紀行・岡山の旅《穏やかな海と深い山地》片山通夫

はじめに・・・。

岡山は「晴れの国」と言う。なんでも1989年(平成元年)から岡山県のトータルイメージを表現する言葉として、広報活動をはじめ幅広く使っているようだ。

ではなぜ「晴れの国」なのかと言うと、
その1 晴れの日が多い。
その2 温暖な気候。災害が少ない。
その3 美味しいものが多い。
その4 自然がいっぱい。  が理由だと言われている。 “紀行・岡山の旅《穏やかな海と深い山地》片山通夫” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その170《軽石来襲》渡辺幸重

軽石漂着のSNS報告の推移(「JAMSTEC 海洋研究開発機構」サイトより)

小笠原諸島・硫黄島の南約50キロメートルにある海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」が2021(令和3)年8月13日に噴火しました。噴煙の高さは約1万6千メートルにも及び、一時は新島ができるほど大規模なものでした(のち海没)。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その170《軽石来襲》渡辺幸重” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その169《海女漁》渡辺幸

菅島しろんご祭り(三重県観光連盟「観光三重」サイトより)

女性が素潜りでアワビ、サザエや海藻を獲る「海女(あま)漁」は世界でも日本と韓国に見られる漁法で、その始まりは約2,000年前と言われます。特に三重県の鳥羽・志摩地方では国内の約半分にあたる750人ほどの海女が活躍しており、海女が中心となって継承してきた祭りなどの伝統文化が息づいていることから2019(令和元)年5月に「海女(Ama)に出逢えるまち 鳥羽・志摩~素潜り漁に生きる女性たち~」として日本遺産に認定されました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その169《海女漁》渡辺幸” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その168《掘り下げ屋敷》渡辺幸重

渡名喜島の農村集落(「文化遺産オンライン」サイトより)

日本列島には毎年台風が襲来し、大きな被害をもたらします。近年は気象変動(温暖化)のせいか“スーパー台風”と呼ばれる超大型の台風が増えたので心配が大きくなっています。私は“台風銀座”と呼ばれる琉球弧(南西諸島)に生まれ育ったので “連載コラム・日本の島できごと事典 その168《掘り下げ屋敷》渡辺幸重” の続きを読む

現代時評〔自然体で生きる〕片山通夫

過日養老孟司さんのインタビュー記事を読んだ。NHKの記事だった。おそらくこの記事はNHKが放送したものだったのだろうから、見られたからも多いと思う。この稿ではとくに彼のインタビュー記事について書くわけではない。ただ養老さんの生きるさまを垣間見たことを書きたく思った。 “現代時評〔自然体で生きる〕片山通夫” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その167《福江大火》渡辺幸重

焦土と化した被災地の全景(『福江大火復興50周年記念誌』より)

1962(昭和37)年年9月26日午前2時10分頃、五島列島・福江島の福江市(現在は長崎県五島市)で604戸の家を焼く類焼面積13万2,000平方メートルの「福江大火」が発生しました。死者はありませんでしたが811人の負傷者が出、被災者は3,936人に及びました。原因はマッチの火による失火とされ、海岸通りから中心商店街に向かって延焼、6時間の間に市街地の大半が焼け野原となったのです。

市役所庁舎をはじめ市消防車車庫、長崎県五島支庁、福江税務署、福江警察署、公立五島病院など主要官公署のほとんどを焼失してしまいました。被害額は約40億円(当時)という長崎県下では戦後最大の火災となり、激甚災害法が公布されて初めての激甚災害に指定されました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その167《福江大火》渡辺幸重” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その166《えらぶゆり》渡辺幸重

笠石公園ユリ畑のえらぶゆりの花(「沖永良部島観光サイト」より)

奄美群島の沖永良部島(おきのえらぶじま:鹿児島県)の空港は沖永良部空港ですが、愛称は「えらぶゆりの島空港」です。えらぶゆりはテッポウユリの一種でほのかな香りを持つ純白の花です。年末年始や冠婚葬祭などには欠かせない花ですが、沖永良部島はテッポウユリの日本一の産地で、切り花として200万本以上の出荷量を誇り、国産テッポウユリの生産量全体の80%を占めています。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その166《えらぶゆり》渡辺幸重” の続きを読む