛省次官通達に違反の可能性」という出来事があった。安部政権以来、官も政治家もまるで箍(たが)が外れたようになってしまっている。そこには規範も何もない。あるのは低いレベルの文化とも呼べない何かだけである。

それにしても大きな問題を抱えている重要な国会となった。
まず能登半島地震だが先週の現代時評で井上氏が述べられているように、志賀原発は「廃止しかない」と筆者も思う。地震発生以来注意して報道を見ているが、「取放水口の状況」はよくわからない。輪島市の黒島地区は、昔から日本海航路による海運業の発展の中で北前船の船主および船員(船頭や水主)の居住地として栄えた。ところがこの度の地震で驚愕の事実が伝えられた。一本のニュースを紹介したい。

《地震の隆起で面積が1.3倍に 輪島市門前町黒島町、歴史的な船主集落が海から遠のく》⇒能登半島地震による地盤の隆起によって、江戸時代の海運船「北前船」の船主集落で知られる石川県輪島市門前町黒島町の面積が約30%増えたことが20日、地理情報システム(GIS)を使った分析でわかった。陸地の増加により、歴史的な集落は海から最大240メートル遠ざかった。日本地理学会によると、能登半島の沿岸全体では約4.4平方キロの陸化が生じている。港が完全に陸上になった場所もあり、今後、生活基盤の再構築が求められる。・・・
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https://www.iza.ne.jp/article/20240120-35ACWUW6QVEXVNUC56GJGRITYI/
同記事によると《最大4メートルの隆起を確認》とある。

能登半島には志賀原発がある。幸いにして原発に大きな損傷は見られなかったようだ。しかしこの黒崎地区と原発の距離は30キロメートル内外ではなかったか。(図参照)
もし黒崎地区で起こった今回の地震の被害が30キロメートル南下した所で起こったら?と思うとぞっとする。取廃水口が4メートル隆起したら?素人の筆者には専門的なことは不明だが冷却水を取り込めなかったら?自動車の水冷エンジン同様オーバーヒートを起こすのではないか?

一方今問題になっている自民党の裏金問題。安倍派の5人衆と呼ばれる人々の往生際が悪いと思う。自らの政治責任を感じて記者会見なりで説明することを避けてる。例えば西村前通産大臣だが、地元の兵庫県明石市で辻立ちを突然始めた。街の人からは「説明責任がある時にはしなかったくせに、自分たちが起訴されないと分かると、言い訳を言うのは見苦しい」「一般的にはみっともない、かっこよくないと思う」という声も。
つまりあまりにも見苦しいと言う印象も。(https://x.gd/a7lOp)