現代時評《第二組合を作れ!》山梨良平

日本労働組合総連合会(以下「連合」と呼ぶ)という組織がある。ウィキペディアによると、日本の労働組合におけるナショナルセンターである。国際労働組合総連合に加盟している。自治労や日教組など官公労中心の日本労働組合総評議会、民間産別主体の全日本労働総同盟の2大ナショナルセンターを含めた4つのナショナルセンターが合同することで誕生した日本最大の労働組合のナショナルセンター。

その労働者の砦ともいうべき連合が最近右により過ぎの感がある。《連合・芳野会長の発言が“野党共闘ネガキャン”に加担…「自民党の別動隊では」の声 》とは日刊ゲンダイの記事だ。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/image/life/295952/172933

しかし乍ら自民党をはじめとする経営者側の思惑は、古くは60年安保以来結構時間がかかったが功を奏している。国鉄は民営化され国労など労組の無力化に成功、あげくの果てには総評まで解体されて連合というまるで経営者側の補完組織となった。この間、労働者は定年まで勤め上げるという事態が崩壊し所謂非正規労働者となった。今や派遣労奏者という言ってみれば短期アルバイトになった。再契約出来なければそれまでというわけだ。

すでに述べたように「連合は労働者の味方」ではない。非正規労働者を含めた労働組合を作る必要がある時期に来ているのではないか。
断っておくが連合の新会長の「共産党嫌い」がすべての労働者の考えではない。じっくり突き詰めて考えてもらいたい。彼女の弁は本当にあなたの味方になりうる弁なのか?