現代時評plus《み・に・く・い 権力争い》山梨良平

参議院選後、自民党内での「石破おろし」が盛んだ。その最大の原因は「三連敗した石破氏を総裁といただいた選挙に大敗したことにあると、非主流派は述べている。つまり大敗した自民党執行部は退場せよと言うわけだ。

SNSなどで声高に石破おろしを唱える声は、簡単に言うと「敗戦の将はただ消え去るのみ」と言うことか。地位に固執している姿は見苦しいというものが圧倒的だ。
そこには「三連敗の原因、つまり総括」を述べたものは見当たらない。ただ石破憎しというだけである。しかしここで石破おろしが成功すれば、自民党は国民の信頼をどのように構築するのか?三連敗の責任の総括はどのようにするのか?

麻生氏が言ったという「高市首相で参政党と組めばいい」は国民が納得するのか?ますます妖しい政府か出来、ますます日本は混沌とするだけだ。

報道による限り、当の石破首相は辞任するとは一切言っていない。それを受けて興味ある現象が巷で起こっている。「石破辞めるな!」と言う声がSNSを中心に広がっていることだ。また自民党本部や首相官邸前で1200人(主催者発表)の人が集まった。「石破辞めるな」の声がこだましている。

既にSNSで確認できるように、自民党の旧安倍派の所謂幹部だったメンバーが「石破おろし」の中心にあるようだ。史上最長の安部政権で様々な利益を得てきた人々の「夢よもう一度」的な「石破おろし」が透けて見えるのだ。それを阻止しようとする人々が自民党本部や官邸前に集まっていると思う。

少数与党と言ことは野党が多数だ。もし石破氏が自民党内で引きずり降ろされたら首相指名選で「石破茂」を野党がそろって指名すれば?野党推薦の石破内閣が出来そう。そして闇金議員を国会で「議員辞職勧告」を決定すればいい。野党も闇金などを追及できるはずだ。良い政権ができるぞ!

醜い権力争いは自民党に任せておけばいい。