連載コラム・日本の島できごと事典 その172《引揚者》渡辺幸重

浦頭に引き揚げてきた人たち(佐世保市提供:西日本新聞より)

1931(昭和6)年の満州事変から日中戦争、第二次世界大戦までの15年戦争の中でいわゆる「外地」に進出していた人々は1945(同20)年8月の日本の敗戦後、命からがら「内地」に帰ってきました。外地に残された日本人約660万人は日本へ強制帰国(引き揚げ)されることに、大日本帝國軍の軍人・軍属は武装解除の上で民間社会に復帰させる(復員)ことになったのです。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その172《引揚者》渡辺幸重” の続きを読む

現代時評plus《第三次大戦の様相を帯びる》一之瀬明

イスラエルがイランを攻撃した。そしてイランはイスラエルに報復と言う名の攻撃を加えてこの両国は戦争状態に陥った。かねてからイスラエルはイランを何度も攻撃を加えるチャンスを待っていたように思える。
6月10日のニューズウイーク日本語版は【イランがイスラエルの数千点に上る機密文書を公開へ…核戦略を含む「宝の山」の文書の内容とは】と報じた。 “現代時評plus《第三次大戦の様相を帯びる》一之瀬明” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年6月17日 #1211

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【609 Studio】email newsletter 2025年6月17日 #1211
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◆現代時評《大川原冤罪事件にみる特高警察体質》井上脩身
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  化学機械メーカー、大川原化工機(横浜市)の噴霧乾燥器輸出をめぐる冤罪
事件で、東京高裁から違法な捜査・起訴と認定された国と東京都は6月11日、
上告を断念、警察・検察のでっち上げ事件であることが確定した。 “【609 Studio】email newsletter 2025年6月17日 #1211” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年6月10日 #1210

email newsletter 2025年6月10日  #1210
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◆現代時評《取り残される農家》山梨良平
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 闇にうごめいているような印象がある全国農業協同組合連合会(JA全農)の
備蓄米。新聞報道によると、農林水産省はこの3月から4月にかけて3回に分け
て備蓄米の入札を実施し、JA全農が全体の約95%を落札したとある。その半
分がようやく卸売業者にこの程届いたというわけだが、JA全農「意図的に遅ら
せたわけではない」と言う。一方、5月下旬に随意契約で小売業者に直接売り渡
した備蓄米は、契約から数日で店頭に並んでおり、スピードの違いが際立つ。
 精米する時間がとか何とかJA全農には彼らなりの理由がありそうだ。そうい
えば消費税を下げられない理由に、石破総理は国会で「下げるには技術的に一年
はかかる」と述べていたが、上げるときはどうだったか?小売業者は「一晩で出
来る」と言い切る。レジスターなどの変更のことだ。 “【609 Studio】email newsletter 2025年6月10日 #1210” の続きを読む

取材手帖・晴れの国《北前船が運んできた富・下津井》片山通夫

岡山・下津井湊

むかし下津井回船問屋・下津井

3月も半ばだが、まだ寒い時期に「備前の国・岡山」に行くことにした。だいぶ以前から下津井と言う港町に興味があった。本州と四国を結ぶ明石海峡大橋と瀬戸大橋、少なくともこの二つの橋は、明石と下津井の町を激変させたようだった。明石は何度もいった。東経135線が町を南北に貫き日本の標準時を定めた明石、また神戸と言う大消費地を控えた明石は瀬戸内海で獲れる海産物の町でもある。一方の下津井は横溝正史の小説に出てきたのでその名を知った。 “取材手帖・晴れの国《北前船が運んできた富・下津井》片山通夫” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年6月3日 #1209

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◆現代時評《2000円の備蓄米》片山通夫
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いやはや大変な騒ぎだ。そして、従来からのコメ政策の粗(アラ)があからさ
まに出てきた。最初は前農相の失言、イヤ本音か、「江藤農相 辞表提出 『コメ
買ったことがない』発言。正直なのか馬鹿なのか、それとも鈍いのか…。
ご存じのよう「令和の百姓一揆」まで出現した米騒動の渦中で担当大臣の感覚
が、国民感情とかけ離れていることをさらけ出したわけである。
https://mainichi.jp/articles/20250331/k00/00m/040/218000c

そこへさっそうと登場したのが小泉進次郎新農相。備蓄米の競争入札をやめ
て随意契約に変更。たちまちマスコミにもてはやされて、彼の姿をテレビで見な
い日はないありさま。この国のマスコミも往年の翼賛政治に倣った以来の「翼賛
マスコミ」の域から脱し切れていない。今日2025年6月1日のテレビや新聞は「想
像通り《安いコメを買った、食べてみたが、遜色ない》との消費者の談・オンパ
レード。まるで重い病の著名人の死亡記事(準備記事)さながら…。

日本人に限ったことではないとは思うが、火急時に対する防備なのか「買いだ
め」の癖が治らない。それとも5㎏4000円も5000円もする米が2000円で買えると
なるとニュースにもなるのか…。
気になるのは過去の備蓄米の小売り量だが、農林水産省の発表では、5月11日
までの備蓄米の流通状況は、ことし3月に落札された21万トンのうち、消費の現
場に届いた量は2割程度だという。誰が留めているのかは実際のところわからな
いが、事実8割は流通していないというわけだ。

理由はそれぞれある。備蓄米は玄米だから精米しなくてはいけないし、昨今の
流通の逼迫でトラックの不足などらしい。そしたら随時契約分はなぜすぐに店頭
に並ぶのか理由がわからない。つまり小泉農相が先頭を切って指揮したからなの
か?所で興味あるニュースを見た。

【野村元農相、小泉氏に苦言 党内の手続き省略に「ルールを覚えて」】だと。
つまり農業界のルールをと言うわけだ。詳しくは以下のページをを見てほしい。
農水省やJAなどと自民党農業族が長年培ってきたルールを壊すなと言うことらし
い。この期に及んでまだ「旧来の陋習(老醜)」を守れだと。
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紀行・岡山の旅《穏やかな海と深い山地》片山通夫

はじめに・・・。

岡山は「晴れの国」と言う。なんでも1989年(平成元年)から岡山県のトータルイメージを表現する言葉として、広報活動をはじめ幅広く使っているようだ。

ではなぜ「晴れの国」なのかと言うと、
その1 晴れの日が多い。
その2 温暖な気候。災害が少ない。
その3 美味しいものが多い。
その4 自然がいっぱい。  が理由だと言われている。 “紀行・岡山の旅《穏やかな海と深い山地》片山通夫” の続きを読む