絵画集【LAPIZ ONLINE】
びえんと《レイテ島決戦の陰で泣く慰安婦 中》文・井上脩身
【LAPIZ ONLINE】以下そのおもな記述と絵を紹介したい。説明の絵は次ページにまとめました。
【暮らし】
父親は農夫でココナツなどを植えていた。生活は貧しいものではなく、家族は向上心を持ち、しあわせにくらしていた。(明るい家の前で、縄跳びなどで姉妹が楽しく遊んでいる)
【爆撃】
「日本軍が来る」というので山に家を建てて避難したところ、日本軍の飛行機が一日中、山に爆撃を加えた。機銃掃射がつづくなかを逃げ回り、フェリアスさんは走り疲れてココナツの下に座りこんでしまった。(避難小屋付近に爆弾を落とす戦闘機。逃げまどう姉妹。男性は父親か?)
【ゲリラ掃討】
日本軍はヒブナハン村にゲリラ掃討に向かい、ゲリラ兵と戦闘。多くのゲリラが殺された。戦闘のことを知ったのは、父が戦闘に加わって日本兵と戦ったから。(ココナツ畑での戦闘。銃剣で日本兵に突き刺された抗日ゲリラ兵が血まみれになって倒れている)
【捕まる】
日本兵が村にやってきたので裏庭から逃げようとして、うちまたを有刺鉄線に引っかけた。「お父さん、お母さん、助けて」と泣き叫んでいると日本兵に捕まった。日本兵は平手打ちを浴びせ、銃口で頭を殴りつけたうえ、その場で強姦した。(フェリアスさんは、有刺鉄線が張られたヤシの植わる庭で銃を手にした日本兵に捕らえられる。彼女のうちまたから血がながれている)
【ムチ打ち】
日本兵は血を洗い流すためにフェリアスさんを川に沈めたあと駐屯地に連れていった。そこで1本の木に縛り付け、ムチで打った。このあとフェリアスさんは病院に連れていかれた。(ヤシとおもわれる木に縛られたフェリアスさんは、内まただけでなく顏からも出血している)
【牢屋】
連れていかれたのは病院の横の牢屋。3人の女性が閉じ込められていた。日本兵が薬を持って来て、性器の傷を洗った。薬がしみて悲鳴を上げると、女性が「叫ぶと殺される」と忠告しれくれた。(隣のページには病院が描かれている。傷病兵のための野戦病院であろう。その脇に捕まえた女性たちの性器を洗ったりするための小屋を建てたのであろう)
【強姦】
性器の傷が治ると洗濯をさせられ、その後、日本兵が連れ出した。従わないと容赦なく暴力を振われ、強姦された。日本兵は強姦するために列をつくった。(ヤシ畑で強姦されている。日本兵はヤシの木のもとに衣服を脱ぎすて、銃を放置したまま、女性を乱暴している。屋外で行われたことを示す衝撃的な絵である)
【米軍病院】
ある日、アメリカ軍の飛行機が爆撃をはじめたので、日本軍の防空壕に逃げ込んだ。3人の日本兵がいて、フェリアスさんを見るやいなや、強姦した。爆撃がおさまると、日本兵に出ていくように言われ、外に出るとアメリカ軍に保護された。そしてフェリアスさんはアメリカ軍の病院に収容された。(中央に看護師らしい女性が描かれている。その左の女性患者の髪が長いことから、この患者がフェリアスさんとおもわれる)
フェリアスさんが描いた最後の絵は4人の子どもと一緒にいる家庭内の様子。末の1歳の子どもを抱きかかえたフェリアスの顔には安堵感がただよう。フェリアスさんは「性奴隷にされたことは忘れられません。ですから、わたしは日本軍の犯罪によって失われた正義を取り戻すために名乗り出て、ずっと闘い続けているのです」と綴っている。
市街戦さなかに性加害事件
竹見さんは『もうひとつのレイテ島』のなかで、フェリアスさんのように慰安婦であったことを名乗りでた女性は150人を超えたと解説している。フェリアスさんが慰安婦であったために結婚が破綻したことからもわかる通り、名乗りでることができなかった女性もかなりいたにちがいない。そう考えて調べてみると、レイテ島決戦から3カ月半後の1945年2月、マニラ市街戦のさなか、「ベイビューホテル事件」と呼ばれる日本軍による性加害事件が起きたことを知った。
レイテ島決戦で日本軍を壊滅させたマッカーサーはルソン島奪還を決行、マニラでは2月3日から1カ月間、市街戦が繰り広げられた。米軍が3万5000人の兵を投入したのに対し、日本軍は海軍1万人、陸軍4300人で防戦、日本軍の1万2000人が戦死、民間人10万人が巻きこまれて死亡する悲惨な結果になった。
日本軍にとって展望の全くない市街戦が繰り広げられているさなかの2月9日、市内で火災が発生した。広場に集められた女性と子ども400人以上が広場北側のベイビューホテルに連れていかれ、複数の部屋に数十人に分けて押しこまれた。やってきた日本兵が懐中電灯で若い女性を選び、別の部屋に引きずり出して性的暴行。朝になると兵は戦闘に出かけたが、見張りがいたために逃げだせなかった。10、11日にフィリピン人女性とみなされた100~200人が二つのアパートに移動させられ、そこでも 日本兵によって乱暴された。日本兵は日中に戦闘に出て、夜間は女性暴行を繰り返したのだ。女性たちが解放されたのは監禁4日目。しかし、家に隠れていたとこを見つけだされたり、外を逃げ回っているうち日本兵と出くわしたりして強姦されたケースもあった。
関東学院大の林博史教授はこの事件を調査し、2012年、「マニラ戦とベイビューホテル事件」と題して論文を発表。そのなかで当時24歳の女性の証言を取り上げている。それによると、この女性が日本兵に拉致されて連行された部屋には3人の日本兵がいた。1人が強姦している間、ほかの2人は笑っていた。彼女は抵抗したが顏を殴られ、3人に強姦された。3人の日本兵が部屋から出ていったが、別の日本兵に捕まり同じ目にあった。その夜、十数回強姦された。
日中戦争でも日本軍兵士による強姦事件が起きていたことが近年の研究で明らかになっている。「中国における性暴力の実態を明らかにし、賠償請求裁判を支援する会」(略称「山西省・明らかにする会」)の調査によると、中国・八路軍が中国東部、山西省孟県の日本軍支配地に大規模な攻撃を仕掛けたのに対し、日本軍は燼滅作戦を展開した。燼滅作戦は敵の殲滅だけでなく、敵性ありと判断した住民の殺戮をも行うもので、この一環として1939年から1942、43年にかけ、女性に対する強姦や輪姦を行った。同会の2003年までの18回の現地調査で、被害女性9人が「いきなり日本兵に拉致され、慰安施設に連れていかれた」などと証言、ほかに遺族や家族ら20人が日本兵の蛮行を語った。
竹見さんは「日本は植民地や占領した地域から10万とも20万ともいわれる女性を狩りだして慰安施設に送りこみ、日本軍兵士に性的な奉仕をさせていた」という。政府は「慰安婦を集めたり、慰安施設を設けたのは民間人」として、軍を挙げての慰安婦政策であったことを否定している。しかし、本稿で示した例でもわかるように、慰安施設のあるなしにかかわらず、日本兵はいきなり拉致して性的暴行を繰り広げたのだ。戦争という非人間的な事象のなかで起こった事件であって、兵隊個人の犯罪にとどまらず、戦争を起こした国家の犯罪ととらえるべきであろう。
日本軍の多くは玉砕し、兵士は「名誉の戦死」をした。加えて特攻隊員は「お国のために命をなげうった英霊」として、知覧特攻平和会館(鹿児島県)で紹介展示されている。その陰で、性奴隷にされた女性たちがいた事実は闇にほうむられてきた。
戦後80年を迎える今年の8月15日の終戦記念日。閣僚や首相の座をうかがう有力政治家は靖国神社に参拝するだろう。そして「お国のために犠牲になった人たちのおかげで日本の平和と繁栄がある」と述べるにちがいない。そうした政治家が性奴隷になった女性に思いをいたすことはないであろう。これが我が国の政治の現実である。わたしが生まれて80年。何も変わっていないのだ。愕然とする。(明日に続く)
609 Studio】email newsletter 2025年3月11日 No.1198
──────────────
【609 Studio】email newsletter 2025年3月11日 No.1198
──────────────
世界の話題、LAPIZ編集長・井上脩身氏のコラムなど多彩な話題満載!
なおLapizOnlineは609studioと統合いたしました。また諸般の事情に
よりサハリンの話題は都合により当面休止いたします。 購読無料!
───────────────
◆現代時評《トランプ氏の「感謝」を読み解く》井上脩身
───────────────
1点の写真画像にわたしの目がくぎづけになった。星条旗にフランス語で「MERCI(ありがとう)」と書きこまれている。フランス北部のノルマンディー米戦没者墓地で撮影、ネットにアップされたもので、フランス国民のアメリカへの感謝の念が見事に表されている。 “609 Studio】email newsletter 2025年3月11日 No.1198” の続きを読む
フォトエッセー《春まだ浅き・・・木曽路》片山通夫
現代時評《トランプ氏の「感謝」を読み解く》井上脩身
1点の写真画像にわたしの目がくぎづけになった。星条旗にフランス語で「MERCI(ありがとう)」と書きこまれている。フランス北部のノルマンディー米戦没者墓地で撮影、ネットにアップされたもので、フランス国民のアメリカへの感謝の念が見事に表されている。トランプ米大統領は2月28日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談したさい、アメリカに対する感謝を求め、会談は決裂した。ウクライナ戦争の停戦交渉を進めるうえで、「感謝」を条件にするトランプ氏の発言がなんとも不可解であったが、星条旗の「MERCI」に、トランプ氏の真意を解くカギがあるようにおもわれた。 “現代時評《トランプ氏の「感謝」を読み解く》井上脩身” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算013》片山通夫
アマテラス降臨

【609studio】後年、アマテラスはなぜか地上に降りたくなった。殿上人のままだったらきっと今よりも人々の尊敬を集めていたのではと思われる。およそ人間は身近なものよりも遠くで混沌として、ある意味想像できないものには、大いに興味も集めるのではないかと思うからである。 “fiction《アマテラスの誤算013》片山通夫” の続きを読む
フォトエッセー《春まだ浅き・・中山道醒ヶ井宿》片山通夫
【609 Studio】email newsletter 2025年3月4日 #1197
──────────────
世界の話題、LAPIZ編集長・井上脩身氏のコラムなど多彩な話題満載!
なおLapizOnlineは609studioと統合いたしました。また諸般の事情によりサハリ
ンの話題は都合により当面休止いたします。 購読無料!
───────────────
◆現代時評《国家と国民》山梨良平
───────────────
1931年の満州事変の翌年、関東軍(満州に駐留していた日本軍)が中国東北部に
つくった満州国と言う傀儡国家の正統性を確保するため、清朝最後の皇帝だった
溥儀(ふぎ)を帝位に就かせた。「王道楽土」の建設、「五族(日・満・漢・モ
ンゴル・朝鮮)協和」といったスローガンを掲げたが、実権は日本人が握った。
戦前の軍部は満州国と言う傀儡国家を設立してまで、領土の拡大を望んでいた。
資源のない日本国土よりも地下資源に恵まれていた満州(現中国東北部)を手に
入れる必要があった。
満州地域への侵略を拡大し、日本の領土と権益を広げるためだったらしい。日本
は1890年代の日清戦争や20世紀初めの日露戦争以来、朝鮮半島や中国への侵略を
進め、日本軍の駐留や南満州鉄道などの利権を認めさせて来た。
勿論国際世論は日本の暴挙を認めてはいなかった。しかし日本国家と言う暴力装
置は国際連盟からも脱退し戦争に突き進んでいったことは周知の事実だ。
そして敗戦。General Headquarters, the Supreme Commander for the Allied P
owers(日本語では、「連合国軍最高司令官総司令部」)が東京に駐留した。こ
れから米軍の占領軍政が始まる。
その直後、我が国ではGHQに対する姿勢が議論されていた。敗戦と言う未曽有の
事態に国民はおろか識者、政治家なども戸惑い、苦しんだことだと思う。しかし
我が国は近い過去に同様のことを他国にしてきたのだ。それも侵略に次ぐ侵略、
謀略、戦争まがいの「事変」などで。
特に朝鮮は日本によって1910年の韓国併合から1945年の日本敗戦までの35年間、
朝鮮半島を植民地支配されてきた。
敗戦直前、太平洋戦争の終戦交渉で、昭和天皇と統治エリートが最後まで「国体
護持」にこだわった。それは敗戦直前の1945年8月9日の御前会議で、天皇制を護
持することを条件にポツダム宣言の受諾が決定された。国体護持である。これは
天皇制の維持を目的とした御前会議だった。
沖縄では20万人もの人が犠牲になり、東京や大阪が空襲で焼け野原にされ、ヒロ
シマやナガサキには原爆を落とされた挙句の御前会議での「国体の護持」が条件
だった。ここでふと思う。
国体(国家)の前には国民はいなかったのだ。
───────────────
【出版案内】
新版 日本の島事典 単行本 2022/12/2
長嶋俊介 (著), 渡辺幸重 (著)
27年ぶりの改訂新版。収録島数、国内最多!日本の全容を総合知で集約した歴史
的大著?国土地理院地図情報をベースに有人島、人工島、無人島など約15,000島
に加え、岩礁なども丹念に調べ上げ、島の現在を特定。
国境水域における国際関係が複雑化するなか、島国である日本の成り立ちと現状
を知ることのできる比類なき事典。 https://x.gd/i2TJY
出版社 三交社 (2022/12/2)
単行本 1600ページ
ISBN-10 4815540551
ISBN-13 978-4815540555
──────────────
◆世界よもやま話(順不同)
──────────────
《朝鮮半島》
北朝鮮が戦略巡航ミサイル発射訓練 正恩氏「核武力の臨戦態勢徹底」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250228000300882?section=nk/index
尹大統領の弾劾審判 約6割が「罷免賛成」=韓国世論調査
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250228002200882?section=politics/index
尹大統領が最終陳述「巨大野党が北朝鮮の指令受けて弾劾扇動」
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/52510.html
北朝鮮がAI技術習得に注力 金日成大でも「チャットGPT」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250221001900882?section=nk/index
韓国外務次官 ロ朝の軍事協力を非難=「深刻な脅威」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250225000300882?section=nk/index
金正恩氏 将校養成機関で思想による武装強調=「軍建設の中核」
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250225000800882?section=nk/index
韓国憲法裁 尹氏の罷免是非決める評議開始=盗聴防止など保安徹底
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250226001900882?section=politics/index
《国内》
岩手山火事焼失、平成以降最大に 1200ヘクタール、延焼続く
https://www.47news.jp/12237045.html
旧安倍派幹部、再調査せず 石破首相「結論の出た事柄」―衆院予算委
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025022800807&g=pol
八潮市道路大陥没も「財務省」が戦犯だ!京大教授があばく「客観データ」と日
本を欺く既存マスコミの「ウソ八百」 https://x.gd/JEqmj
【地震情報】南海トラフとの関連は…三重県沖M5・7の地震は異常震域 深さ400
キロの太平洋プレートを伝わり東北、関東で揺れ 南海トラフ巨大地震…浅いフ
ィリピン海プレートでの発生を想定
https://news.yahoo.co.jp/articles/17728c73c1a90255958ab88fec076f7945304ce5
震度3以上の地震はここ1週間で7回 24日は3回 日頃から備えを心がけて
/250226 /tenki.jp
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2025/02/24/32654.html
エーゲ海で群発地震 文明衰退させた「ミノア噴火」のサントリーニ島(京都大
学名誉教授・鎌田浩毅)
https://www.jiji.com/jc/v8?id=202502santorini
旧満州由来ギョーザ文化を次世代へ/六ケ所
https://www.47news.jp/12226562.html
大間崎「一番マグロの謳」歌碑に初競り最高値・竹内さんの名刻まれる
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1966922
《こりゃあかんわ》
◇ああ万博◇日刊ゲンダイ(https://www.nikkan-gendai.com/)から
大阪万博パビリオン建設は“24時間体制”に…元請けの「3月中には完成させ
ろ!」で危惧される突貫工事の過酷労働
https://news.yahoo.co.jp/articles/78cc63e506a9b5f0fae39424548ad69169b746ce
大阪万博「歯抜け開幕」ますます現実味…海外パビリオン完成たった6カ国、当
日券導入“助け舟”の皮肉
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/368218
大阪万博の目玉 344億円の巨大木造リングはほぼフィンランド産…「日本の森林
再生のため」の嘘っぱち
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/368170
大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより
赤字対策が先ちゃうか?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/367937
大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異
常すぎる
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/367812
大阪万博“引き抜き人事”に労組が抗議書提出の異常事態…府職員からは「通常
業務さえままらない」の悲鳴
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/366400
大阪万博の赤字回避は薄利多売な「ぬいぐるみ・お菓子」頼み…開幕100日切っ
ても漂う楽天ムード
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/365842
大阪万博のシンボルにくすぶる“パクリ疑惑”…リングの愛称は「パクリング」
でエエんちゃう?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/359509
────────────
【出版案内】
「光太 虹の国に行く」 いのしゅうじ(本名・井上脩身) 著
中学1年生の光太が同級生のケイ子とともに、1万匹のタマムシが引く飛行機
に乗って虹の国に行き、虹の国の子どもたちと冒険をする物語。
詳しくは https://x.gd/x39ud
文芸社 刊 ISBN:978-4-286-24684-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
判型:四六上
ページ数:164
発刊日:2023/11/15
ジャンル:童話
─────────────
【出版案内】
片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”
アマゾンでも電子雑誌として販売中! https://onl.bz/EVvmBhx
60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
の重信房子、ブルガリア、チェコ、ルーマニアなど東欧諸国の民主化や廃墟とな
ったチョルノブイリ、作者のライフワークとなったサハリンの戦後問題。そして
時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。
全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)
お問合せ・ご注文はメールで。
michiokatayama*gmail.com *→@に変えてください。
お名前、電話番号、郵送先など連絡先をお忘れなく。
──────────────
◇編集長から:片山通夫
──────────────
弥生三月。西行法師は
「願はくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ」
と詠った。
初の週末、不安抱え避難 岩手の大規模山林火災(共同通信)
https://www.47news.jp/12239237.html
アメリカなどで起こる山火事、規模も大きいと感じていたが我が国でも…。早期の鎮火が望まれる。(2025年03月01日 08時33分)
──────────────
【609 Studio】email newsletter
発行日 2025年3月4日 #1197
FB https://www.facebook.com/michio.katayama.5
配信 まぐまぐ配信システム ID:00000522369
contac mk*609studio,com *→@
website http://www.609studio.com/
投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
購読 解除 https://www.mag2.com/m/0000052236
◇禁・無断転載◇ ───── ───── ─────
現代時評《国家と国民》山梨良平
1931年の満州事変の翌年、関東軍(満州に駐留していた日本軍)が中国東北部につくった満州国と言う傀儡国家の正統性を確保するため、清朝最後の皇帝だった溥儀(ふぎ)を帝位に就かせた。「王道楽土」の建設、「五族(日・満・漢・モンゴル・朝鮮)協和」といったスローガンを掲げたが、実権は日本人が握った。
戦前の軍部は満州国と言う傀儡国家を設立してまで、領土の拡大を望んでいた。 “現代時評《国家と国民》山梨良平” の続きを読む
現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫
「漁夫の利」
今年2月で3年が経った。プーチンのロシアは、北朝鮮からの砲弾・ミサイル、兵1万人(推測)を得て侵攻を継続している。そんな中アメリカの大統領は、ゼレンスキーウクライナ大統領をホワイトハウスに招き会談をしたまではよかったが、外交上あり得ない状況で口論し決裂した。取って返してゼレンスキー大統領は欧州で主要各国と会談し、以下に挙げるような、それぞれの国の首長から支持を得た。 “現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫 ” の続きを読む