この首相は失言が多いとか、思い込みが激しいtか言うレベルではないような気がしてきた。総務省の文書を「捏造だ」と自らの部下を嘘つき呼ばわりしたり、そう先選挙中だったかには、排外主義者の票を得るためにか「奈良出身の自分が聞いた」として「奈良の鹿に外国人が蹴とばした」とか。まあここまでは「失言」で「リスク」でも大目に見られる話かもしれないが、今国会でとんでもないことを言い出した。今月11月7日の衆院予算委員会で、「中国の台湾侵攻が、戦艦を使って武力の行使を伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になり得るケースだ」と断定したのだ。好戦的すぎる。
ここで蛇足だが「存立危機事態」を説明しておくと「わが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」を言う。ありていにいうなれば中国が中国が所有する台湾の攻め込んだ場合、日本側に損害の危険がある場合、この危機に(武力で)立ち向かうということのようだ。
中国は1972年の日中共同声明で、台湾を中国の一部とする中国の立場を認めた。この観点から見ても、この高市首相の国会という場での答弁はまさに中国に対する「内政干渉」になる。思慮なく中身のない「ええかっこしい」には困ったものだ。この方、一度口に出したら訂正もしくは取り消すことのできない御仁のようだ。このような方を国のトップにすすことは大きなリスクになる。あのトランプ大統領でも修正、もしくは訂正を簡単にしてしまうのだが。
もはや、それこそ「彼女の存在はリスク」だ。
参考 中国、日本渡航自粛を呼びかけ 高市氏の台湾有事答弁に対抗措置(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/449387?rct=world
参考「小沢昭一的こころ」
「高市首相、とんでもないことを仰いましたよ。例えが物騒なんですが、これ、戦前の皇
道派の右翼からしたら、高市首相は、朝敵だ、征伐だって、えらい騒ぎになるんですけど
今日の小沢昭一的こころは、開戦を軽々しく語るなの巻」
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https://www.facebook.com/groups/1052176425293516/posts/2264693897375090/
参考「ミリタリーバランス」
2025年のグローバル・ファイヤーパワーによる世界の軍事力ランキングは、1位はアメリカ(前年1位)、2位はロシア(前年2位)、3位は中国(前年3位)、4位はインド(前年4位)、5位は韓国(前年5位)となっています。
https://sekai-hub.com/statistics/gfp-military-strength-ranking