【609studio】6月も半ばを過ぎて全国的に真夏日を迎えている。暑い日には筆者は蕎麦よりもうどんを好む関西人だが、落語に出てくる「時そば」を上方落語で聞いたことがある。「時うどん」と言うのだが、これはどうも頂けない。この場合はやはり蕎麦でないと・・・。
もっとも「時蕎麦」は冬の食べ物だ。 “現代時評《親馬鹿ちゃんりん蕎麦屋の風鈴》片山通夫” の続きを読む
原発を考える。《まかり通る安全神話》一之瀬明


【LapizOnline】一旦やると決めた万博は能登地震が起きても中止することはない。同時に国は「リニア中央新幹線」の完成を目指している。そういえば北陸新幹線が敦賀まで延長された。これから大阪まで伸ばす計画がある。リニア中央新幹線と北陸新幹線、それに従来の東海道新幹線が高齢化社会の日本を走り回る。同時に高速道路網も全国に広がった。 “原発を考える。《まかり通る安全神話》一之瀬明” の続きを読む
現代時評《少子高齢化、その先には消滅都市か》片山通夫
【609studio】今更ながらだが「少子高齢化」が目立ってきた。「少子化」とは、定義上の数値設定はないものの、出生率が低くなり、人口に対する年少人口の割合が少なくなることで、「高齢化」とは高齢者人口(65歳以上の人々)の割合が7%以上になることを指す。 さらに、高齢化率が14%以上の社会を高齢社会、21%以上を超高齢社会と呼ぶらしい。 “現代時評《少子高齢化、その先には消滅都市か》片山通夫” の続きを読む
びえんと《大災害時代の安全神話》Lapiz編集長 井上脩身

【LapizOnline】能登半島地震で幕を開けた2024年の1月17日。神戸市中央区の東遊園地で「阪神淡路大震災(以下、阪神大震災)1・17つどいが開かれ、1995年の大地震によって亡くなった6434人の霊を慰めた。早朝から会場にやってきた人たちの多くは、29年前の震度7の激しい揺れに見舞われるまで「大きな地震はこない」と思いこんでいた。阪神大震災はその安全神話をうち砕いたのであった。実は私も「関西に大地震はない」と信じて疑わなかった一人である。恥ずかしいことに、阪神大震災の約20年前、六甲山周辺で直下型地震が発生するおそれがあるとの警戒信号が出されていたことを最近になって知った。能登半島では17年前に震度6に地震が起きた。これほどわかりやすいシグナルはない。にもかかわらず住民たちは「まさかこんな大きな地震が来るとは」と信じられないおもいだったという。警戒警報をも否定する安全神話。それは「安全でありたい」という心理がつくりあげる″安全妄想″に過ぎないのである。 “びえんと《大災害時代の安全神話》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む
神宿る。《岩部八幡神社大イチョウ》片山通夫
【Lapiz Online】香川県の塩江町に鎮座する岩部八幡神社は養老年間の717年から724年もしくは天平年間の
729~749年の創始と言われている。たまたま境内におられた方に「どっちなんでしょうね」と尋ねたら、「そのころ生きてたら記録しておいたのにね」。
もしかして狐か狸かはたまた貉かと思った。彼はにやりと笑うのみだった。 “神宿る。《岩部八幡神社大イチョウ》片山通夫” の続きを読む
現代時評《都知事選に向けて》山梨良平
【609studio】任期満了に伴う東京都知事選のおもな候補者が出そろった。と言っても現職小池氏、立憲民主党の蓮舫氏、そして元航空幕僚長の田母神氏が都知事選立候補を明らかにした。焦点は現職で知名度抜群の小池氏か蓮舫氏かと言うところだろう。
このところ週刊誌などで盛んに報じられているのは、小池氏の学歴詐称問題。簡単に言うと「カイロ大学を首席(後に訂正?)で卒業した」と同大学の卒業証書まで開示した。
お詫びと訂正:6月7日時点では小池知事が都知事選に出馬するという意思表示はされておりません。すでにされているように読み取れるかもしれません。お詫びして訂正いたします。(Lapiz編集部)
“現代時評《都知事選に向けて》山梨良平” の続きを読む
Opinion《私たちは「いつ」戦争に反対するのか》渡辺幸重
-政権交代を果たし、軍事大国化を止めよう-
【Lapiz Onlin】岸田政権の内閣支持率が低空飛行を続けているなかで、安倍政権時から続いている日本の軍事大国化が後戻りのできない状態にまで進んでいる。 “Opinion《私たちは「いつ」戦争に反対するのか》渡辺幸重” の続きを読む
Lapiz2024夏号Vol.50《巻頭言》井上脩身編集長
【Lapiz Online】2024年は、能登半島が最大震度7の激震に見舞われることから始まりました。ピーク時には能登の住民ら1万2834人が学校や公民館などに避難、多くの高齢者はじっと寒さに耐えました。テレビに映される被災地の模様を見ていて、29年前、阪神大震災の避難所で目にした光景がよみがえってきました。 “Lapiz2024夏号Vol.50《巻頭言》井上脩身編集長” の続きを読む
現代時評《人民不在の国民限定憲法》井上脩身
【609studio】憲法記念日の3日、各地で憲法を考える集会が開かれた。護憲派は「憲法9条が骨抜きにされている」と危機感を募らせ、改憲派は「改正のための世論づくりを」と訴える。こうした相も変わらぬ報道にうんざりきみの私の頭をガーンとたたく記事にであった。現憲法の大原則は「国民主権」であるが、アメリカ合衆国憲法でもドイツ基本法でも、登場するのは「人」であって、「国民」ではないというのだ。私は「憲法は国民のためのもの」と信じて疑わなかった。そうではなく、「憲法は人のためのもの」であるならば、日本国籍のない人にも憲法の人権規定が及ぶはずだ。政府は第9条を拡大に次ぐ拡大解釈をしてきた。ならば「国民主権」を「人民主権」と解釈しても何ら問題はあるまい。いま難民受け入れ申請者や外国人労働者が急増している。「国民限定憲法」の殻を破り、「開かれた憲法」へと柔軟に対応していかなければ、わが国は早晩、諸外国からソッポを向かれるであろう。 “現代時評《人民不在の国民限定憲法》井上脩身” の続きを読む
現代時評《井の中の蛙》片山通夫
【609studio】少し前(24/5/3)に「国境なき記者団(本部パリ)」が報道自由度のランキングを発表した。対象の国・地域180カ国のうち日本は昨年から二つ順位を下げて70位、先進7カ国(G7)で最下位だった。 “現代時評《井の中の蛙》片山通夫” の続きを読む