現代時評《臍を噛む人、噛まれる人・・・》山梨良平

今日、25/10/15の各社報道を読んでみると、三連休明けの高市氏が維新の吉村代表と会談「連立視野に政策協議に入る」ことで一致し、国民・玉木代表とは「一緒に責任を担って」と首相指名選挙での協力と連立見据えた連携促したと記者団に話した。総理指名選挙での協力を要請したという。

筆者から見るとまったく「恥も外聞も投げ捨てて捨て身」の形だと思うのだが、自民党の皆さん並びに支持者の皆さんは如何お考えなのかお聞きしたいものだ。国民へのメッセージはここからはまったく感じられない。はっきり言って総理大臣に高市氏はなるためだったらとなりふり構わずに邁進しているように見える。

26年間付き合ってきた公明党に袖にされてご本人は躍起になっているのだろうが、工事の工期が遅れているのとはわけが違う。表向きは、維新と「基本政策はほぼ一致」だというが、この「基本政策がほぼ一致」というのが高市氏は怖くないのだろうか。今更「基本政策がほぼ一致」なのか。「政治家が今更」と思うのは筆者だけか。そのうち参政党とも政策協議をやるぞと思っていたら、産経新聞が「自民・高市総裁、参政・神谷代表が会談 首相指名選挙を協議」だと報じた。こうしてみると維新、参政党そして国民民主党と高市氏は右派政党を尋ね歩いているご様子。下手な約束して後で臍を噛むことのないように。どうもこの御仁すぐばれる嘘を付きとおすという厄介な性格をお持ちのようだ。

野合という言葉がある。政治の世界でも使われる言葉だ。政権与党を目指している政党が突然「基本政策がほぼ一致」出来るか?これこそ総理になりたいがための野合ではないのかと疑問に思う。
ちなみに野合を辞書で調べると「男女が正式の結婚手続きをふまずに関係すること。私通。」とあった。ここでも臍を噛むもしくは噛まれる危険がありそうだ。