
関西府県連合病院と小学校
震災が発生した日の夕方、森岡二朗・神奈川県警察部長は、横浜港から海を泳ぎ、東洋汽船の貨物船これ丸の無線を借りて東京府に救援を要請。応答がなかったため大阪府知事あてに「本日正午、横浜に大地震、ついで大火災あり。全市炎上。死傷おびただし」と打電。この無線が各地で傍受され、地震による惨劇が世界中に流れた。 “編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #2》文・写真 井上脩身” の続きを読む
片山通夫公式サイト photo:宍道湖のほとり
関西府県連合病院と小学校
震災が発生した日の夕方、森岡二朗・神奈川県警察部長は、横浜港から海を泳ぎ、東洋汽船の貨物船これ丸の無線を借りて東京府に救援を要請。応答がなかったため大阪府知事あてに「本日正午、横浜に大地震、ついで大火災あり。全市炎上。死傷おびただし」と打電。この無線が各地で傍受され、地震による惨劇が世界中に流れた。 “編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #2》文・写真 井上脩身” の続きを読む
横浜市の地下鉄の掲示板に「関西村」と記されたチラシがはられていた。横浜と関西?
意外な取り合わせに目がとまった。関東大震災で甚大な被害を受けた横浜市の中心部に、関西の府県が被災者のための救援村をつくり、ハマっ子たちから「関西村」と呼ばれた。100年後の今、その事実が横浜市民に知られていないので講座を開く、というのがチラシの趣旨であった。 “編集長が行く《関東大震災と横浜・関西村 #1》文・写真 井上脩身” の続きを読む
【Lapiz】袴田事件の再審で静岡地裁は9月26日、袴田巌さんに無罪を言い渡した。想通りの判決であったが、私が注目したのは裁判官が謝罪するかどうかであった。再審判決で国井恒志裁判長は、「5点の着衣」などの証拠を捏造と認定、冤罪を引き起こした捜査機関を厳しく糾弾した。しかし、証拠の捏造については、原審段階でも疑いがもたれていた。公正な裁判が行われていれば無罪になっていた可能性があり、原審裁判官に責任がないとはいえない。冤罪事件の原点といわれる吉田巌窟王事件では、犯人とされた吉田石松さんが逮捕されて49年後の1963年、再審で無罪を言い渡した裁判長は、判決文に「われわれの先輩が冒した過誤をひたすら陳謝する」と書き、頭を下げた。袴田再審では検察側が控訴を断念、袴田さんの無罪が確定したのは逮捕されて58年後。「巌窟翁」を9年も上回る苦節の人生をたどった袴田さんに対し、国井裁判長は判決後、「ものすごい時間がかかった」と謝った。だが、先輩の誤判に対する謝罪ではなかった。 “びえんと《巌窟王事件から見る袴田事件》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む
【LapizOnline】今年8月8日、宮崎県沖でマグニチュード7・1の地震が発生、最大震度6弱の揺れを観測したのを機に、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報」(巨大地震注意)を発表、1週間にわたる巨大地震に対する注意を呼びかけました。お盆休みにかかっており、海水浴場や夏祭り会場などでは書き入れ時でした。 “Lapiz2024冬号《巻頭言》Lapiz編集長 井上脩身” の続きを読む
【 LapizOnline】Lapiz(ラピス)はスペイン語で鉛筆の意味
地球上には、一本の鉛筆すら手にすることができない子どもが大勢いる。
貧困、紛争や戦乱、迫害などによって学ぶ機会を奪われた子どもたち。
鉛筆を持てば、宝物のように大事にし、字を覚え、絵をかくだろう。
世界中の子どたちに笑顔を。
Lapizにはそんな思いが込められている。
【 609studio】かつて宇野宗佑という総理大臣がいた。短期の総理だった。宇野宗助という総理よりも外国メディアに「セックススキャンダルが日本の宇野を直撃」(ワシントン・ポスト)などと掲載されると、それが引用される形で日本で話題となった。
この頃から日本のマスコミは「権力に弱いマスコミ力」を発揮していた。この宇野宗佑総理にはあまり知られていない意外な面があった。「ダモイ・トウキョウ」という著作である。この本は宇野宗佑が自身のシベリア抑留の経験をもとに書いたものだ。このコラムの最後に彼の略歴などをリンクしておく。 “現代時評《ダモイ・トウキョウ》一之瀬明” の続きを読む
【609studio】アメリカのことはよくわからないが、昨今の我が国ではSNSが世の中を変える時代になった。今更だが、闇バイトの募集などもまさにその現象だ。昨日(11月17日投開票)行われた兵庫県知事選、再起を目指して前知事は新聞などの報道によると《「兵庫県知事選でも影響力増すSNS 識者「若年層へアプローチ成功」》(朝日新聞)。《斎藤前知事の「劇場型選挙」 支えたSNSの“奇兵隊” 兵庫知事選》(毎日新聞)。《兵庫県知事選挙【結果】斎藤元彦・前知事が当選、終盤SNSで支持広げる…失職知事の返り咲き田中康夫氏以来 》。 “現代時評plus《SNSが世の中を変える》山梨良平” の続きを読む
【609studio】もうかなり前になるがよくブルガリアへ行った。ブルガリアは農業国で首都ソフィア以外の町はとても素朴なところだった。
米大統領選でトランプ氏がハリス氏に大差をつけて勝利し、返り咲きを果たした。トランプ氏は選挙期間中、移民がペットを食っていると公言するなど、露骨に差別言辞を弄してきた。にもかかわらず、アメリカ国民がトランプ氏を世界のリーダーであるべき大統領に再び選ぶとはどういうことであろう。その理由を探っていると、世界でトップの経済大国であるアメリカは貧困国でもあるという意外な側面が浮かび上がってきた。「貧すれば鈍する」という。プアホワイトといわれる白人の貧困層が誤った判断をした結果、とわたしは思う。 “現代時評《貧すれば鈍してトランプ勝利》井上脩身” の続きを読む
【609studio】27日、2週間の選挙運動を終えた衆議院選挙の投開票が行われた。国民の選択は自民公明両党に厳しい制裁を加えた。両党を足しても過半数に届かないという。結果として自公両党にNOを突きつけたわけである。諸々の結果に対する論評は各紙や各局などが書いている、もしくは今後石破政権の向かおうとする方向を見ると、政権にとっては「いばらの道」だ。それは過半数を割ったというだけのことではない。 “現代時評《国民の選択》片山通夫” の続きを読む