現代時評《ちょっと斜めから見た印象・・・。》片山通夫

当たり前のことだが、世間は総選挙のニュースで持ちきりだ。結果は今月末に出る。希望としては政権交代を望む。しかしおそらくぎりぎりのところで自民・公明が中核をなし、国民民主・維新の補完勢力で政権を維持して、ほとんど変わらない世の中になる可能性がある。今も選挙後も自公や補完政党の立ち位置は同じだとみる。岸田政権とのパイプを作るのに必死であろう維新は、この選挙を機会に必死に政権に食い込むだろうと見た。
国民民主は下手をすれば議席を大幅に減らす危険がある。どっちつかずの政策が命取りになるのではと思う。よくわからない政策にはあまり支持が集まらないのでは?
なぜそう思うかと言えば、公明党という政党の存在があるからだ。荒唐無稽だと思われるかもしれないが、公明党も創価学会という支持母体があるから存在していると思うが、政策そのものは国民民主と変わらないのではないか?そう考えると創価学会という支持母体を持たない国民民主は連合という共産党嫌いの団体をあてにするしかない。
そう考えると、今月末に向かって、熾烈な選挙運動が繰り広げられる中で、共産党という、ある意味、まっとうな、言い方を変えればすっきりとした政策を打ち出している政党が有利になると思うのは筆者だけではあるまい。

しかし安倍・菅の長期政権の間、予期せぬコロナ禍という奇禍に見舞われたといえ、国民のために一体何を押してくれたのだろう?今になって美麗字句並べられたってなぁ。