晋三氏の憂鬱 《やっぱり蚊帳の外》片山通夫

「北朝鮮、首脳会談で非核化協議の用意と米に通知=関係筋」

米当局者は8日、北朝鮮が米国に対し、米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化に向けて協議する用意があると初めて伝えたと明らかにした。(2018/4/9ロイター)晋三氏はますます憂鬱になってきた。秘書が上記のようなニュースを運んできたからだ。これじゃトランプは絶対に話に乗る。過去誰もなしえなかった偉業(=北の核廃絶)をやり遂げられるからだ。

晋三氏は呟いた。「冗談じゃないぞ。今月訪米する意味がないじゃないか。俺が訪米するまでには、基本の枠組みは出来上がってる可能性がある」

晋三氏は頭を抱えた。

「ミサイルや核実験で北に協力な抗議がファックス一枚なんてまでばれてるし・・・・」

晋三氏は自らが「トランプと話して、その結果、北が核を放棄するという段取りにしたかった」のに…と心の中でつぶやいた。

「北の金正恩は若いだけにせっかちすぎる!」

やっぱり「全く蚊帳の外」なのだった。