fiction《アマテラスの誤算001》片山通夫

 

三瓶山のこと

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【609studio】この夏は甲子園で日本全国のファンを沸かした。特に京都国際高校が優勝したこと、今一つは島根県立大社高校が、ひたむきないい試合を見せてくれたこと。新聞報道によると大社の町は湧きに沸いたと言う。高校野球の話はさておき本題に入る。
貧乏性のボクはやはりカメラをポケットにウロウロしている。サハリンへは「ロシアがウクライナに侵攻」してから行けなくなった。その代わりに昔から気になっていた丹波の国に通っている。具体的に言うと出雲(島根県)、福知山(京都府)、丹波篠山(兵庫県)の辺りだ。 “fiction《アマテラスの誤算001》片山通夫” の続きを読む

神宿る。《宝生院のシンパク》片山通夫

【LapizOmline】宝生院は、香川県小豆島のある。このシンパクは香川県土庄町にある巨木でシンパクとしては国内唯一の特別天然記念物「宝生院のシンパク」で国指定特別天然記念物だ。
樹齢1,600年以上と言われ、周囲約16.9メートル、樹高約20.9メートルの巨木である。なんでも応神天皇お手植えだそう。この巨木を見ていると「象」「龍」「亀」がいるような気がしてくる。いやそう見えるのだ。考えてみると仏教に因んだ動物たち。
それゆえか神秘的で神聖なパワースポットとして多くの人に親しまれている。


宝生院:https://hoshoin.jp/about/
シンパク:植物学上、ミヤマビャクシンと言い、盆栽界では松に負けず劣らずファンが多い樹種 “神宿る。《宝生院のシンパク》片山通夫” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その159《非軍備の島》渡辺幸重

前島(「ハイホーの沖縄散歩=本島以外=」サイトより)

戦争をしてはいけない」と誰もが言います。しかし、その方法となると「軍備を増強して戦争を抑止する」から「非武装で外交によって平和を守る」までさまざまです。第二次世界大戦中の沖縄戦では各地で激しい戦闘が続き、人の命を奪うだけでなく生活基盤や社会インフラ、自然などすべてが破壊し尽くされました。その中で軍事施設がなく日本軍がいなかった島では破滅的な破壊を免れた例が見られます。いま、琉球弧(南西諸島)の島々に自衛隊のミサイル基地を含む軍事施設が配備され、日米の一体的な軍事体制が強化されつつありますが、沖縄戦での非軍備の島の体験は最近の軍備増強化は島の平和維持に逆行していることを教えているように思います。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その159《非軍備の島》渡辺幸重” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その151《大東隆起環礁》渡辺幸重

ダーウインの沈降説(「二階の窓から」サイトより

【LapizOnlin】ダーウィンは環礁(アトール)の形成過程を次のように考えました(「沈降説」)。海底火山の噴火によってできた火山島の周囲にサンゴ礁が形成されると裾礁(きょしょう)となり、それが沈降するとサンゴ礁だけが上に成長して島を環状に囲む堡礁(ほしょう)ができ、元の火山島が海面下に没して周りのサンゴ礁だけが残ると環礁になるのです。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その151《大東隆起環礁》渡辺幸重” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その150《オガサワラシジミ》渡辺幸重

絶滅の危機に瀕するオガサワラシジミ(東京大学総合研究博物館サイトより)

LapizOnline】「○○シジミ」という名前が付いた動物の種類は何でしょうか。私は貝のシジミを連想してしまいますが、私たちがよく目にするのは蝶類すなわちシジミチョウの仲間です。そのうちの一つ、小笠原諸島(東京都)の固有種であるオガサワラシジミが今、絶滅の危機に直面し「国内で最も絶滅リスクの高いチョウ」と呼ばれています。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その150《オガサワラシジミ》渡辺幸重” の続きを読む