現代時評《たたき上げ首長》山梨良平

斉藤 猛 ・東京都江戸川区長

 

「江戸川“叩き上げ”区長の決断力 またも独自コロナ対策発表」
2020/10/31 日刊ゲンダイWEb版に上記のタイトルの記事が掲載された。 記事は「江戸川区は28日、高齢者施設や小中学校で働く全ての人々に、PCR検査を無料で実施することを発表した。」で始まる。 総予算は記事によると「約6800万円で区が全額負担する」とある。
無論対象は高齢者施設や小中学校で働く全ての人々とあるので全区民ではない。しかしこれらの施設や学校に対して全区民は安心できるだろうと思える。実際権力を行使できる立場の人間がこういう姿勢を貫ければ行政機関や議会などもそれに協力しやすいことになり、相乗効果が生まれる。
コロナ対策でユニークな政策を実行してkた。感染を疑った区民はかかりつけの医師に電話で商談し医師の紹介の元どれいぶドライブスルーのPCR検査を受ける。車を持っていない人向けには区が送迎するという。
詳しくはこのページを参照してもらいたい。

一方国はどうか。菅首相が最初から学術会議の問題で躓いたようだ。国会から逃げ回っていた前首相同様、通常国会まで国民の前に姿を現さずおざなりの「記者会見」と称する茶番に終始していた。ようやく開かれた通常国会でも野党の質問に対してもまともに答えることがない。もっとも国民が知りたいことに答えない首相なんて・・・。

菅首相も“叩き上げ”だという。しかしかなりのウソというかイメージの創造が見られるのではないか。無論そんなことに左右されるべきではない。いずれにしても目の前にある大きな問題を「国民目線」で解決してもらいたものだ。民主党政権時代に書いた自著「政治家の覚悟」にはあった「政府が記録残すのは当然」という部分が新書版で削除する首相。
あまりにも姑息な“叩き上げ”首相・・・・。 なんでもトランプが勝てばアメリカへ祝い(?)に行くがバイデンが勝てば訪米はないという噂だ。

これではマスコミが祭り上げた“叩き上げ”が泣く。言っちゃ悪いが江戸川区長の爪の垢でも煎じて飲んでは…?