email newsletter 2025年6月10日 #1210
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世界のニュース、井上脩身氏のコラムなど多彩な話題満載!
また諸般の事情によりサハリンの話題は都合により当面休止いたします。
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◆現代時評《取り残される農家》山梨良平
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闇にうごめいているような印象がある全国農業協同組合連合会(JA全農)の
備蓄米。新聞報道によると、農林水産省はこの3月から4月にかけて3回に分け
て備蓄米の入札を実施し、JA全農が全体の約95%を落札したとある。その半
分がようやく卸売業者にこの程届いたというわけだが、JA全農「意図的に遅ら
せたわけではない」と言う。一方、5月下旬に随意契約で小売業者に直接売り渡
した備蓄米は、契約から数日で店頭に並んでおり、スピードの違いが際立つ。
精米する時間がとか何とかJA全農には彼らなりの理由がありそうだ。そうい
えば消費税を下げられない理由に、石破総理は国会で「下げるには技術的に一年
はかかる」と述べていたが、上げるときはどうだったか?小売業者は「一晩で出
来る」と言い切る。レジスターなどの変更のことだ。
JA全農は「怪しいことはない」と言い切るが、随意契約者は供給された玄米
を精米し小分けして袋詰めして店頭に並べることを数日でやってしまう。ここに
怪しい影はない。まさに物理的な作業のみだからである。一方我が国は米を主食
にする国民が多い。大多数だろう。それで5キロ2000円で生産者は生きてゆける
のかと言う問題が残る。
それでは日本のような形の生産者は生きてゆけないだろうからである。また天
候不順など不作の要因があった場合の対応も考えなくてはならない。善意に考え
れば、おそらくJA全農はそこのところを考えてバランスよく米を流通させてい
るのだと思う。思いっきり善意に考えてである。
古来、米は武士の社会で重要だった。大名の石高がその大名の格式が決まる。
その思想がそのまま現在の農業に生きているのではないかと思う。だからJA全
農が怪しいまでも影で価格調整をして出荷調整をする。いや、そうすることで
「農家を、農業を守っている」と言う矜持があるのではないか。何しろ豊作だっ
たら米は余る、不作だったら米不足で大騒ぎする。そこをどのように調整するか
を国民が理解し了解しなければ「どこかがいつも悪く」なってしまう。
そしてこの流れに乗れないで影で泣くのはいつも農業者だ。
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◆TOPIX 〔世界の話題〕
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〔地震〕
*南米西部 チリ北部沖でM6.5の地震 津波被害の心配なし
日本時間の6月7日(土)2時15分頃、海外で地震がありました。震源地は南米西部
(チリ北部沖)で、地震の規模(マグニチュード)は6.5と推定されます。
この地震による津波被害の心配はありません。
*2030年代に発生予想される南海トラフ巨大地震、過去のデータから判明した恐
るべき危険性「東海地震はエネルギーをため込んでいる…
https://x.gd/SNjWH
*気象庁の地震情報一覧 は こちら
https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/index.html?lang=jp
〔トランプ政権 大騒動〕
なんでもイーロン・マスク氏がトランプ大統領と決別したと言う話だけどなん
とも・・・。世界の注目から外れてきたから「もっと注目浴びたくて」騒いでる
ような気もする。ウクライナの大統領と大げんかをテレビカメラの前で演じてみ
たりプーチンや習近平と電話で意見の違いを述べたり引っ付いたり。テレビカメ
ラの前でなくともSNSや記者会見でトランプはブースカ。世界の注目を浴びるこ
とが彼にとっては重要みたい。
おそらく中身がないのがそろそろばれてきたのかもしれない。
来週あたり「イーロンとは誤解があった」と突然の仲直り・・・。
余り一喜一憂せんこっちゃ。
もしかして「人気取り」のパフォーマンスかも。
それにしても迷惑な話だ。
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【SDGs】
Sustainable Development Goals (SDGs)
直訳すると「持続可能な開発目標」。地球環境を守りつつ、社会の繁栄を推進す
るために世界を変えようという運動の骨子となるものです。17の分野の目標から
構成され、2030年までの達成を目指し、2015年9月の国連のサミットで全会一致
で採択されました。
貧困や飢餓、気候変動への対応、公正な社会の実現などに向けて、すべての人に
行動することを求めています。それぞれの分野は独立しているわけではなく、関
連しています。この目標達成に向けて努力するにあたり、国連は「誰一人として
取り残さない」ことを掲げています。(AFP News)
https://www.afpbb.com/feature/sdgs/top?utm_source=specialfeature
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【出版案内】
片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”
アマゾンでも電子雑誌として販売中! https://onl.bz/EVvmBhx
60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
の重信房子、ブルガリア、チェコ、ルーマニアなど東欧諸国の民主化や廃墟とな
ったチョルノブイリ、作者のライフワークとなったサハリンの戦後問題。そして
時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。
全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)
お問合せ・ご注文はメールで。
michiokatayama*gmail.com *→@に変えてください。
お名前、電話番号、郵送先など連絡先をお忘れなく。
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◇編集長から:片山通夫
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過日、秋田へ出かけた。横手市増田地区が目的の一つだった。商人の町として
栄えた増田は、明治・大正・昭和の建物が残り、その多くは鞘(刀の鞘のように
表からは見えない内蔵)で覆われた「内蔵」を持っている。そして、それらの
家々が今でも日々の生活で使われていること。追って609studioのサイトで写真
を紹介したい。
なんでもトランプとイーロンマスクが喧嘩別れしたらしい。「両雄並びたた
ず」と言えば格好がいいが、なに、ガキの喧嘩だ。ただ片方は世界で一番権力を
持っている男だし、一方は世界で一番裕福な男だ。一部には「やらせ」だという
意見もあるが、いずれにしても人騒がせな連中だ。
一連の騒ぎを見ていると、トランプ大統領は自らを貶めて「偉大なアメリカ」
が地に落とす行為の連続だ。
そのトランプ政権「ロサンゼルスに州兵派遣 不法移民摘発を契機に衝突」と
外電。まさか内戦か?とまでは行かないだろうが、軍まで派遣とは…。警察では
だめなのか?
町の米屋さんには備蓄米は売れないようだ。まず入札のハードルが高そう。共
同購入もハードルが高いとか。
30キロの袋に入れたとして300袋以上。店主は「置き場所もないし、これから
暑くなるので低温設備がないと厳しい。米店には広い駐車場もなく、10トンの輸
送車が来て『降ろしてくれ』と言われても」と備蓄米の申し込みに手を挙げなか
った。共同購入も認められたが「地域のコメ屋にとっては現実的になかなか厳し
い」と現状を語る。(毎日新聞6/9付)
勢い消費者はスーパーで買うことになる。町の米屋さん、どうするんだろう。
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発行日 2025年6月10日 #1210
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