gallery予告〔鬼が行く道 丹波みち 01〕片山通夫

ここ何年かロシアがウクライナに戦争を仕掛けてから、サハリンへの取材は中止の状態である。その代わりと言うわけではないが、以前から気になっていた丹波の国へ通いだした。丹波はボクにとって全くの未知ではないが、カメラを持っては行かなかった。この機会にとボクは丹波へ通いだしたが、イメージは明確には湧かなかった。そして今年、2025年になって、少し写真を撮りだし纏めようという気になった。ボクにとってはかなり特異なトーンの写真だが、決して暗い意味で丹波を見ているわけではないことをお断りしておきたい。また写真は6・70点あり、キャプションはつけないので、「イメージ/印象」を感じていただければ幸いです。
随時不定期で掲載してゆきます。是非ご覧いただければ幸いです。

 

連載コラム・日本の島できごと事典 その180《命のお祝い》渡辺幸重

『艦砲ぬ喰ぇー残さー』の碑の前で歌う「でいご娘」(YouTubeより)

第二次世界大戦における沖縄戦の激しさと悲惨さは語っても語りつくせぬほどですが生き残った人々も米軍統治下にあって悲しみと苦難の生活を強いられました。その中で生きることへの執着を支えたのが沖縄の芸能でした。ここでは私が強い印象を受けた二つのできごとを紹介します。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その180《命のお祝い》渡辺幸重” の続きを読む

《「里山研究庵だより」第1回》小貫雅男・伊藤恵子

長く厳しい猛暑もようやく峠を越し、初秋の風が吹く頃になりました。
私たちは、モンゴル遊牧地域の調査・研究を長年の間続けながら、並行して日本の農山村の研究に携わってきました。特に2001年からは、琵琶湖に注ぐ犬上川・芹川の最上流域、鈴鹿山中の限界集落・多賀町大君ヶ畑(おじがはた)の里山研究庵Nomadを拠点に、「地域」の視点から新たな未来社会のあり方を探究しています。
不定期ではありますが、609studioホームページの読者のみなさんに、奥山からの「たより」をお届けしていければと思っています。 第1回目は、ちょうど今、当方里山研究庵Nomadホームページでスタートしたばかりの新連載企画をご紹介します。 “《「里山研究庵だより」第1回》小貫雅男・伊藤恵子” の続きを読む

散歩道《鬼の棲む世界 立杭焼》片山通夫

丹波・立杭焼 登り窯
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どこにでも書いてあるように、ボクも最初に書いておこう。立杭焼は兵庫県丹波篠山市の焼物、陶器である。歴史は古く起源は平安時代末期にまで遡るといわれて、六古窯の一つに数えられる。六古窯とは、瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前の六つの窯を指す。この内の丹波が立杭焼である。 “散歩道《鬼の棲む世界 立杭焼》片山通夫” の続きを読む

現代時評plus《今、地方放送局が面白い》片山通夫

最近、以前でいう所のUHFのテレビ放送をよく見るようになった。なんてったって阪神タイガースの試合を「途中できらないで」最後まで放送してくれるからに尽きる。ここでいう地方の放送局とはサンテレビを指す。ご存じ出ない方もおられるのでちょっとまじめに説明しておきたい。詳細は下段に。 “現代時評plus《今、地方放送局が面白い》片山通夫” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年9月16日 #1224

曼殊沙華

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609 Studio】email newsletter 2025年9月16日 #1224
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世界のニュース、元毎日新聞・井上脩身氏のコラムなど多彩な話題満載!
なお諸般の事情によりサハリンの話題は都合により当面休止いたします。
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現代時評《曼殊沙華の話》片山通夫
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残暑と言うのかまだまだ暑い日が続いている。そんな中、福井から秋の頼り
が届いた。彼岸花が、一乗谷朝倉氏遺跡で咲き始めたという。この花は朝倉氏
遺跡保存協会が観光客に楽しんでもらおうと2001年ごろから、唐門近くを流れ
る一乗谷川沿いに毎年少しずつ球根を植えて整備してきたと、伝えたのは福井
新聞2025年9月11日付。 “【609 Studio】email newsletter 2025年9月16日 #1224” の続きを読む

現代時評《曼殊沙華物語》片山通夫

彼岸花/曼殊沙華

残暑と言うのかまだまだ暑い日が続いている。。そんな中、福井から秋の頼りが届いた。彼岸花が、一乗谷朝倉氏遺跡で咲き始めたという。この花は朝倉氏遺跡保存協会が観光客に楽しんでもらおうと2001年ごろから、唐門近くを流れる一乗谷川沿いに毎年少しずつ球根を植えて整備してきたと、伝えたのは福井新聞2025年9月11日付。

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散歩道《六道の辻》片山通夫

華やかな平安時代の貴族社会

京都の話。なんだかおどろおどろしい話になる。彼岸の季節に丁度いいようだ。平安時代、京の都は寝殿造りに貴族が源氏物語に見るような生活をしていた。(写真左)一方庶民はと言えば、貴族とは異なり、非常に質素で自然の恵みに大きく依存していた。主食は白米ではなく、米をかさましした粥や粟などの雑穀で、衣食住は簡素で、住宅は貴族の屋敷とは異なり、地面を掘った竪穴式住居や、土間と簡単な床のある町家が一般的だったようだ。 “散歩道《六道の辻》片山通夫” の続きを読む

現代時評《関東大震災と流言飛語を思う》片山通夫

1923年9月1日。100年余り前のこの日は言わずと知れた関東大震災が起こった日である。この地震で直接的に亡くなられた方はおよそ10万5000人にのぼった。
また全壊家屋10万棟以上で建物の倒壊に加え、地震発生が昼食時だったことから大規模な火災も発生し被害を拡大させた。この被害にも驚かされるが、地震直後から流言飛語が飛び交い、横浜市では「朝鮮人暴動の流言が流布」し始め、翌2日正午には横浜全市にこの流言が伝わった。 “現代時評《関東大震災と流言飛語を思う》片山通夫” の続きを読む