LapizOnline《巻頭言》井上編集長

【LapizOmline】最近、早乙女勝元さんの『東京大空襲ものがたり』(金の星社)を読みました。小学生の男の子がゼロ戦のプラモデルの組み立てに夢中になるくだりがあり、小学校時代の友だちのYくんを思いだしました。手が器用なYくんは長さ10センチ余りのゼロ戦の模型をつくり、みんなに見せびらかしていました。半藤一利さんの『昭和史1926―1945』(平凡社)には、ゼロ戦は紀元2600年に正式に戦闘機として採用されたとあります。神武天皇が即位した年を元年とし、2600年にあたる1940(昭和15)年に、紀元2600年を迎えたのです。その年、ゼロ戦は「神の国」のエースとして登場したものの、はるかに性能がまさるB29にはかなわず、敗戦を迎えたのでした。 “LapizOnline《巻頭言》井上編集長” の続きを読む

現代時評《石破・トランプ会談とガザ所有発言》井上脩身

石破茂首相とアメリカのトランプ大統領は今月7日(日本時間8日未明)、対面で会談し、共同声明で「日米同盟は繁栄の礎」と強調した。私は「繁栄の礎」の対象として「インド太平洋およびそれを超えた地域」としていることに引っかかった。 “現代時評《石破・トランプ会談とガザ所有発言》井上脩身” の続きを読む

現代時評plus《買収ではなく投資》片山通夫

石破首相の訪米でトランプ大統領はUSスチールの買収は「買収ではなく投資」だと米国内の世論をなだめる方向に転じたようだ。しかし報道によると全米鉄鋼労働組合が警戒感「政権や両社から連絡を受けていない」と警戒している。まあこれは米国内の問題だから我が国では大きくはならないのではないか。 “現代時評plus《買収ではなく投資》片山通夫” の続きを読む

現代時評《文字を読まない、書けない》山梨良平

文字を書かない、読まない人が増えてきたと日頃感じていた。そんな折、いささか古い記事で週刊金曜日に田中優子さんの記事を見つけた。
実際に読むのか読まないのかはともかく筆者の近親者にいる若者も読まない。読まないから書けない。一度まじめに筆者は彼らに国語辞典を持って歩いて読むことを進めた。筆者は中学生の頃だったか三省堂の「明快国語辞典」を何度も読み返した。それこそボロボロになるまで…。勿論彼らは明快国語辞典は買わなかった。 “現代時評《文字を読まない、書けない》山梨良平” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その160《戸数制限》渡辺幸重

相模湾に浮かぶ初島(「*and trip.」サイトより)

島では食料生産や生活インフラに限界があることから島内の戸数を制限してきた島があります。静岡県の熱海港沖、相模湾に浮かぶ初島もその一つで、江戸時代から現在まで耕作地や水源、漁獲を島民で均等に分け合う共同体的生活が営まれるようになり、40戸前後の戸数が維持されてきました。「次男以降は島を出て、跡取りがいない家は婿養子をとる」という不文律が脈々と守られてきたのです。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その160《戸数制限》渡辺幸重” の続きを読む

◆現代時評《社会不安と大地震の不思議な関係》井上脩身

~阪神大震災30年に思う~

阪神大震災から30年がたった。1990年にバブルが崩壊し、日本経済が低迷しはじめるなか、1995年1月17日午前5時46分、M7・3の地震が淡路島から阪神地方を襲い、6434人の命を奪ったのだった。わが国の近・現代史をひもといてみると、国の形態を変革する歴史的大事件が起きたときや、戦争、政権交代、恐慌など、政治・経済・社会的に混沌としたとき、大地震が発生している。地震は断層がずれ動くことによって起こる自然現象であって、人間社会の事情とは何の関係もないはずだ。なのに、よりによって先行きが不安になったとき、地震が痛打を浴びせるのである。摩訶不思議というほかない。 “◆現代時評《社会不安と大地震の不思議な関係》井上脩身” の続きを読む

現代時評《最近なんとなく殺伐と・・・》片山通夫

ロシアのウクライナ侵攻から始まってイスラエルのガザ攻撃、中国の台湾包囲と脅迫、中国の南シナ海での行動等々。おまけに、この20日に就任するトランプ次期大統領の言動とその言動に同調する人々の群れ。おまけにトランプはカナダやパナマ運河に食指を動かし、グリーンランドを買いたいと言いだした。 “現代時評《最近なんとなく殺伐と・・・》片山通夫” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年1月7日 #1189  

【609 Studio】email newsletter 2025年1月7日 #1189  
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◆●◆ ご挨拶 ◆●◆
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
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◆現代時評《住みよい町を今年こそ》山梨良平
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東京新聞を読んでいたら《大量雇い止め訴訟、東京都が「請求棄却」求める 原
告スクールカウンセラー「専門職としての心理職を軽視》と言う見出しの記事が
目に留まった。(https://www.tokyo-np.co.jp/article/375677 “【609 Studio】email newsletter 2025年1月7日 #1189  ” の続きを読む