609studio email newsletter 2025年11月18日号 #1233

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609studio email newsletter 2025年11月18日号 #1233
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世界のニュース、元毎日新聞・井上脩身氏の現代時評、同・渡辺幸重氏の日本の島出来事
辞典など多彩な話題満載!なお諸般の事情によりサハリンの話題は都合により当面休止い
たします。毎週火曜日発行 購読無料!
購読 解除 https://www.mag2.com/m/0000052236
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◆現代時評《高市リスク》片山通夫
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この首相は失言が多いとか、思い込みが激しいtか言うレベルではないような気がしてき
た。総務省の文書を「捏造だ」と自らの部下を嘘つき呼ばわりしたり、そう先選挙中だっ
たかには、排外主義者の票を得るためにか「奈良出身の自分が聞いた」として「奈良の鹿
に外国人が蹴とばした」とか。まあここまでは「失言」で「リスク」でも大目に見られる
話かもしれないが、今国会でとんでもないことを言い出した。

今月11月7日の衆院予算委員会で、「中国の台湾侵攻が、戦艦を使って武力の行使を伴う
ものであれば、どう考えても存立危機事態になり得るケースだ」と断定したのだ。好戦的
すぎる。
ここで蛇足だが「存立危機事態」を説明しておくと「わが国と密接な関係にある他国に対
する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福
追求の権利が根底から覆される明白な危険がある事態」を言う。ありていにいうなれば中
国が中国が所有する台湾の攻め込んだ場合、日本側に損害の危険がある場合、この危機に
(武力で)立ち向かうということのようだ。

中国は1972年の日中共同声明で、台湾を中国の一部とする中国の立場を認めた。この観点
から見ても、この高市首相の国会という場での答弁はまさに中国に対する「内政干渉」に
なる。思慮なく中身のない「ええかっこしい」には困ったものだ。この方、一度口に出し
たら訂正もしくは取り消すことのできない御仁のようだ。このような方を国のトップにす
すことは大きなリスクになる。あのトランプ大統領でも修正、もしくは訂正を簡単にして
しまうのだが。

もはや、それこそ「彼女の存在はリスク」だ。

参考 中国、日本渡航自粛を呼びかけ 高市氏の台湾有事答弁に対抗措置(東京新聞)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/449387?rct=world

参考「小沢昭一的こころ」
「高市首相、とんでもないことを仰いましたよ。例えが物騒なんですが、これ、戦前の皇
道派の右翼からしたら、高市首相は、朝敵だ、征伐だって、えらい騒ぎになるんですけど。
今日の小沢昭一的こころは、開戦を軽々しく語るなの巻」
MORE
https://www.facebook.com/groups/1052176425293516/posts/2264693897375090/

参考「ミリタリーバランス」
2025年のグローバル・ファイヤーパワーによる世界の軍事力ランキングは、1位はアメリカ(前年1位)、2位はロシア(前年2位)、3位は中国(前年3位)、4位はインド(前年4位)、5位は韓国(前年5位)となっています。
https://sekai-hub.com/statistics/gfp-military-strength-ranking

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◆ TOPIX
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《熊出没注意》熊目撃情報多発!

*ニッポン放送が関東地方の「クマ出没注意情報」を提供開始 同局初、冬眠時期まで期
間限定⇒ニッポン放送の檜原麻希社長は12日の定例記者会見で、同日から平日夕方の番組
で「クマ出没注意情報」を期間限定で発信すると発表した。関東ローカル放送で、同局が
クマ出没に関する情報提供を行うのは初めてという。
https://news.1242.com/article/536704

《自然災害》

*三陸沖、1カ月続く恐れも 「続発領域」地震調査委
https://news.jp/i/1361679237064131518

*岩手・宮城で震度4、気象庁「さらに強い地震の恐れ」…三陸沖震源の地震で10年ぶ
り津波注意報  https://www.yomiuri.co.jp/national/20251109-OYT1T50070/

*気象庁地震情報  https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/index.html?lang=jp

[高市 &トランプ]

*高市総理が防衛費増額に意欲 「『戦える国家』への変化を加速」中国軍の機関紙が警
戒感  https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2288076

*トランプ氏SNSのAIに本人の主張について聞いたらどうなった? 米メディアが検証結果
を報告   https://nordot.app/1361313058063401849

*【BBC解説】 高市首相の台湾をめぐる発言、なぜ中国を怒らせたのか
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4gpy0j0rqgo

*Facebookより
松尾和敏
裏金脱税犯だけではなく  自民党政府の中にはどれだけ泥棒がいるんだろうね。
コロナ予備費12兆円(正確には12.3兆円など時期により総額は変動しますが)の使途の最
終的な明細が不明瞭であると報じられた金額については、報道された時期や情報源によっ
ていくつかの数字があります。
約11兆円。2022年4月の日経新聞の報道では、12.3兆円の予備費のうち、11.5兆円が最終
的に何に使われたのか具体的な明細が不明と報じられました。
コロナ予備費12兆円の**「使途不明」とされる金額が公式に訂正された**という最新の情
報は見当たりません。

Hayase Akira
【中国総領事の暴言に対する反発で世論は盛り上がっているが、抑々の暴言を吐いたのは
高市某の方ではなかったか。歴史的に見ても中国の国内問題に対する干渉であることが明
らかな愚劣な暴言を吐いた責任が問われない言論界の実情は末期的だ。】

Hayase Akira
日米安保に胡坐をかいて危険な暴言を口にする軽率に呆れる。卑俗な視点から言えば、中
国は日本を一瞬で全滅させ得る軍事力を備えた強大な国家なのであり、今や米国を凌ぐ所
迄きている。弱虫のスピッツ(古いかw)がキャンキャン吠えるような愚劣を犯すべきで
はない、と思う次第。

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*トランプ氏、つなぎ予算案に署名 政府閉鎖解除
https://www.afpbb.com/articles/-/3608611?cx_part=top_topstory&cx_position=1

*イタリア産パスタに米国が高関税 輸出業者が撤退検討 スーパーから消える可能性も
https://nordot.app/1361156696284807971

*トランプ氏、エプスタイン氏の行為を把握か-民主党がメール公開
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-11-12/T5MGJ7GQ7KZQ00 “609studio email newsletter 2025年11月18日号 #1233” の続きを読む

◆現代時評《高市リスク》片山通夫

この首相は失言が多いとか、思い込みが激しいtか言うレベルではないような気がしてきた。総務省の文書を「捏造だ」と自らの部下を嘘つき呼ばわりしたり、そう先選挙中だったかには、排外主義者の票を得るためにか「奈良出身の自分が聞いた」として「奈良の鹿に外国人が蹴とばした」とか。まあここまでは「失言」で「リスク」でも大目に見られる話かもしれないが、今国会でとんでもないことを言い出した。 “◆現代時評《高市リスク》片山通夫” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その181 《風流踊》渡辺幸重

白石島(岡山県)の白石踊(「全国民俗芸能「風流」保存・振興連合会」サイトより)

2022(令和4)年11月、全国41件の民俗芸能が「風流踊(ふりゅうおどり)」としてユネスコの無形文化遺産に登録されました。それまでは神奈川県三浦市三崎に伝えられている豊漁・豊作や商売繁盛などを祈願する踊り「チャッキラコ」だけが2009(平成21)年 9月にユネスコ無形文化遺産に登録されていましたが、チャッキラコを含む41件に拡張されたのです。風流踊は「風流」という名称の通り華やかな衣装や持ち物の人が歌や笛・太鼓・鉦などの囃子に合わせて踊る民俗芸能で、除災や供養、豊作祈願、雨乞いなどの願いを込めて催されます。風流踊の41件はそれぞれ国の重要無形民俗文化財に指定されています。
 登録されたなかには島嶼部の風流踊として、新島(東京都)の大踊、淡路島(兵庫県)の風流大踊小踊、白石島(岡山県)の白石踊、平戸島(長崎県)のジャンガラ、対馬(同)の盆踊が含まれています。
 新島の大踊は新島の本村と若郷に伝わる盆踊りで、室町時代末期から江戸時代初期にかけて全国的に流行した風流踊の流れをくむものといわれています。淡路島の阿万(あま)の風流大踊小踊は毎年9月の亀岡八幡宮の秋祭りに奉納され、大踊は室町時代後期(1550年頃)、小踊は江戸時代中期(1700年頃)に起源があるとされます。平戸のジャンガラは平戸市内の9地区で古くから伝承されており、お盆の頃に奉納されます。対馬の盆踊は起源は15世紀まで遡るとされ、藩士たちが踊る御卵塔風流(おらんとうふりゅう)と特権商人たちによる六十人踊の2つが各地域で融合しながら江戸時代から明治初期にかけて多様な演目が成立したといわれています。以下、笠岡諸島・白石島の白石踊について紹介します。
 白石踊の起源ははっきりしませんが瀬戸内海で行われた源平水島合戦の戦死者の霊を弔うために始まったという伝承があります。特徴は、一つの音頭(口説き)に合わせて異なる衣装に身をまとった数種類の踊集団がそれぞれ異なる振り付けの踊を舞うことで、輪の中に混じり合った数種類の衣装や所作が優雅な調和を奏でています。
 踊りの種類は現在では男踊・女踊・娘踊(月見踊)・笠踊・奴踊・ブラブラ踊・大師踊・阿亀(おかめ)踊など13種類の踊りが伝わっています。音頭も「那須与一」「石童丸」「丹波与作」「賽の河原」など20余りありますが最盛期には60以上もの唄があったといわれています。
 衣装・ファッションは1955(昭和30)年に元禄時代を想定して白石島の観光協会によって決められました。それまでは思い思いにあり合わせのものを着て踊ったということです。
 踊りの時期は約30年ほど前から旧暦のお盆から新暦の8月14日~16日の3日間に変わりました。旧暦のころは長期間にわたって踊りが続き、時間も現在の夕方から午後11時頃という時間帯ではなく最近まで“徹夜踊り”の伝統があったそうです。
 盆踊りはやぐらや大傘を中心に輪になって踊りますが、家の庭で供養のための踊りを踊る訪問型の「回向(えこう)踊り」も行われます。
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現代時評[トランプ!Oh!America!]山梨良平

このところトランプ大統領のアジア諸国訪問で大騒ぎしたのはわが日本だった。いや、我が国の総理大臣とその周辺だった。韓国もアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催国として、参加国を盛大にもてなした。しかしその前にトランプは我が国に立ち寄った。トランプのわが首相の歓待ぶりは異常だった。しかるにマスコミ各社は手放しの褒めようだったという印象を受けた。もちろんトランプ氏にも高市氏にも。 “現代時評[トランプ!Oh!America!]山梨良平” の続きを読む

609studio email newsletter 2025年11月11日号 #1232

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現代時評[トランプ!Oh!America!]山梨良平
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このところトランプ大統領のアジア諸国訪問で大騒ぎしたのはわが日本だった。いや、我が国の総理大臣とその周辺だった。韓国もアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開催国として、参加国を盛大にもてなした。しかしその前にトランプは我が国に立ち
寄った。トランプのわが首相の歓待ぶりは異常だった。しかるにマスコミ各社は手放しの
褒めようだったという印象を受けた。もちろんトランプ氏にも高市氏にも。 “609studio email newsletter 2025年11月11日号 #1232” の続きを読む

gallery散歩道《酬恩庵 1》片山通夫

一休さんが住んでおられた寺がある。正式には酬恩庵だ。一休さんはあの一休さんで、とても知恵の回る方だったという。このお寺は一休禅師を中興の祖とする臨済宗大徳寺派の禅寺であり、一休禅師はこの寺院から大徳寺へ通われたという。

現代時評[僕はこの国の主権者だった]山梨良平

トランプ大統領が来た。そしてわが総理大臣は彼を迎えてキャピキャピと大騒ぎだった。腕を組んで手をつないで、ピョンピョン跳ねて。そして莫大な(書くのもおぞましいので興味のある方は当時の新聞などでお調べください)お金をアメリカに貢いだようなのだ。いや正確にはその予定のようなのだ。 “現代時評[僕はこの国の主権者だった]山梨良平” の続きを読む

609 Studio email newsletter 2025年11月4日号 #1231

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◆現代時評[僕はこの国の主権者だった]山梨良平
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トランプ大統領が来た。そしてわが総理大臣は彼を迎えてキャピキャピと大騒ぎだった。
腕を組んで手をつないで、ピョンピョン跳ねて。そして莫大な(書くのもおぞましいので
興味のある方は当時の新聞などでお調べください)お金をアメリカに貢いだようなのだ。
いや正確にはその予定のようなのだ。 “609 Studio email newsletter 2025年11月4日号 #1231” の続きを読む

gallery散歩道《京都三条界隈 1》片山通夫

京都三条通り

794 年、桓武天皇により遷都された平安京の都市づくりは、中国の都市計画に学ぶ規則正しい街がつくられました。当時政治都市であった平安京は、位に応じ居住・商いの可能な場所が厳格に定められ、七条大路に接して東西対象に設けられた「東市」「西市」においてのみ商業活動が許されていました。 “gallery散歩道《京都三条界隈 1》片山通夫” の続きを読む

現代時評《三方一両損》山梨良平

落語に「三方一両損」という話がある。ご存じでない方のために説明すると「財布を拾った職人、落とした持ち主、そして裁く奉行(名奉行・大岡越前)の3者が、それぞれ自分の一両を損する形で物事を解決する話を指す。落とした大工と拾った左官が互いに金銭の受け渡しを拒否して争い、裁判に持ち込まれた際、大岡越前が自らの資金を加えて解決したという話。
参考 春風亭小柳枝師匠の落語。 “現代時評《三方一両損》山梨良平” の続きを読む

609 Studio email newsletter 2025年10月28日号 #1230

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◆現代時評《三方一両損》山梨良平
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落語に「三方一両損」という話がある。ご存じでない方のために説明すると
「財布を拾った職人、落とした持ち主、そして裁く奉行(名奉行・大岡越前)
の3者が、それぞれ自分の一両を損する形で物事を解決する話を指す。 “609 Studio email newsletter 2025年10月28日号 #1230” の続きを読む

現代時評plus《クマ出没注意!》片山通夫

筆者はほぼ近畿3府県の真ん中に住んでいる。筆者が子供の頃(半世紀以上昔の話)にはまさに「ウサギ追いしかの山 小鮒釣りしかの川」の世界だった。無論かの山は名のある名山ではなくいわゆる里山であり、川は農業用水用の溜池から流れ出る川だった。冬になると村人総出で里山に柴を刈る。その柴は風呂にかまどに使う重要な燃料だった。無論薪も。 “現代時評plus《クマ出没注意!》片山通夫” の続きを読む

「里山研究庵だより」第4回

「里山研究庵だより」第4回
ここ鈴鹿山中では、朝晩、めっきり冷え込むようになりました。心地よい秋はあまりに短く、もう冬支度をはじめなければと思わされるこの頃です。
第1回でお知らせした新連載企画「予め長編連載の全体像を把握するために」の
Ⅲ.長編連載「いのち輝く共生の大地 ―私たちがめざす未来社会―」の≪総目次一覧≫を当方里山研究庵Nomadホームページに掲載しました。 “「里山研究庵だより」第4回” の続きを読む