新聞スクラップ021《みんな一緒に拘置所でで正月過ごしや!》

*【これも「一強」の弊害なのか…キックバック裏金問題、安倍派「5人組」全員に広がる】東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/295160

*【「座長も5人衆も求心力なくなった」 裏金疑惑、憤る安倍派中堅】毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20231209/k00/00m/010/271000c

*【松野・西村・萩生田・高木氏更迭へ 世耕氏も交代 安倍派5人衆一掃】朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASRD96VPLRD9UTFK004.html?iref=comtop_7_01

*【松野官房長官更迭へ 改造論浮上、安倍派幹部扱い焦点】共同通信
https://www.47news.jp/10242906.html

新聞スクラップ018東京新聞《行政手続きに「元号」書かなくていいって知ってました?西暦記入を求め窓口に「レッドカード」を出す人々 》片山通夫 

新聞スクラップ018《行政手続きに「元号」書かなくていいって知ってました? 西暦記入を求め窓口に「レッドカード」を出す人々 》東京新聞

記事⇒行政関係の手続きをする時、元号で日付を書かされたことはないか。未来にわたる期間を表す文書で「平成35年」と、もはやいつのことか分からない年を見たことは。公的機関の窓口で元号を使うのは、ただの慣行。なのに当たり前のごとく求められ、指摘すると「そういうことになっている」。そんなお役所仕事に物申すべく、市民グループが「元号レッドカード」を作った。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/292402

現代時評《ソウルで考えたこと 003》片山通夫

ソウルは悲しみに満ちていると思っていたが、必ずしもそうではなかった。人のうわさ話が好きなのは人の常。様々な話が堰を切ったように出てくる。とてもすべてを思い出せない。ただどうしてなのか、彼らは「サハリンの人々の今」をよく知っている。そういえばソウルに帰国してすぐに「e-mail」はじめ、パソコンの基礎を学習していた。おそらく必至だったのだろう。孫や子供に安価に連絡する手段なのだから。今はほとんどの人が自宅にパソコンをもっていて、日常的に使っている。このルートがサハリン社会の実情を知る手段なのだろう。

ソウルはすでに晩秋の装いだった。ソウルで会った人々は久しぶりの再会に喜んでくれた。何度もいうが、彼らに「戦争の憂い」はなかった。モスクワから離れた極東の島国では、戦争から受ける印象が違うのかもしれない。かつてサハリン(当時の樺太)に攻め込んできたソ連兵に統治されてることになっても、その後、日本人は帰郷したが、そのまま遺棄され、夜ごと「日本や韓国からのラジオ放送」を隠れて聞いて情報収集にいそしんだことも、ソ連の統治で急激な社会の変化に耐え忍んだ人々は、少々のことでは驚かないのかもしれない。

それに引き換え、無力な自分には彼らに対して、できることは何もない。彼らの方がたくましいのだ。(完)

現代時評《ソウルで考えたこと 002》片山通夫

ユジノサハリンスク空港のサハリン航空機

そんな状況の中、筆者はソウルへ行った。先週書いたようにサハリンから「永住帰国した友人たち」に会いに。結論から言うと少しばかり「期待外れ」だった。いや期待外れと言うのは失礼か。私は当初彼らは子供や孫たちをサハリンにおいてきて寂しい毎日を韓国で過ごしていたことを知っている。慣れない手つきでパソコン教室に通ってサハリンとのやり取りを目指して頑張っていたことも知っている。ようやくパソコンにも慣れてインターネットの世界にも慣れ、サハリンに置いてきた家族とのやり取りも順調になってきたし、サハリンとの行き来も、韓国の大手航空とサハリンの航空会社のユジノサハリンスクへの相互乗り入れで3時間で行くことができた。筆者はそんなことを思い出しながら、ソウル・仁川空港に着いた。

ところが彼らは実にあっけらかんとしていた。まずユジノサハリンスクへの行き来だけは困っていた。つまり先の述べた直行便がなくなっている。飛んでいないのだ。これはこの戦争の最大の影響であろう。直行便はなくなったが、良くしたもので、日本海側の韓国の港から、ウラジオストック(ロシアの港町)へ向けて船が出ているので、ウラジオストックまで行くことができ、その後ウラジオストックからユジノサハリンスクへは国内便が飛んでいる。また最近はソウルから中国のハルビン乗り継ぎでユジノサハリンスクへ飛べるようだ。ただ航空運賃は高いという。

また日々の暮らしはソウルもしくはその近郊なのでさほど不便は感じていない。ロシア政府からも年金が出ている。無論この年金はロシア通貨のルーブルでロシアの預金口座に振り込まれる。韓国では別途、韓国政府からの年金が韓国通貨で支払われている。

一方ロシアの状況はニュースを聞いたので細かく知っていた。韓国はテレビの有線放送が100チャンネル以上あるのでその中でロシアの放送もある。無論ロシア語のニュースも流れるのでそれを見ているようだ。ただ最近プーチンが年金を上げた。老齢基礎年金の満額は67歳以下の人(新規裁定者)は66,250円/月、68歳以上の人(既裁定者)は66,050円/月。
どうもプーチンは来年大統領選があるのでか、年金の支給額を上げたように思える。

また国内のみならず、ソウルでもロシア人にはプーチンの人気は高い。だからか、サンクトペテルブルグの市民でキム・ボクオンという女性の長男が国軍に志願してウクライナで戦死した。これにはソウルのサハリン韓人社会に衝撃を与えた。みんな彼女を知っていたからだ。ただ戦争の犠牲者以外でコロナのウイルスで亡くなった人は多い。筆者の友人の奥さんも犠牲になったと聞いた。

プーチンが昨年11月に言った言葉が気になる。
《動員兵の母親に「人は必ず死ぬものだ」》。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20221126-OYT1T50234/

(次週に続く)

新聞スクラップ017《底なしの支持率、与党に動揺 「ポスト岸田」にらみ動きも―時事世論調査》

時事通信の11月世論調査で内閣支持率は21.3%、自民党支持率は19.1%となり、与党内に動揺が広がる。浮揚策が「見当たらない」(自民幹部)中、党内では「ポスト岸田」をにらんだ動きも出始めている。   https://onl.bz/98PwBqC 
⇒いよいよ自民党政治の終焉の始まりか?

現代時評《ソウルで考えたこと 001》片山通夫

先週、一週間程ソウルへ何年ぶりかで行った。コロナで果たされなかったことをしに。
つまり、サハリンから「永住帰国」した、いわゆるサハリン韓人に会うためである。何しろコロナで世界中の人々の行動が制約されていた。無論ご存じのように我が国でも同様である。また昨年からプーチンのロシアは隣国ウクライナに攻め込み、世界中から非難されながら今なお侵攻中である。ソウルに住むサハリンから移ってきた人たちの心情や如何にとソウルへ向かった訳だった。

彼らは韓国の国籍も取得した。我々日本人には理解しにくいが、韓国籍と元々のロシア籍の二重国籍となった。ロシアへの行き来はロシアのパスポートを使う。日本と違ってロシアと韓国は相互にビザは不要となっているので、自由に行き来できる。たとえば彼らが日本へ観光旅行する場合は、韓国のパスポートを使えばビザは不要である。なんともうまく使い分けている。
考えてみれば、共著「サハリン物語」でも書いたように、戦後、サハリンに置き去りにされた韓国人は、日本人から旧ソ連という社会主義の為政者に代わって、大きな試練を経てきた。少々の変化には動じないのかもしれない。

今、ロシアが隣国ウクライナに侵攻し戦争が起こっている。また最近パレスチナの抵抗組織・ハマスがイスラエルを急襲しイスラエルがパレスチナのガザ地区を殲滅戦を行っている。中国は南シナ海でフィリピンなどと領有権を争い、今にも台湾を「取り戻そう」としている。

そんな中、日本では「台湾有事」とばかりに「中国脅威論」ともいうべき考え方が台頭してきている。岸田政権、いや安部政権の頃から、自民党は北朝鮮や中国を念頭に「戦闘の準備」をしてきた。防衛装備は年々強化され、自衛隊は沖縄県に移動して対中国と思える防衛の充実をしてきているのだ。尖閣列島の国有化からはじまって、いうなればハリネズミ状態である。 (次週に続く)

共著・サハリン物語

新聞スクラップ014《ハマス」とは何か…イスラム主義では「穏健派」 元カイロ特派員が成り立ちと信条を整理した」》片山通夫

東京新聞の記事。https://www.tokyo-np.co.jp/article/288388

激しい戦いを続けるロシアとウクライナを尻目に、ハマスとイスラエルも同様の局面に。「ハマス」とは?「パレスチナ解放機構(PLO)」とは?
東京新聞が解説する・・・。

現代時評《世界大戦の危機が高まりつつある》片山通夫

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ロシアによるウクライナ侵略、そして両国の戦争は泥沼の戦争が繰り広げられていることは周知の事実だ。この戦争が二国間の戦争に収まる気配は今や見つけることはできない。プーチンのロシアは、習近平の中国、金正恩の朝鮮と言うきわめて好戦的な三カ国に集約されてきた。ロシア・北朝鮮関係は「新たな戦略的水準」にとロシアのラブロフ外相はピョンヤンで述べた。また北京で開催された「一帯一路」会議に参加したタリバンは中国との経済関係強化の方針を発表した。これに先立ち、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は18日、訪問先の中国で習近平国家主席と会談し、両国関係は世界の紛争を受けて「強化」されたとの認識を示した。一方習氏も、両氏の深い友情と、両国の「政治・経済関係の深化」をたたえた。(10月19日 AFP)

そこで見えてくるのが西側のウクライナ支援疲れである。ハンガリーは対ロ制裁科すEU加盟国と一線を画しロシアに対してきわめて融和的だと言える。アメリカや日本がこれまで同様、今後もウクライナの対ロ戦に支援を続けられるかという問題がクローズアップされてきた。そこで勃発したのが今回のガザ地区ハマスによるイスラエル攻撃の戦闘だ。アメリカは即座にイスラエルを支持しバイデンはエルサレムを訪問した。これに反発したロシアは、おそらくイランを焚きつける可能性がある。

そうそう簡単には動かないだろうが、イランはイスラエルと一戦を交える危険がある。また中国はこの混乱に乗じてフィリピンなどと領有権争いそしている南シナ海や日本と争っている尖閣列島、そして従来から主張している台湾問題を一気に片づけるという暴挙に出るかもしれない。そうすれは第三次世界大戦となる。

考えてみればロシアとウクライナの関係も、パレスチナのイスラエル問題も決して偶発的な問題ではない。そこには「因縁」ともいえる深い歴史が隠されている。そしてひょんなきっかけでその隠されていた「因縁」が顔を出す。軽いきっかけが根深い因縁と相まってどうにもならない戦争にまで広がる。

と、ここまで書いたところでCNNがイスラエル軍がレバノンのヒズボラを攻撃したというニュース。戦線が拡大する危険が高まった。

【参考】悲劇の連鎖
今からおよそ4000年前(紀元前17世紀)に、族長であるアブラハム、その子イサク、孫のヤコブから始ま、メソポタミアで発掘された紀元前2000~1500年頃の文献では、当時彼らが聖書に描かれたとおりの遊牧生活を送っていたことを裏付けています。「創世紀」には、アブラハムがカルデアのウルからカナンへと導かれ、唯一神を信じる民の祖となったことが描かれています。その後、カナン全土に飢饉が広がったときに、ヤコブ(イスラエル)と12人の息子はその家族とともにエジプトに移住しましたが、その子孫は奴隷にされたり強制労働を強いられたりするなどの憂き目にあいました。400年の隷属の後に、イスラエルの民はモーセによって解放されました(紀元前12~13世紀頃)。聖書によると、モーセはその民をエジプトから脱出させ、先祖に約束されていたイスラエルの地に連れ戻すために神によって選ばれた人でした。モーセらはシナイ砂漠を40年にわたって流浪し、その間に「十戒」を含む「モーセ五書」を授かり、一神教の教えを形成していきました。出エジプト(紀元前1300年)は、ユダヤの民の記憶に深く刻まれ、束縛からの解放と自由を表す象徴となりました。毎年ユダヤ人は当時の出来事を記念して、ペサハ(過越祭)、シャブオット(七週祭)、スコット(仮庵祭)を行っています。
第二次世界大戦中に、壮絶な迫害を受けたユダヤ人は、自分たちの国家を持つ意志を固めました。 ユダヤ人に同情的な国際世論を追い風に、1947年国連総会でパレスチナの分割案が提示されると、ユダヤ人はそれを受け入れ1948年イスラエルを建国。  (在日イスラエル大使館) ⇒ https://onl.bz/vRjtgxU

ユダヤ人が2000年の長い歴史の中で世界に離散し、迫害を受けてきた悲劇がようやくイスラエルと言う国を持ったわけ。ところがその地・パレスチナの地に根を下ろしていたパレスチナ人70万人が、イスラエルの建国によって故郷を追われた。これがパレスチナ人の悲劇。この二つが今の戦争の遠因であり、とても我々に想像できない根深いものがある。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/jiji/jiji97/