
露地とは「茶室と露地は一体となって、茶の湯の空間を構成。単に茶室への通路というだけでなく、世俗を断ち、心身を清めて茶室に入るための精神的な準備場所として重要な役割を果たす」とある。どこかで聞いたようなと思っていたら、神社の鳥居や注連縄も世俗との境界と言う意味において同じようなものだと思った。しかし我々凡人の経験や知識ではそこまで考えない。今はもう見られないだろうが、ハナを垂らした悪ガキが走り回っているのも露地なら、迷路のような細い入り組んだ小路も露地だ。つまりそこには庶民の生活がある。それを想像しながら、これらの写真をご覧ください。(続く)