◇◇現代時評《無責任ニッポン》山梨良平

トランプ大統領はこの選挙で敗北を認めようとしない。「票を盗まれた」と裁判を起こしている。今のところ(11月15日時点)では、なお裁判で事態解決に突き進む姿勢を見せている。さすがの共和党もスムーズな「政権移管」を危惧してきた。 続きを読む ◇◇現代時評《無責任ニッポン》山梨良平

現代時評《恥ずかしくない?》片山通夫

「大阪都構想『否決』、マスコミ『疑惑の報道』がミスリードした結果だ」(高橋洋一嘉悦大学教授・内閣官房参与の11月2日のTwitterの言葉。)これは投票日の一週間前の10月26日、毎日新聞一面に「市4分割 コスト218億円増 大阪市財政局が試算」という記事への批判だと思われる。「虚報→フェイク」だといわずに「ミスリード」というところが語るに落ちた感がする。 続きを読む 現代時評《恥ずかしくない?》片山通夫

百鬼夜行夜話 010「九尾の狐 04」片山通夫

 再び中国に話は戻る。武王より12代後の幽王の時代に王に献上された褒似(ほうじ)という絶世の美女がいた。彼女は一切笑うことがなかった。ある日非常時の召集を告げる烽火が誤ってあげられ、意味もなく集まってきた諸侯たちの滑稽な姿を見て褒似は笑顔を見せた。

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百鬼夜行夜話 010「九尾の狐 03」片山通夫

華陽婦人

華陽婦人とは、伝説上の妖婦であって、その正体はインド、中国、日本の三国において悪逆ぶりを発揮したとされる金毛白面九尾の狐。

紀元前11世紀頃中国殷の国に紂王とその妃・妲己がいたことはすでに書いた。紂王は妲己に骨抜きにされており妲己の思うままに酒池肉林の乱痴気騒ぎや無実の人々を残虐な処刑法での虐殺を繰り返した。これに対して反乱をおこした後の周の武王となる姫発は殷を滅ぼし、その際妲己は武王の軍師の太公望によって照魔鏡という鏡で正体を看破され、剣で引き裂かれてついには息絶える。
・・・とこれは中国の話。
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現代時評《たたき上げ首長》山梨良平

斉藤 猛 ・東京都江戸川区長

 

「江戸川“叩き上げ”区長の決断力 またも独自コロナ対策発表」
2020/10/31 日刊ゲンダイWEb版に上記のタイトルの記事が掲載された。 記事は「江戸川区は28日、高齢者施設や小中学校で働く全ての人々に、PCR検査を無料で実施することを発表した。」で始まる。 続きを読む 現代時評《たたき上げ首長》山梨良平

現代時評《学問の自由を奪う菅首相》 井上脩身

~日本学術会問題を考える~

               

 菅義偉氏が首相に就任して1カ月余りがたったばかりというのに、日本学術会議の会員任命を菅首相が拒否したことが大きな政治問題になっている。政府は「推薦された候補をそのまま任命する義務はない」との立場をとっているが、この問題はつまるところ、①首相が任命を拒否することが許されるか②許されるならその範囲はどこまでか――という2点につきる。私は新聞報道などを基に政府答弁を分析した。その結果、6人を任命拒否する正当な根拠は全くなく、日本学術会議法をねじ曲げた違法行為であることがわかった。菅首相は「法律にしたがった」と述べているが、6人を拒否するために、法律をねじまげのたである。憲法は「学問の自由は、これを保障する」(第23条)と規定する。菅首相はこの憲法上の権利を否定し、学問研究を政府の意のままにしようとしているのである。 続きを読む 現代時評《学問の自由を奪う菅首相》 井上脩身

本日10/23のLAPIZ ONLINE

百鬼夜行夜話 003「小野篁」片山通夫

小野篁(おののたかむら)という人物がいた。昼間は帝(朝廷)に仕えていながら夜になると地獄の閻魔(えんま)大王庁に出仕し、大王の裁判の補佐をしていたという話だ。
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Photo&Journal P:India