現代時評plus《80年かかってその程度か》一ノ瀬明

長崎市に投下された原爆のキノコ雲(ウイキペディアから)

今日8月9日は、80年前にナガサキに原発が落とされた日だ。核爆弾の威力はヒロシマで充分味わった。当時の長崎市の人口24万人(推定)で、そのうち約7万4千人が死亡、建物は約36%が全焼または全半壊した。

アメリカがヒロシマとナガサキに形の違う核爆弾を投下したのは、まさに実験だったのだろう。何しろ人間が何万人もいる都市をターゲットに投下したことは、如何に戦争だと言っても許せない暴挙だ。勿論我が国の政府・軍部がせめてもう少し早く降伏していれば、ヒロシマやナガサキの悲劇はなかった。 “現代時評plus《80年かかってその程度か》一ノ瀬明” の続きを読む

散歩道《奈良町辺りから二月堂へ》片山通夫

東大寺戒壇堂辺り

 

前に書いたと思うが、奈良町と言う古(いにしえ)の奈良を彷彿をさせる一角がある。飛鳥から移ってきた元興寺の寺内町だったとおもわれるが、もしかして境内だったのかもしれない。当時の寺院は絶大な力を持っていた。この寺院の屋根瓦の一部だろうが飛鳥時代のものだと言われている。寺院を飛鳥から今でいう奈良町まで運んで来た経済力には驚かされる。 “散歩道《奈良町辺りから二月堂へ》片山通夫” の続きを読む

散歩道《継体天皇》片山通夫

生年も没年もよくわからない不可思議な天皇がいた。第26代継体天皇のことだ。。元の名はヲホドノオウ。彼は450年生まれで没年は531年とされる。近江国高嶋郷三尾野(現在の滋賀県高島市)に生まれた。滋賀県生まれというのも変わっているし、育ちは母方の故郷福井県三国辺りと言われている。その事実だけを見ても、決して幸せな育ちだったとは思えない。 “散歩道《継体天皇》片山通夫” の続きを読む

現代時評plus《原爆の日・ヒロシマ》一之瀬明

撮影:片山通夫

あれから80年が経った。今日は原爆が世界ではじめて実戦で使われた日である。1945年8月6日午前8時15分、連合国のアメリカ合衆国が枢軸国の日本に投下、広島市の上空でさく裂し、ウイキペディアによると9万~16万6千人が死亡したと言われている。 “現代時評plus《原爆の日・ヒロシマ》一之瀬明” の続きを読む

現代時評《一枚の写真》片山通夫

焼き場に立つ少年

既にご存じの方も多いことだと思う。この写真は「焼き場に立つ少年」と名付けられたアメリカ人のカメラマンが1945年長崎で撮ったものである。写真は歯を食いしばって一点を見つめる少年の姿を、おそらく彼の前で燃やされている火を見つめているさまが的確に捉えている。焼き場というタイトル名から、その火が火葬の火であることが理解できる。 “現代時評《一枚の写真》片山通夫” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年8月5日 #1218

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また諸般の事情によりサハリンの話題は都合により当面休止いたします。
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◆現代時評《一枚の写真は語る》片山通夫
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既にご存じの方も多いことだと思う。この写真は「焼き場に立つ少年」と名付けられたアメリカ人のカメラマンが1945年長崎で撮ったものである。写真は歯を食いしばって一点を見つめる少年の姿を、おそらく彼の前で燃やされている火を見つめているさまが的確に捉えている。焼き場というタイトル名から、
その火が火葬の火であることが理解できる。
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【609 Studio】email newsletter 2025年7月29日 #1217

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◆現代時評《真夏の石破颪(おろし)》山梨良平
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 自民党内で石破颪(おろし)が吹き荒れている。奈良県連は24日、「役員各位の英
断をもって党の刷新を」との意見書を党に提出したと発表した。
 読売新聞によると13の県連が同様の意見書を出したらしい。この期に奈良から「役
員各位の英断」とはうさん臭い。奈良の山には山姥がいるようだ。

 しかし見事に故安倍晋三氏の亡霊が見えてくる真夏の石破颪である。誰が「惨敗す
るような自民党」にしたのか、反省も何もあったものじゃない。良く「日本人は都合
の悪いことはすぐ忘れる」、もしくは「国民は忘れるから」、または「いつまで済ん
だことを」と彼らと彼らのシンパは言う。しかし今回の参議院選では明らかになった
ことは「国民は忘れていないし、鉄槌をくだしただけ」なのだ。それをわからずに、
「石破では戦えない」などと言っているうちは駄目だ。

 筆者は決して現在の自民党に立ち直って欲しいわけではない。このまま消えればいいとも思うときがある。また現在の野党に夢を持っているわけではない。けれども与党も野党も主導権争いをしている場合ではないことは、現状の我が国を見ればわかるはず。どうして、一度は自分たちで選んだ首相を下ろすという力が働くのか不思議なのだ。きっと真夏の石破颪には、山姥が跋扈している。奈良辺りから出没して。

 この日曜だったか、朝日新聞に「誰が自民を駄目にした」と記事が。石破首相の言だという。考えてみればこの石破おろしの「首謀者」はもと安倍派の流れを汲む所謂闇金グループのようだ。例えば旧統一教会と密接な関係を垣間見られる萩生田氏は「自民党の矜持と伝統は共有していると信じる」石破首相の出処進退でこう述べたという。厚顔無恥が「自民党の矜持」とはちゃんちゃらおかしい。そりゃ石破首相でなくともぶちぎれるわな。

 山姥を無視して、少なくとも防災庁設置を言う石破首相を支持したいものだ。まさか国民も「目先が変われば」と思っているわけではあるまい。地震、台風、豪雨、異常気象、山火事などに立ち向かえる防衛庁の設置を待ちたいものだ。戦時じゃなく赤十字防災船を日本沿岸に配置したいものだ。日本人の知恵で仮設住宅の迅速な設置を実現したいのだ。これには誰も文句はつけられまい。
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◆今週のTOPIX  
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[地震]

*北海道からトカラ列島まで、小さいが広範囲に地震が起こっている。
 詳しくは以下で。
〔気象庁地震情報〕
 https://www.data.jma.go.jp/multi/quake/index.html?lang=jp

【世界で】

*NASA、4000人が退職 全体の20%超、予算削減に反発か―米
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025072700105&g=int

*ロシア兵12万人の戦死確認 平均39歳、BBC調査
https://news.jp/i/1321950550817424216

*フランス、9月にパレスチナ国家承認へ  イスラエルは反発
(CNN) フランスのマクロン大統領は24日、9月に開かれる国連総会でパレスチ
ナ国家を承認すると発表した。マクロン氏は「中東における公正で永続的な平和に向
けたこれまでの取り組みにのっとり、パレスチナ国家を承認することを決定した」と
X(旧ツイッター)に投稿した。
https://www.cnn.co.jp/world/35235902.html?tag=nl

【石破辞めるなコール】+順不同 250726現在

*「石破辞めるな」官邸前で首相激励の市民集会 「石破コール」も
https://mainichi.jp/articles/20250725/k00/00m/040/385000c

*「石破おろし」に必死の自民、また顔のすげ替え? 裏金問題や国民の生活苦に向
き合わず、見放されたのに (東京新聞)
:石破茂首相(自民党総裁)の参院選惨敗の責任を問うために「両院議員総会」の開
催を目指す議員らは25日、総会招集に必要な党所属国会議員3分の1以上の署名を集め
た。党青年局も退陣要求を森山裕幹事長に提出。自民派閥の裏金事件をはじめとする
金権体質や、国民の生活苦に有効策を打てないことで支持を失ったはずなのに、党の
顔をすげ替えて目先を変えようと、党内抗争は過熱するばかりだ。(井上峻輔)
https://www.tokyo-np.co.jp/n/politics

*自民・萩生田氏「進退は自分で決めよ」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025072501150&g=pol

*「石破降ろし」へ、署名集まる 狭まる包囲網、首相なお続投意欲―自民
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025072500899&g=pol

*官邸前で集会「石破辞めるな」 500人が激励、消極支持も
https://www.47news.jp/12918005.html

*「石破さん辞めないで!」異例の激励デモ 写真掲げ「イシバ」コール…官邸前に
駆けつけた人たちの思いとは
https://www.tokyo-np.co.jp/article/423840?rct=politics

*石破首相の地元・鳥取の自民県連は「続投」要請…共同提出呼びかけた島根県連は
「手間がかかる」と応じず
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250726-OYT1T50019/

*麻生派が幹部会合 退陣不可避との見方「ポスト石破」の条件も話題
https://www.asahi.com/articles/AST7T4QNGT7TUTFK01JM.html

【SDGs】

〔解説〕Sustainable Development Goals (SDGs)

直訳すると「持続可能な開発目標」。地球環境を守りつつ、社会の繁栄を推進するために世界を変えようという運動の骨子となるものです。17の分野の目標から構成され、2030年までの達成を目指し、2015年9月の国連のサミットで全会一致で採択されました。
貧困や飢餓、気候変動への対応、公正な社会の実現などに向けて、すべての人に行動することを求めています。それぞれの分野は独立しているわけではなく、関連しています。この目標達成に向けて努力するにあたり、国連は「誰一人として取り残さない」ことを掲げています。(AFP News)
https://www.afpbb.com/feature/sdgs/top?utm_source=specialfeature

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【出版案内】

片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”

アマゾンでも電子雑誌として販売中!  https://onl.bz/EVvmBhx

60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
の重信房子、ブルガリア、チェコ、ルーマニアなど東欧諸国の民主化や廃墟とな
ったチョルノブイリ、作者のライフワークとなったサハリンの戦後問題。そして
時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。

全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)

お問合せ・ご注文はメールで。
michiokatayama*gmail.com  *→@に変えてください。

お名前、電話番号、郵送先など連絡先をお忘れなく。
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◇編集長から:片山通夫  
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 どうして自民党の政治家は、石破颪(おろし)に血道を上げるのだろう。闇金疑惑
の議員や安部政権で甘い汁を吸ってきた連中程石破颪に熱心だ。このまま石破氏が首
相を続けたら、よほど不都合なのだろうとしか思えない勢いだ。しかしこの参議院選
でいつまでも国民は寛容ではないと思い知ったはずなのに。こたえんやっちゃ!!

 それにしても政府がこれだけ弱体化しているのに、野党第一党と自負しているはず
の立憲民主党からは野田氏ともども「総理に」との話はないな。

 選挙時の票にならん層や運動体、政策案などに一切見向きもせん輩の集合体が政治
を動かしている。簡単に言うと、票にならんもしくは金にならんことには見向きもせ
ん輩がっかり。
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発行日  2025年7月29日 #1217

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散歩道《額田王》片山通夫

額田王像(滋賀県立美術館蔵)

かなりおおらかな時代、飛鳥に都があった時代の話。額田王は彼女の和歌を読む限りだが「恋多き女」だったようで、言い換えれば相当情熱的な女性だったとボクは思えるのだけど。勿論ボクだけでなく皆さんもそうだろうけど・・・。
彼女は大海人皇子のかつての妻で十市皇女(とおちのひめみこ)をもうけている。そして天智天皇(中大兄皇子)の寵愛を受けている。ご存じの通り天智天皇は天武天皇と兄弟。 “散歩道《額田王》片山通夫” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年7月22日 #1216

【609 Studio】email newsletter 2025年7月22日 #1216
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連載コラム・日本の島できごと事典 その175《島の富士山》渡辺幸重

トカラ富士(中之島・御岳:「大分の山・登山記」サイトより)

島には珊瑚礁に囲まれた低い島から火山が噴火する高い島までさまざまな島の形があります。その中で円錐状のコニーデ型火山の島は海上にそそり立つ姿が美しく、よく“○○富士”と呼ばれます。津軽富士(岩木山:青森県)や讃岐富士(飯野山:香川県)、薩摩富士(開聞岳:鹿児島県)などと同じパターンですが、島嶼部に存在する“富士山(郷土富士)”を『新版 日本の島事典』(三交社)で調べてみました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その175《島の富士山》渡辺幸重” の続きを読む