現代時評plus《なんとまあ古典的な・・・》山梨良平

●昨年の話らしい。台湾で対中政策を所管する大陸委員会は27日、蕭美琴副総統が就任前の昨年3月にチェコを訪問した際、現地の中国大使館員が車で衝突を図るなどして蕭氏らを脅したと非難し、「公開での謝罪」を要求した。(時事通信)
大雑把に見ればよくある小競り合いだが、こと台湾と中国の間で「対中政策書簡の台湾側副総裁」と中国政府の出先機関である在プラハ中国大使館員の事故となると、簡単には収まらない。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025062701091&g=int

下手をすれば、いや、しなくても「一触即発」の危機だったと筆者は感じる。ことを大きく大げさにする気はなくとも・・・。
関係者には自重を求めたい。

●トランプ大統領が就任後に「メキシコ湾をアメリカ湾に変更」すると大統領令を出した。アメリカ国内ではそれで通用するかもしれないが、なんともばかばかしい話だ。そんなことをすればアメリカ国内の地名など先住民(「アメリカ先住民」には、「インディアンとインディオ」と「エスキモー・アレウト人(エスキモーとアレウト)」がいる)。また所謂西部劇の時代、つまりコロンブス以降のアメリカ開拓史時代にはいろいろなヨーロッパ人がやってきて街を形成した。そしてそれらの街の名称ではニューヨーク、サンフランシスコ、ロスアンゼルスなどもと住んでいた街の名前が使われている。トランプ氏はこれらの町の名称などはどうするのだろう?
きっと彼は自分中心なので先住民がいたことなんて、綺麗に忘れているか、そうでなければまったく知らないのだろう。

この2件の話を聞いて「なんとまあ古典的な!」と思うばかりである。