散歩道《額田王》片山通夫

額田王像(滋賀県立美術館蔵)

かなりおおらかな時代、飛鳥に都があった時代の話。額田王は彼女の和歌を読む限りだが「恋多き女」だったようで、言い換えれば相当情熱的な女性だったとボクは思えるのだけど。勿論ボクだけでなく皆さんもそうだろうけど・・・。
彼女は大海人皇子のかつての妻で十市皇女(とおちのひめみこ)をもうけている。そして天智天皇(中大兄皇子)の寵愛を受けている。ご存じの通り天智天皇は天武天皇と兄弟。 “散歩道《額田王》片山通夫” の続きを読む

散歩道《陰陽師・安部晴明に会える土御門家史蹟》片山通夫

天壇(名田庄で)

陰陽師(おんみょうじ、おんようじ)は、古代日本の律令制下において中務省の陰陽寮に属した官職の1つで、陰陽五行思想に基づいた陰陽道によって占筮(せんぜい)及び地相などを職掌とする方技(技術系の官人。技官)として配置された者を指す。中・近世においては民間で私的祈祷や占術を行う者を称し、中には神職の一種のように見られる者も存在する。つまり天文学などのプロと考えればいいのだろう。 “散歩道《陰陽師・安部晴明に会える土御門家史蹟》片山通夫” の続きを読む

散歩道《石舞台と飛鳥寺》片山通夫

曽我馬子の墳墓かと思われる石舞台

明日香村(あすかむら)と飛鳥(あすか)は、どちらも奈良県高市郡に属する地名だが、厳密には意味が異なるらしい。明日香村は、高市郡の旧飛鳥村、旧高市村、旧阪合村が合併してできた村の名前で、一方、飛鳥は明日香村の中の大字(おおあざ)の一つであり、かつて飛鳥時代に政治の中心地であった場所を指すと言う。 “散歩道《石舞台と飛鳥寺》片山通夫” の続きを読む

秋田の旅《増田の内蔵》片山通夫

増田の蔵のある商家

通常蔵(土蔵)は表にあって、火事や盗難から中に入れたものを守るというのがその目的だ。だから土壁でその周辺を塗り固め、火事の時に火が入らないよう、実に頑丈に造られている。落語で「味噌蔵」と言うのがある。味噌は火事の時の目張りに使う。詳細は後ほどあげておく。 “秋田の旅《増田の内蔵》片山通夫” の続きを読む

現代時評《省庁の壁をぶっ飛ばせ!》片山通夫

Red Salamander

石破首相が防災庁の設置を加速するよう指示を出したという(250606NHK)。
一方でこの一か月間の間に1000回を超す地震が鹿児島県トカラ列島悪石島で起こっている。悪石島の人口は74人だとか。日本全体の人口から見れば塵芥の如きものだ。しかしそこにも人は住んでいる。生活は営まれている。一方日本地図を眺めてみると、今更だが、まあなんと海岸線の複雑かつ長いことに驚く。 “現代時評《省庁の壁をぶっ飛ばせ!》片山通夫” の続きを読む

秋田の旅《秋田内陸縦貫鉄道》片山通夫

車窓から

 秋田県には秋田内陸田縦貫鉄道と言う名の鉄道が通っている。その名の通り海沿いではなく山沿いのルートを通っていて、鷹巣から阿仁合(あにあい)を通り、武家屋敷を擁する角館(かくのだて)までの94.2キロメートルをおよそ3時間かけて走る。 “秋田の旅《秋田内陸縦貫鉄道》片山通夫” の続きを読む

秋田の旅《角館(かくのだて)》片山通夫

秋田県に行ってきた。梅雨に入る直前の旅だった。秋田には以前、なまはげを追って行ったことがあった。ここでいう「追う」とは撮影に行くという意味にとってもらいたい。決してあのなまはげ(左)を追いかけたという意味ではない。要は写真を撮りに行ったわけである。 “秋田の旅《角館(かくのだて)》片山通夫” の続きを読む