闇にうごめいているような印象がある全国農業協同組合連合会(JA全農)の備蓄米。新聞報道によると、農林水産省はこの3月から4月にかけて3回に分けて備蓄米の入札を実施し、JA全農が全体の約95%を落札したとある。その半分がようやく卸売業者にこの程届いたというわけだが、JA全農「意図的に遅らせたわけではない」と言う。一方、5月下旬に随意契約で小売業者に直接売り渡した備蓄米は、契約から数日で店頭に並んでおり、スピードの違いが際立つ。
精米する時間がとか何とかJA全農には彼らなりの理由がありそうだ。そういえば消費税を下げられない理由に、石破総理は国会で「下げるには技術的に一年はかかる」と述べていたが、上げるときはどうだったか?小売業者は「一晩で出来る」と言い切る。レジスターなどの変更のことだ。 “◆現代時評《取り残される農家》山梨良平” の続きを読む
現代時評plus《ヤルタ会談の再来》山梨良平
80年程も以前、ヨーロッパではナチスドイツがヨーロッパを戦場に当時のソ連まで戦争の手を伸ばしていた。アジアでは朝鮮や台湾を植民地にした日本が、中国や東南アジアにまで侵略していた。ルーズベルトのアメリカもヨーロッパ戦線に参加した。世界は第二次大戦のさなかだった。 “現代時評plus《ヤルタ会談の再来》山梨良平” の続きを読む
現代時評《トランプの誤算》山梨良平
ドナルド・トランプ氏がアメリカ大統領に就任してから100日以上が経った。ここにきて世界で絶大な権力を持っているはずのトランプ氏の思惑がかなり狂ってきたように見受ける。だからなのか、5月15日にイスタンブールで開催されるはずだったプーチン並びにゼレンスキーといった大統領二人の会談に立ち会うつもりではるばる中東まで出かけた。しかしプーチン氏はモスクワから出てこなかった。 “現代時評《トランプの誤算》山梨良平” の続きを読む
【609 Studio】email newsletter 2025年5月11日 臨時増刊
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現代時評plus《スパイが高笑い》山梨良平
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勿論それ以前から顕在化していたのだろう。我が国では安倍政権以来だったので
はないか。それが一気に表に出て来たのが、アメリカのトランプ大統領が就任し
てからだった。いや、さきに述べたように我が国では安部政権のでたらめ政治以
来だ。大きな事件は数ある。今はそれはここでは書かない。安倍の小型である菅
が首相に治まった時、小型ながら看過できない事件を起こした。 “【609 Studio】email newsletter 2025年5月11日 臨時増刊” の続きを読む
現代時評《そういえば「不沈空母」だったよな。》山梨良平
先月末の(2025/3/31朝日新聞)朝刊一面で「米国防長官『中国抑止、日本は不
可欠なパートナー』と日米防衛相会談で述べた」と報じた。つまり最前線に自衛
を配置するということだ。 “現代時評《そういえば「不沈空母」だったよな。》山梨良平” の続きを読む
現代時評plus《自己責任?》山梨良平
世界のあちこちで大地震が頻発している。さきのミャンマーなどの話だ。1000キロメートル離れたバンコクでも工事中のビルが崩壊した。一方我が国の南海トラフの危険性を政府の作業部会が先月31日発表した。南海トラフの被害想定は、「甚大なまま・・・しかし地道な準備で死者はもっと減らせる。必要なのは正しく恐れることだ」と発表した。発生した場合、最大で29万8000人が死亡し、経済的な被害は270兆円に上ると想定した。 “現代時評plus《自己責任?》山梨良平” の続きを読む
現代時評《国家と国民》山梨良平
1931年の満州事変の翌年、関東軍(満州に駐留していた日本軍)が中国東北部につくった満州国と言う傀儡国家の正統性を確保するため、清朝最後の皇帝だった溥儀(ふぎ)を帝位に就かせた。「王道楽土」の建設、「五族(日・満・漢・モンゴル・朝鮮)協和」といったスローガンを掲げたが、実権は日本人が握った。
戦前の軍部は満州国と言う傀儡国家を設立してまで、領土の拡大を望んでいた。 “現代時評《国家と国民》山梨良平” の続きを読む
現代時評《文字を読まない、書けない》山梨良平
文字を書かない、読まない人が増えてきたと日頃感じていた。そんな折、いささか古い記事で週刊金曜日に田中優子さんの記事を見つけた。
実際に読むのか読まないのかはともかく筆者の近親者にいる若者も読まない。読まないから書けない。一度まじめに筆者は彼らに国語辞典を持って歩いて読むことを進めた。筆者は中学生の頃だったか三省堂の「明快国語辞典」を何度も読み返した。それこそボロボロになるまで…。勿論彼らは明快国語辞典は買わなかった。 “現代時評《文字を読まない、書けない》山梨良平” の続きを読む
新春・現代時評《住みよい町を今年こそ》山梨良平
昨年末に東京新聞を読んでいたら《大量雇い止め訴訟、東京都が「請求棄却」求める 原告スクールカウンセラー「専門職としての心理職を軽視》と言う見出しの記事が目に留まった。(https://www.tokyo-np.co.jp/article/375677)
東京だけでなく大阪など大都会にも時折みられる「行政側の傲慢さ」や「国民軽視」を感じるのは筆者だけか?。例えば石川県も能登半島の昨年元旦の能登半島地震や豪雨などの自然災害に県がどのように立ち向かったかが問われている。これは福島県の東日本大震災や福島の東京電力の災害などから感じられる「地方自治体の傲慢さや国民軽視」だ。 “新春・現代時評《住みよい町を今年こそ》山梨良平” の続きを読む
現代時評《視野狭窄》山梨良平
視野狭窄という言葉がある。医学上の言葉だろうが、その持つ意味は恐ろしい。
素人ながら調べてみたら《視野の一部が見えなくなったり、見える範囲が狭くなったりする状態で、両目で見ているときは気づきにくいことが多く、片目で見たときに気付いてもいつから狭くなったのかがわからないことが多い》とあった。 “現代時評《視野狭窄》山梨良平” の続きを読む