
今日8月9日は、80年前にナガサキに原発が落とされた日だ。核爆弾の威力はヒロシマで充分味わった。当時の長崎市の人口24万人(推定)で、そのうち約7万4千人が死亡、建物は約36%が全焼または全半壊した。
アメリカがヒロシマとナガサキに形の違う核爆弾を投下したのは、まさに実験だったのだろう。何しろ人間が何万人もいる都市をターゲットに投下したことは、如何に戦争だと言っても許せない暴挙だ。勿論我が国の政府・軍部がせめてもう少し早く降伏していれば、ヒロシマやナガサキの悲劇はなかった。いや6月23日以前に無条件降伏していれば沖縄の悲劇からも助かっていただろうと思うと、悲しさを通り越して情けなさが先に立つ。
昨今、右傾化が進み、軍事費も莫大になってきた。市民の間からも、核兵器を持つべきだとか、なんの知識もない人たちが叫ぶような世の中になってきた。冗談じゃない。際限のない軍拡狂騒に、ロシアや中国、北朝鮮、アメリカなど核保有国と競争するつもりなのか?我々はもっとも危険な時期に来ている。
戦後80年、ちょっとは平和に国際紛争を避けるための妙案を考えるべきだ。
沖縄の犠牲者は無論、ヒロシマやナガサキで核爆弾で亡くなった人たちが見ている。80年かかってその程度かと嘆いている。