Lapiz2019春号 発行のお知らせ
お陰様でLapiz 2019春号は発行いたしました。
主な項目

◆春号のカバーストーリー
ロシア・サハリン州立美術館 「極東地域の芸術」コレクション主任学術研究員
オルガ ニコラェウナ さん
彼女とは筆者は旧来の友人。今回の旅でばったりと美術館に近いカフェテリア
であった。
彼女には悩みがあった。予算の少ない美術館で如何にして収蔵物を増やしてゆく
か・・。彼女は筆者に会ったことを喜んだ。そして美術館へ来てほしいと。
◇明治150年企画 ジョセフ・ヒコの幕末維新 最終回
⇒5回にわたって連載のLapiz 編集長渾身の作、
明治150年企画「 ジョセフ・ヒコの幕末維新」は今号で最後です。
最新作ダウンロード http://urx.red/cHqw
◇絵本 どどたん
Lapiz初登場の絵本「どどたん」
⇒ユーモラスなどどたんの会話が楽しめます。
わたのゆき作

◇ドローンの世界
今を時めくドローン。琵琶湖の北や紀州和歌山の早春を求めて…。

◇湖北の神事 おこない

◇びえんと
井上編集長のコラム。五輪メダリストの瀬戸内の里を訪ねる旅。
◇リニア中央新幹線はいま
いま問題となっているリニア。静岡県の現場をレポート。
◇編集長が行く 砂川闘争の現場を訪ねる
◇原発を考える
◇徒然の章
◇宿場町シリーズ 東海道・三島宿
三島宿でみた走り飛脚・・・。
◇ミナミ気圧
大阪の町、それも最も泥臭いといわれているミナミが舞台の人間模様。
◇サハリン紀行
この1月、札幌からサハリン・ユジノサハリンスクを旅した記録。
などなど・・
興味あるテーマが満載
現代時評《クレーマー首相》山梨良平
安倍晋三首相が12日、「東海(トンへ)-日本海」併記を容認できないという立場を明らかにした。日本メディアよると、安倍首相はこの日の衆院予算委員会で、「東海」表記問題についての質問に「日本海は国際的に確立した唯一の呼称」とし「変更する必要性や根拠はない」と答えた。(2019年02月13日07時39分 [ⓒ 中央日報日本語版])
隣国・韓国との摩擦が絶えない。レーダー照射事件にしても、慰安婦問題、徴用工問題など、問題は山積・枚挙にいとまがない。筆者などのほほんと生きてきたからか、あまり争いを好まないので、日本海と東海と併記しても何ら差しさわりはないだろうと思うのだが、どうも潔しとしない御仁がいるようだ。
そしてその筆頭ともいうべき御仁が、安倍首相だというから驚き・・・、いやさもありなんとも思うのである。レーダー事件にしても現場の話し合いですませばそれで話は終わったと思うのだが、大上段に三権の長・・・間違った、総理大臣ともあろうものが戦闘機ってワイワイ言うのだから、収まるものも収まらない。
この御仁、事を収めようとする器でなく、あたかもスピッツのごとく吠えまくるのだから、始末に負えない。
まるでクレーマーのごとくだ。
◆現代時評《負うた子に教えられ・・・》:山梨良平
「東京望月衣塑子記者など特定の記者の質問を制限する言論統制をしないで下さい。」、「東京都の中学2年生14歳です。 報道の自由について考えています。 よろしくお願いします。」
こう書きだしたのは山本あすかさん。
次いであすかさんは「特定の記者の質問を制限する報道規制をやめてください。内閣記者会の皆さんは、官邸の報道支配に負けないで下さい。今回の規制を受け入れたらさらに報道の自由が制限されていく可能性もあります。」と続ける。
そして署名を1万筆募った。キャンペーンを始めてたった2日間で目標が集まったという。賛同者が1万を超えたら首相官邸と内閣記者会へ署名を持ってゆくという。
はたして官邸を始め内閣記者会はこの純真な少女と彼女を支える1万の国民の要請にどのように応えるか。まさか無視はできまい。
あすかさんは官邸が質問する記者を虐めているととらえた。そして「政府や大人がいじめをやったり、いじめを傍観する共犯者になるから、日本からいじめがなくならないんです。」と断じた。まさに正論である。。
さあ、この賢明な少女の言に耳を傾けよう。
現代時評《「負け犬の遠吠え》山梨良平
安倍首相は衆議院本会議での答弁の際、南クリル諸島(=北方四島)について、日本の主権が及ぶ島々であり、日本政府によるこの立場に変更はないと述べた。また、安倍首相は、日本政府による一貫した立場として、この立場がクナシル島(国後島)、イトゥルップ島(択捉島)、シコタン島(色丹島)、ハボマイ諸島(歯舞群島)の4つの島々全てについて帰属を確定したうえで、これに基づき平和条約を締結するということにあると付け加えている。(2019年01月30日 15:46 スプートニク)
その前に同スプートニク(2019年01月21日 21:54)は
明日22日に予定されているプーチン露大統領と安倍晋三首相の会談には、ある種の懸念が持たれている。ロシア外務省はこれより前、南クリル(日本で呼ばれるところの北方領土)に関する1月初頭の安倍首相の発言や日本での報道等について、厳しく批判した。それ以外にも、セルゲイ・ラブロフ外相は自身の記者会見で、「主権に関する問題は協議の対象ではない、これはロシアの領土である」と、直接的なコメントを惜しまなかった。と、伝えた。
このような前提のもと、交渉は果たしてどのように収まって行くのか、我が国の政権の行方とともにいささか気になるところである。
まず、ロシアのプーチン大統領率いる政権と、我が国の安倍首相が率いる政権の格差が残念ながら歴然としていると思わねばならない。簡単に言うと、本来我が国の外務省があらゆる、たとえそれが安倍政権にとって不都合な情報でも、安倍首相に伝えなければならい。しかし、おかしなことに、安倍政権に忖度なのか遠慮なのか知らないが、新しい情報を寄せているとは思えないのだ。
そのひとつがラブロフ外相が「主権に関する問題は協議の対象ではない、これはロシアの領土である」と彼の記者会見で言い放ったということだ。通常このような場合、前もってすり合わせてからにするのが常識だ。わが外務省はこんな情報も事前に手に入れていなかったのかと不安になる。もっと言えばわが外相はその時どうしていたのか。
まだある。北方領土と言う呼び名を「南クリル」と名称変更するべきだと、かの外相はのたまったとか。
これに対して安倍官邸は、筆者の知る限り、官房長官がちょこっと反論したに過ぎない。大人の対応ともいえるが、いうなれば「負け犬の遠吠え」しかないと思うのだが。
また安倍首相は「二島返還と平和条約締結」にこだわっている。いわゆる56年の日ソ共同宣言には平和条約の締結後に、北方四島のうち色丹島と歯舞群島を引き渡すと記されている点にである。残念ながら安倍首相の頭には今年行われる統一地方選と参議院選の対策でこの領土問題を利用しているとしか思えない。
過去にも、拉致問題やミサイル脅威など、その時目についた事件などを徹底的に利用してきた。しかし今度のプーチン大統領とその政権を相手に、選挙のために利用しようとするのは、無謀だと感じる。
とにかく役者が違うのである。戦争マニアの安倍首相と、武力で各国を抑えてきて、今なお戦争が常態化しているロシアとでは…。また北朝鮮相手では、相手が表に出てこないからこちらでキャンキャン吠えているだけだった。トランプ大統領とは仲がいいといわれているが、単に武器を大量に買わされているだけで、ビジネスマンが、馬鹿な顧客に売りつけただけ…。
もうちょっと我々国民も冷徹な目で政治を、安倍政権を見るべきだ。
屋根のある橋《渉成園》
池泉回遊式庭園をもつ東本願寺(真宗本廟)の飛地境内地(別邸)。
屋根のある橋《東福寺》
慰霊
