【609 Studio】email newsletter 2024年12月17日 #1186  

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【609 Studio】email newsletter 2024年12月17日 #1186  
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世界の話題、LAPIZ編集長のコラムなど多彩な話題満載!
なおLapizOnlineは609studioと統合いたしました。
また諸般の事情によりサハリンの話題は都合により当面休止いたします。 
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◆現代時評《視野狭窄》山梨良平
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視野狭窄という言葉がある。医学上の言葉だろうが、その持つ意味は恐ろしい。
素人ながら調べてみたら《視野の一部が見えなくなったり、見える範囲が狭くな
ったりする状態で、両目で見ているときは気づきにくいことが多く、片目で見た
ときに気付いてもいつから狭くなったのかがわからないことが多い》とあった。
徐々にもしくは気が付かないうちに視野が狭くなる病気で、いつしか失明の危険
もある》らしい。

ここでいう医学的な意味はともかく、現実には政治の世界などで、上に立ったも
のなどが「視野狭窄」を起こしている場合が多い。例えば今世界で話題になって
いるシリアのアサド大統領がロシアに亡命した。これは「父子2代で50年超の
恐怖政治(東京新聞)」を行ってきた結果だろう。この親子は極度の「視野狭
窄」でほとんど周りを見えてなかった。彼の経歴を見ると皮肉なことに「1988年
にダマスカス大学を卒業。シリア軍で軍医として働いた。4年後の1992年、ロン
ドンに本部を置くウェスタン眼科病院で眼科を専門とする大学院に通った」とあ
る。皮肉なことに眼科医だったのだ。

これからアサド大統領親子の「悪行」がどんどん出てくると思うが、独裁者の末
路と言うものに考えさせられる。今後、プーチン・ロシア大統領、北朝鮮の金正
恩とその一族、中国の習近平総書記等、またアフリカや南米などまだまだ民主的
なシステムで選ばれた指導者も少ない国々があるようだ。
そんな国々の指導者、もとい独裁者は、自らの末路を歴史に照らして考える能力
もないのだろうか?

憐れと思うばかりである。
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【出版案内】

新版 日本の島事典 単行本 2022/12/2
長嶋俊介 (著), 渡辺幸重 (著)

27年ぶりの改訂新版。収録島数、国内最多!日本の全容を総合知で集約した歴史
的大著?国土地理院地図情報をベースに有人島、人工島、無人島など約15,000島に加え、岩礁なども丹念に調べ上げ、島の現在を特定。
国境水域における国際関係が複雑化するなか、島国である日本の成り立ちと現状
を知ることのできる比類なき事典。 https://x.gd/i2TJY

出版社 三交社 (2022/12/2)
単行本 1600ページ
ISBN-10 4815540551
ISBN-13 978-4815540555
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【出版案内】

「光太 虹の国に行く」  いのしゅうじ(本名・井上脩身) 著
 中学1年生の光太が同級生のケイ子とともに、1万匹のタマムシが引く飛行機
に乗って虹の国に行き、虹の国の子どもたちと冒険をする物語。
詳しくは https://x.gd/x39ud

文芸社 刊 ISBN:978-4-286-24684-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
判型:四六上
ページ数:164
発刊日:2023/11/15
ジャンル:童話
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■山梨良平の現代時評plus
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現代時評plus《ノーベル平和賞と政治家の役目》

オスロから伝えられるノーベル平和賞の意味は「核の脅威」だ。ヒロシマ・ナガ
サキから80年になる今現在も「核の脅威」は増えこそすれ一向に減りはしていな
い。簡単に言うと核は世界の政治家の手中にあることは紛れもない事実だ。政治
家の思惑で戦争がはじまり、ロシアはウクライナに攻め込み、まもなく3年が経
とうとしている。ロシアのプーチン大統領は「核兵器の使用も匂わせて」ウクラ
イナのみならず、西欧をはじめ世界に恐怖を与えている。そして今イスラエルは
パレスチナ人を相手に戦争を仕掛けて一年。世界のマスコミや政治家たちは、こ
の戦争を「紛争」だの「侵攻」だと矮小化することに余念がないのではない。そ
こには攻撃によって死体の山があり、瓦礫の山があり、食料もなく病院や子供た
ちが通う学校すら攻撃されている。

きっとオスロから伝えられるノーベル平和賞は「核の脅威のみならず」政治家た
ちのいうところの「紛争」や「侵攻」と言った戦い、つまり「戦争」をやめなけ
ればならないというメッセージだと私は受け留めた。
政治家は国境・立場の垣根を越えて協議し「戦争」をやめる手段を考えるべきだ。
そうでないと人類の存続にかかわり、元も子もなくなる。
(ノーベル平和賞の授賞式が日本時間の10日夜、ノルウェーの首都オスロで行わ
れた)

現代時評plus《前防衛長官に続き警察トップも拘束》

もうシッチャカメッチャカなのだ。警察トップの趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長
官とソウル警察庁トップの金峰植(キム・ボンシク)長官を内乱容疑で拘束され
たという報道。韓国は歴代の大統領の末路、つまり5年の任期を無事終えたとし
ても、暗殺されたり逮捕されたケースが多い。理由は様々だが。
今回もややこしい6時間の戒厳令で側近が逮捕された。おそらくこれらの拘束・
逮捕は大統領逮捕の布石もしくは前段階だと思う。
そして遂に大統領官邸の家宅捜査も。(2024/12/12午前現在)

現代時評plus《ネットメディアが選挙を導く》

今年は選挙の年だった。東京都知事選挙、衆議院選挙、兵庫県知事選挙とこの半
年の間に大きな選挙が行われた。マスコミの世論調査とかけ離れた結果が表れた
選挙でもあった。いわゆるSNSは不特定多数の、いわゆるマスコミの言う「無党
派層」とも違う一定の層が存在することを見せつけた。SNSで話題になることが
選挙での勝利の秘訣になりつつある。考えてみればインフルエンサーという種族
ている人物のことを指す。彼らはおそらく世の中の動向をいち早くつかみ、それ
をSNSなどで流布する手段に長けている。この手法を選挙に用いれば、現存する
マスコミの何歩か先を行くことができる可能性を秘めている。うまくすれば現存
マスコミがテレビや新聞で取り上げてくれれば、次からは自然に世の中に浸透し
てゆく。

ちなみにインフルエンサーは感染症のインフルエンザ(influenza)とラテン語
の「流行」から来ており、語源は同じである。

現代時評plus《独裁の終焉》

シリアの首都・ダマスカスから、大統領とその家族はロシアへ亡命し「アサド王
朝」とも称されたアサド家2代53年にわたる統治は終焉を迎えた。いやその前に
我が国でも故安倍晋三を中心とした「安倍一派」と呼ばれる自民党内の独裁グ
ループが安倍晋三の暗殺がきっかけで瓦解した。「親亀こけたら皆こける」。
韓国でも「大統領のクーデター」はたった6時間で終わった。

こうしてみるといわゆる「独裁」と言う政治手法は遅かれはやかれ瓦解する運命
にある。独裁者はそこまで「刹那的」なのか。

現代時評《ユン韓国大統領弾劾》

韓国市民はその力を発揮した。長い間軍事独裁政権だった韓国が遂に韓国史上初
めて弾劾で大統領をその地位から引きずり下ろした。筆者が思うに「弾劾に賛成
しない議員には次はない」とのプレッシャーがかなりの力で働いたとみている。

韓国人の友人に言わせると「日本と違って韓国は騎馬民族で少々荒っぽい。日本
は農耕民族で守りに徹しているが・・・」というわけである。
我が国では農民一揆はなかなか起こりそうにない。
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【出版案内】

片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”

アマゾンでも電子雑誌として販売中!  https://onl.bz/EVvmBhx

60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
の重信房子、ブルガリア、チェコ、ルーマニアなど東欧諸国の民主化や廃墟とな
ったチョルノブイリ、作者のライフワークとなったサハリンの戦後問題。そして
時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。

全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)

お問合せ・ご注文はメールで。
michiokatayama*gmail.com  *→@に変えてください。

お名前、電話番号、郵送先など連絡先をお忘れなく。
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◇編集長から:片山通夫  
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◇総理大臣に聞かせたい。少し長いが引用したい。
ノーベル平和賞の授賞式で、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)を代表してスピーチした田中熙巳(てるみ)さん(92)は、「日本政府が原爆の犠牲者に国家補償をしていない」ことを繰り返し言及した。《もう一度繰り返します。原爆で亡くなった死者に対する償いは、日本政府は全くしていないという事実をお知りいただきたい」

◇今年の漢字は「金」。世相を表しているのだという。「周辺国に迷惑をかけ、
原爆を落とされ、戦争は二度としないと決意した。でも最近、その決意が揺らい
でいる」。いずれ書いてみたいと思う『今年の漢字』がある。それは、平和の
「和」。「それまでは、頑張らなあきませんな」第1回から揮毫(きごう)し続けているのが森清範(せいはん)貫主(かんす)(84)。(朝日新聞から)

◇寒い日が続きます。北や日本海沿岸の国からは雪の便り。
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発行日  2024年12月17日 #1186     
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◇禁・無断転載◇
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現代時評《視野狭窄》山梨良平

視野狭窄という言葉がある。医学上の言葉だろうが、その持つ意味は恐ろしい。
素人ながら調べてみたら《視野の一部が見えなくなったり、見える範囲が狭くなったりする状態で、両目で見ているときは気づきにくいことが多く、片目で見たときに気付いてもいつから狭くなったのかがわからないことが多い》とあった。 “現代時評《視野狭窄》山梨良平” の続きを読む

山梨良平の現代時評plus

現代時評plus《ノーベル平和賞と政治家の役目》

オスロから伝えられるノーベル平和賞の意味は「核の脅威」だ。ヒロシマ・ナガサキから80年になる今現在も「核の脅威」は増えこそすれ一向に減りはしていない。簡単に言うと核は世界の政治家の手中にあることは紛れもない事実だ。政治家の思惑で戦争がはじまり、ロシアはウクライナに攻め込み、まもなく3年が経とうとしている。ロシアのプーチン大統領は「核兵器の使用も匂わせて」ウクライナのみならず、西欧をはじめ世界に恐怖を与えている。そして今イスラエルはパレスチナ人を相手に戦争を仕掛けて一年。世界のマスコミや政治家たちは、この戦争を「紛争」だの「侵攻」だと矮小化することに余念がないのではない。そこには攻撃によって死体の山があり、瓦礫の山があり、食料もなく病院や子供たちが通う学校すら攻撃されている。
きっとオスロから伝えられるノーベル平和賞は「核の脅威のみならず」政治家たちのいうところの「紛争」や「侵攻」と言った戦い、つまり「戦争」をやめなければならないというメッセージだと私は受け留めた。
政治家は国境・立場の垣根を越えて協議し「戦争」をやめる手段を考えるべきだ。そうでないと人類の存続にかかわり、元も子もなくなる。
(ノーベル平和賞の授賞式が日本時間の10日夜、ノルウェーの首都オスロで行われた)

現代時評plus《前防衛長官に続き警察トップも拘束》

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そして遂に大統領官邸の家宅捜査も。(2024/12/12午前現在)

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今年は選挙の年だった。東京都知事選挙、衆議院選挙、兵庫県知事選挙とこの半年の間に大きな選挙が行われた。マスコミの世論調査とかけ離れた結果が表れた選挙でもあった。いわゆるSNSは不特定多数の、いわゆるマスコミの言う「無党派層」とも違う一定の層が存在することを見せつけた。SNSで話題になることが選挙での勝利の秘訣になりつつある。考えてみればインフルエンサーという種族も存在する。SNS等で世間に与える影響力が大きく、ビジネスとして情報発信している人物のことを指す。彼らはおそらく世の中の動向をいち早くつかみ、それをSNSなどで流布する手段に長けている。この手法を選挙に用いれば、現存するマスコミの何歩か先を行くことができる可能性を秘めている。うまくすれば現存マスコミがテレビや新聞で取り上げてくれれば、次からは自然に世の中に浸透してゆく。
ちなみにインフルエンサーは感染症のインフルエンザ(influenza)とラテン語の「流行」から来ており、語源は同じである。

現代時評plus《独裁の終焉》

シリアの首都・ダマスカスから、大統領とその家族はロシアへ亡命し「アサド王朝」とも称されたアサド家2代53年にわたる統治は終焉を迎えた。いやその前に我が国でも故安倍晋三を中心とした「安倍一派」と呼ばれる自民党内の独裁グループが安倍晋三の暗殺がきっかけで瓦解した。「親亀こけたら皆こける」。
韓国でも「大統領のクーデター」はたった6時間で終わった。
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現代時評《ユン韓国大統領弾劾》

韓国市民はその力を発揮した。長い間軍事独裁政権だった韓国が遂に韓国史上初めて弾劾で大統領をその地位から引きずり下ろした。筆者が思うに「弾劾に賛成しない議員には次はない」とのプレッシャーがかなりの力で働いたとみている。
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【609 Studio】email newsletter 2024年12月10日 #1185

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【609 Studio】email newsletter 2024年12月10日 #1185
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◆現代時評《「えらいこっちゃ」の韓国戒厳令騒動》片山通夫
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韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、3日夜に非常戒厳を宣言してからわ
ずか6時間後に解除すると言う「事件」が起きた。
これを受けて韓国の最高検察庁は12月6日「特別捜査本部を組織し、今回の非常
戒厳関連事件に対して厳正に捜査する」と発表した。国会と中央選挙管理委員会
に実際に戒厳軍が投入され、戒厳宣言と指示過程に軍高官などが関与した点を考
慮した措置とみられる。つまり言葉は適切ではないが「上からのクーデター」と
言うよりも、やはり大統領の専制だったのではないか。

今のところ、冒頭に書いたように韓国の検察当局は正常な働きをしようとしてい
ると見られる。軍事政権時代の韓国、いや身近に我が国の司法当局の「腰砕け状
態」よりもまともかもしれない。決してユン大統領やその側近の現在まで、検察
当局は公正だったわけではなさそうだ。例えばキム・ゴンヒ大統領夫人のブラン
ドバッグ受け取り事件、ドイツモーターズ株価操作事件などが相次いで不起訴と
なっていることで、その公正性を疑われている。また警察もやはりチョ・ジホ警
察庁長などが戒厳関連者として告発された状態であり、「セルフ(自分で自分
を)捜査」という批判を受けている。(この項ハンギョレ新聞)

この辺りの韓国紙などの論調は日本の「忖度」マスコミとは違ってかなり手厳し
い。もっとも国民性の違いもあるのだろうと思う。考えてみたらだいぶ以前の話
だが、ある親しくしている韓国人から「稲作民族である日本人と、大陸の騎馬民
族の違い」を説かれたことがあった。考えてみれば稲作は一定の土地に定住する
必要があるが、騎馬民族は馬に乗って縦横に走り回るという特性があり、人間は
もちろん馬にも食料が必要だから、目の前の土地から奪わなければならない。こ
れは厳しい現実で常に戦うと言う精神を養わなくてはならない。これは厳しい。

またウイン大統領が「韓国野党は従北(北朝鮮に従う)勢力だ」と言う非難も今
更の感があり、にわかに信じられない。こう考えれば、今回のユン大統領の戒厳
令は彼自身や政府を守る行為だと理解できる。もっともそれが正しいのかどうか
ではない。

ただ大統領はそう判断したのではないか。勿論大統領に敵対する国会議員や国民
もまた「往年の騎馬民族」だった。おとなしく引き下がるわけはないのだ。いず
れにしても「えらいこっちゃ」の韓国であり、隣国である我が国も大きく影響を
受けるだろう。無論、北朝鮮の動向も気になる。そして周知のように、与党議員が大挙して本会議場から退出したため、大統領弾劾訴追案は廃案になった。今後の韓国内の動向、北朝鮮から目を離せない。
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新版 日本の島事典 単行本 2022/12/2
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「光太 虹の国に行く」  いのしゅうじ(本名・井上脩身) 著
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文芸社 刊 ISBN:978-4-286-24684-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
判型:四六上
ページ数:164
発刊日:2023/11/15
ジャンル:童話
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片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”

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60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
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時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。

全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)

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◇編集長から:片山通夫
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隣国・韓国がややこしくなってきた。当初北朝鮮からはあまり素早い反応はなさ
そうだった。ふとロシアの戦争に加担して大量の兵士をウクライナとの戦線に送っているから、それが足かせになっているのかなと思っていた。
こうしてみると東アジアの波も高くなってきたのかと憂慮する。

全国的に急に寒くなってきた。急激な血圧の変動で意識障害や脳卒中などを引き
起こす「ヒートショック」に、細心の注意が必要となる。女優中山美穂さんの急
死は「ヒートショック」が原因だという報道も流れているようだ。御身大切に。
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【609 Studio】email newsletter

発行日  2024年12月3日 #1184
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配信 まぐまぐ配信システム ID:00000522369
contac mk*609studio,com *→@
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◇禁・無断転載◇
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現代時評《「えらいこっちゃ」の韓国戒厳令騒動》片山通夫

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、3日夜に非常戒厳を宣言してからわずか6時間後に解除すると言う「事件」が起きた。
これを受けて韓国の最高検察庁は12月6日「特別捜査本部を組織し、今回の非常戒厳関連事件に対して厳正に捜査する」と発表した。国会と中央選挙管理委員会に実際に戒厳軍が投入され、戒厳宣言と指示過程に軍高官などが関与した点を考慮した措置とみられる。つまり言葉は適切ではないが「上からのクーデター」と言うよりも、やはり大統領の専制だったのではないか。 “現代時評《「えらいこっちゃ」の韓国戒厳令騒動》片山通夫” の続きを読む

編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 写真集#4》写真 井上脩身

記事に載せられなかった写真を掲載する。

#1 関東大震災で壊滅状態になった横浜市中心部(ウィキベテアより)
#2 関西府県連合がつくった仮設病院(「横浜市資料室紀要第5号」より)
#3 関西村の各施設配置図(「横浜市資料室紀要第5号」より)
#4 関西村の全景(「横浜市資料室紀要第5号」より)
#5 関西村の奈良通り(「横浜市資料室紀要第5号」より)
#6 大勢の児童がいる南吉田第二尋常小学校(「横浜市資料室紀要第5号」より)

 

編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #3》文・写真 井上脩身

 関西村の全景(「横浜市資料室紀要第5号」より)

90年ぶりに表に出た写真帖

関西村はあくまで復旧・復興までの仮設の村である。1924年2月末、仮設バラック500棟を翌年2月までに廃止する方針が打ち出され、関西村では1925年2月25日、解散式が行われた。
関西村病院は神奈川県による小児科と眼科が中心の病院になり、村の敷地のほぼ中央に高等小学校を新設。警察は別の場所に移された。
戦後、この一帯は大規模な区画整理が行われ、関西村当時の建物はすっかり消えた。
わたしは講座の数日後、関西村の跡地をたずねた。火の川となった中村川の上に高速道路が通り、そばに1951年に建てられた市立中村小学校の鉄筋校舎が見える。その隣に埋蔵文化財センターの朽ち果てかかった鉄筋コンクリートの建物。建物自体が文化財のような風情だが、関西村当時にはなかったものだ。小学校の西隣に市の中村地区センター。講義室や体育館があり、健康講座など、市民のためのさまざまな事業が行われている。実は関西村講座は、南図書館と地区センターの共催で行われたのだ。
地区センターの担当者に「関西村の名残をとどめるものはりませんか」とたずねると、「何もない。歴史を語り継ぐための碑をつくりたい。それには少しでも多くの人に知ってもらいたいと、講座を開いた」という。「全くなにもないのですか」ときくと、「関西村記念写真帖」と「横浜市日報」を教えてくれた。
 写真帖は2013年、市民から南図書館に寄贈されたもので、約10点の写真には関西村全景や病院、役場、小学校、奈良通りのバラックなどが写っている。関西村開設1周年を記念して撮影されたとみられ、医師、看護師らが集合した病院前の写真、児童が体操している南吉田第二尋常小学校の写真など、関西村の実態を知るうえで貴重な記録である。これらの写真が、震災から90年という時空を超えて突然表に出たことが、松本教授らが研究を始めるきっかけとなった。
 写真帖のうちの数点は松本教授の論文を取り上げた横浜市資料室紀要第5号に載っていて、わたしも目にしていたのだが、地区センター担当者の言葉から、これらの写真が重要な資料であると知ったのだ。あらためて写真を見た。不思議なことに、写っている人たちから震災に対する悲壮感が感じられない。関西村にいれば日々の暮らしができるという安心感があるからであろうか。
「横浜市日報」は横浜市が発行した。同市内にあった横濱貿易新報など3新聞社の活字を拾い集めて、震災10日目の9月11日付からタブロイド判の新聞製作をはじめた。毎日、青年会・学校・神社などを通じて市民に無料で配布し、10月31日付の第51号まで発行された。第20号を除いて横浜市中央図書館が所蔵しており、ネットで読むことができる。
 第1号の冒頭、横浜市長が「貿易都市としての横浜の面目を回復したい」との抱負を寄稿。「臨時バラック建造」(第5号)、「罹災者避難所竣工」(第10号)、「公設市場の設置」(第15号)、「学童の残存4万余、688教室必要」(第17号)、「震災救護病院開始」(同)、「救護材料陸揚げ」(第19号)など、関西村に関係する記事も掲載されている。

大正デモクラシーのなかで

 わたしは「関西村」について二つのことを思った。一つは、大阪府をはじめとする関西各府県の支援への動きの早さである。救援のため人材を派遣するだけにとどまらず、震災5日後には被災者のための病院をつくることまで決めているのだ。国からの指示や命令でなく、関西の自治体がタッグを組んで素早くやってのけたという事実は驚嘆すべきことだ。関東大震災は大正12年のことである。たしかなことはいえないが、大正デモクラシーの風潮が関係しているのではないだろうか。
大正デモクラシーはおおむね大正時代に起きた政治・社会・文化の各方面での民本主義の発展、自由主義的な運動、風潮を指す。民本主義を唱えた吉野作造が「政治は民衆の利益のためにはからねばならない」と主張していたのを受けて、震災当時の土岐嘉平・大阪府知事は「民衆のために」と、躊躇せずできる限りの支援を図ったのであろうか。戦後、短期ながら首相になった石橋湛山は『大正時代の真評価』のなかで、大正デモクラシーについて「デモクラシーの発展史上、特筆大書すべき時期」と評価したが、関西村はデモクラシー発展の象徴と言えるだろう。
 ではなぜ関西村のことが後世に伝承されなかったであろうか。これが、わたしが思いをめぐらすもうひとつのことだ。これも大正デモクラシーが関係しているように思われる。
関東大震災では朝鮮人大虐殺のほか、9月16日には、無政府主義者の大杉栄が憲兵大尉の甘粕正彦らによって殺害される甘粕事件が起きた。こうしたことから、大正デモクラシーは関東大震災によって終わったともいわれる。終焉時期については異論もあるが、昭和に入って軍国主義が大手を振り、政治は天皇国家のためであって、民衆の利益のためではなくなった。大正デモクラシーは否定され、「民衆の利益」のための関西村は「なかったこと」にされてしまったのではないだろうか。関西村によって多くの被災者が生き延びることができたにもかかわらず、伝承碑のひとつも建てられなかったのはその証左であろう。
 新しい憲法が制定され、民主主義国として生まれ変わろうとした戦後になっても、関西村を見なおし、再評価する動きは起きなかった。1960年に9月1日が「防災の日」と定められた後も、関西村は歴史の底に沈んだまま浮き上がらなかったのだ。
 関東大震災が起きた100年前と現在では都市構造や住宅、交通、インフラなど全ての面で状況は全く異なる。関西村と同じものを造ったところで、適合しないであろう。とはいえ参考にすべき点は少なくないであろう。少なくとも、「被災した民衆の利益のために」という精神は今も変わらないのだ。
 2024年は、元日の能登半島地震で始まった。遠からざる将来、南海トラフ巨大地震が起きるといわれている。地震大国ニッポンはいま不気味な胎動のなかにあり、巨大地震対策は急務である。その具体策は当然のことながら「民衆の利益」のためのものでなければならない。
 民主主義の観点から、今こそ関西村を見なおすべきときである、と訴えたい。(明日に続く)

編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #2》文・写真 井上脩身

関東大震災で壊滅状態になった横浜市中心部(ウィキベテアより)

関西府県連合病院と小学校
震災が発生した日の夕方、森岡二朗・神奈川県警察部長は、横浜港から海を泳ぎ、東洋汽船の貨物船これ丸の無線を借りて東京府に救援を要請。応答がなかったため大阪府知事あてに「本日正午、横浜に大地震、ついで大火災あり。全市炎上。死傷おびただし」と打電。この無線が各地で傍受され、地震による惨劇が世界中に流れた。 “編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #2》文・写真 井上脩身” の続きを読む

編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #1》文・写真 井上脩身

関西村をテーマに開かれた講座

横浜市の地下鉄の掲示板に「関西村」と記されたチラシがはられていた。横浜と関西?
意外な取り合わせに目がとまった。関東大震災で甚大な被害を受けた横浜市の中心部に、関西の府県が被災者のための救援村をつくり、ハマっ子たちから「関西村」と呼ばれた。100年後の今、その事実が横浜市民に知られていないので講座を開く、というのがチラシの趣旨であった。 “編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #1》文・写真 井上脩身” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2024年12月3日 #1184 

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【609 Studio】email newsletter 2024年12月3日 #1184  
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◆現代時評《古墳時代並みの明治政府、そして今も・・・》片山通夫
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読売新聞が24年11月30日付で次のような記事を書いた。

仁徳天皇陵、明治期に「威厳」増幅…列強各国へアピール狙い濠の堤2mかさ上

:宮内庁は29日、日本最大の前方後円墳・ 大山 古墳(仁徳天皇陵古墳、堺
市)を囲む 濠 の堤が、明治期に約2メートルかさ上げされていたとみられると
発表した。5世紀頃の築造当初から大幅に改造して古墳の存在感を増したと考え
られ、宮内庁は「明治政府が列強各国に対し、日本の天皇制や歴史をアピールす
る狙いがあったのだろう」と分析している。

記事の詳細は以下から。
https://www.yomiurculture/20241130-OYT1T50039/

筆者を驚かせたのは、明治時代に仁徳天皇陵を囲む堀のかさ上げを2メートルし
たことよりも、威信を保つためか諸外国に「日本の天皇制や歴史をアピールする
ため」だったとしたことだ。

宮内庁の分析はほぼ間違いがないだろうが、念のため現宮内庁のHPに記載されて
いる沿革を転記しておく。
「文武天皇の大宝元年(西暦701年)に完成された大宝令官制には、後の宮内省
の管轄したものと類似の組織があったことがうかがえます。
その後の変遷を経て、明治22年大日本帝国憲法の発布とともに、皇室典範が裁定
され、皇室自律の原則が確立しました。明治41年には皇室令による宮内省官制が
施行され、宮内大臣は皇室一切の事務につき天皇を輔弼(ほひつ)する機関とさ
れました。」

古くは大宝元年(西暦701年)の大宝令官制に習ったものだと考えられているが、
全ては明治11年位から確立されたものだという。
乱暴な言い方をすれば、明治維新など、昭和になってから皇室を絶対視しだした
が、江戸時代末期までおそらく皇室、つまり京都の都の「天子様」は、江戸の徳
川様程は知られていなくて、幕末から明治のはじめにかけて、それまでの江戸幕
府の権威を天皇に刷り変えなくてはならなかった事情があったと思う。

諸外国への権威のアピールも徳川幕府でなく、天皇を頂く王政の明治政府でなく
てはならなかった。権威付けの為なら「陵墓のかさ上げ」位はなんでもなかった
のだろう。この「商簿のかさ上げ」以外のも様々な所で「皇室の権威付け」が行
われたことだろう。
そうでなくては天皇は、いや明治政府は存在しえなかったと思う。それにつけて
も高々200年にも足りない歴史を「日本の伝統」だとか言って天皇は男系男子で
なくてはならないなどとたわけたことをいまだに言っている国会議員もいるとか。

こうしてみると我が国の政権をつかさどる人々は議員も官僚も何が目的なのだろ
うか。仁徳天皇陵の堀のかさ上げ同様、「見かけ」をよくしたら良いという事な
ら、まるで張り子の虎でしかないのだが。
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【出版案内】

新版 日本の島事典 単行本 2022/12/2
長嶋俊介 (著), 渡辺幸重 (著)

27年ぶりの改訂新版。収録島数、国内最多!日本の全容を総合知で集約した歴史
的大著?国土地理院地図情報をベースに有人島、人工島、無人島など約15,000島に加え、岩礁なども丹念に調べ上げ、島の現在を特定。
国境水域における国際関係が複雑化するなか、島国である日本の成り立ちと現状
を知ることのできる比類なき事典。 https://x.gd/i2TJY

出版社 三交社 (2022/12/2)
単行本 1600ページ
ISBN-10 4815540551
ISBN-13 978-4815540555
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◇◇世界のニュース 各紙にみる北朝鮮情報◇◇ 順不同
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*FNN
北朝鮮の金正恩総書記がロシアのベロウソフ国防相と会談…アメリカなどが自国
の長距離兵器でロシアを攻撃させたことに「軍事介入だ」と批判
https://x.gd/UF5Xf

*東京新聞
金正恩氏、ロシア侵攻で米欧批判 長射程兵器は「軍事介入だ」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/370597?rct=world
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◇◇地方紙から(順不同)◇◇

毎週地方紙の記事を何本か紹介するコーナーです。

*北海道新聞
ロシア、志願兵への支払金が財政圧迫 国防費は歳出4割超 継続疑問視も
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1094138/

*秋田魁新報
秋田市のスーパー店内にクマ侵入、男性従業員けが 臨港署近く、開店前
https://www.sakigake.jp/news/article/20241130AK0003/

*岩手日報
パチンコ店、災害時の避難拠点として注目 駐車場広く建物頑丈
https://www.iwate-np.co.jp/article/2024/11/30/174859

*カナコロ
ベイスターズの日本一優勝パレード始まる ミナト横浜は再び歓喜の渦
https://www.kanaloco.jp/sports/baseball/baystars/article-1129733.html

*大分合同新聞
大分県警「闇バイトに手を出さないで」 SNSの求人通じ相次ぐ事件…学生らに
啓発https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2024/11/30/JDC2024112000444
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【出版案内】

「光太 虹の国に行く」  いのしゅうじ(本名・井上脩身) 著
 中学1年生の光太が同級生のケイ子とともに、1万匹のタマムシが引く飛行機
に乗って虹の国に行き、虹の国の子どもたちと冒険をする物語。
詳しくは https://x.gd/x39ud

文芸社 刊 ISBN:978-4-286-24684-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
判型:四六上
ページ数:164
発刊日:2023/11/15
ジャンル:童話
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【出版案内】

片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”

アマゾンでも電子雑誌として販売中!  https://onl.bz/EVvmBhx

60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
の重信房子、ブルガリア、チェコ、ルーマニアなど東欧諸国の民主化や廃墟とな
ったチョルノブイリ、作者のライフワークとなったサハリンの戦後問題。そして
時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。

全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)

お問合せ・ご注文はメールで。
michiokatayama*gmail.com  *→@に変えてください。

お名前、電話番号、郵送先など連絡先をお忘れなく。
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◇編集長から:片山通夫  
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寒くなってきました。先日明治村に行ってきました。明治になって我が国が西欧に追いつけ追い越せとばかりに、旧帝国ホテルの玄関、聖ザビエル天主堂、また政府が集めた蔵書を守った重厚な図書館である内閣文庫など、明治時代に建てられた素晴らしい建築を堪能できた。見ているうちにふと思ったのが、それが模倣であれ、創意工夫であれ、明治時代は新しい息吹を感じられる時代だったのだろうということ。現代時評に書いた西欧に対する見栄も多分に感じられたが、それなりの大成功だったと言える。この点は大いに尊敬したいものだ。
現代の「伝統」とやらを振り回す連中とは一線を画したい。
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