【609 Studio】email newsletter 2025年1月21日 #1191  

世界の話題、LAPIZ編集長・井上脩身氏のコラムなど多彩な話題満載!
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◆現代時評《露払い》一之瀬明
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露払いと言う言葉がある。一般的には、相撲で横綱の土俵入りのとき、先導として土俵に上がる力士を指したり、また何事かを最初に行う行為のことも指す。
眼を我が国の政治に向けると、失礼ながら石破首相の役割はこの露払いの役割ではないかと筆者は思う。裏金議員に対する対応はおそらく石破首相の考えとはかけ離れた対応を自民党内や旧統一教会に対する「遠慮」もしくは「選挙時の拘束」または「圧力」があって、現状のように中途半端な形になったと思うがどうだろう。また「安倍政治」を引きずるような場面も見受けられる。そう感じられる点は「旧統一教会解散問題」に触れない点だ。この宗教団体の解散問題が一向に報じられないのが腑に落ちない。きっと議論が停滞したままだろうと邪推する。

自民党の面々は無論、国民も一時期、石破氏に期待した。時折「超右翼的」は発言もある同氏だが、実際に首相として直面すればそうも言ってられないであろうことは容易に理解できる。例えば米軍基地問題も、自衛隊をアメリカ国内に駐屯させば・・・などと行ってみたりしたこともある。筆者はその考えはまったく盲点だったので、驚いたし面白いと感じた。
しかし・・・。前回のトランプ氏には安部首相が井の一番に駆けつけた。今回はどうもそうではない。石破首相はトランプ氏にあまり覚えがよくないようだ。その証拠に安倍氏の夫人には早々に会っている。

石破氏の後、誰が首相になるのかは全く不明だ。この夏の参議院選の結果待ちだということだろう。参議院選で自民党が惨敗すれば石破氏の役割は「露払い」で終わる。それは自民党の総裁の後任と言うより、日本の政治の行く末の為の「露払い」であるべきだ。
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【出版案内】

新版 日本の島事典 単行本 2022/12/2
長嶋俊介 (著), 渡辺幸重 (著)

27年ぶりの改訂新版。収録島数、国内最多!日本の全容を総合知で集約した歴史
的大著?国土地理院地図情報をベースに有人島、人工島、無人島など約15,000島
に加え、岩礁なども丹念に調べ上げ、島の現在を特定。
国境水域における国際関係が複雑化するなか、島国である日本の成り立ちと現状
を知ることのできる比類なき事典。 https://x.gd/i2TJY

出版社 三交社 (2022/12/2)
単行本 1600ページ
ISBN-10 4815540551
ISBN-13 978-4815540555
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◆朝鮮半島から 【韓国大変!!#006.】(順不同)
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韓国情報「ユン大統領」(順不同・2025/1/19 09:00現在
今後もこのニュースが注目される。

*「内乱首謀容疑」で尹大統領を拘束…裁判所「証拠隠滅する恐れ」
https://japanese.joins.com/JArticle/328796

*韓国 ユン大統領を逮捕 現職大統領の逮捕は初 韓国メディア
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250119/k10014697241000.html

*韓国大統領を逮捕、現職初 地裁「証拠隠滅の恐れ」 支持者らが地裁に乱入
し施設破壊   https://x.gd/EXl9iM

*尹氏の支持者激高、地裁を破壊 ガラス割れ、崩れる外壁
https://www.tokyo-np.co.jp/article/380220

*韓国・尹錫悦大統領を逮捕、現職では初…ソウル西部地裁が逮捕状発付「証拠
隠滅の恐れ」   https://www.yomiuri.co.jp/world/20250119-OYT1T50014/
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◆現代時評plus《機密扱いの気象情報だった》片山通夫
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戦前、日本のみならず、世界中で「気象情報」は機密扱いだったと聞く。

《76年前の「天気予報が消えた日」生証言》という 2017/12/07 のウェザー
ニュースの記事を見つけた。https://weathernews.jp/s/topics/201712/070195/

記事は以下の通り。

「天気予報が消えた」当時、宮津測候所(京都府)に勤務していた増田善信さん(9
4歳)は開戦当日のことを振り返ります。「私は4月に採用されたばかりで18歳で
した。その日は当直で、18時に中央気象台から流れてくる気象無線を受信して天
気図に描き入れるのですが、突然、意味不明の文字列が流れてきたのです」増田
さんは続ける。「私が勤務していた宮津は漁港もあるので漁師さんが多かった。
これから時化(しけ)ることがわかっていても、伝えられないことがもどかしかっ
たです」地震、台風は勿論、晴れているか曇っているかなどの情報も機密扱いだ
った。レーダーがなく目視の観測だった。必然的に戦闘機なども目視飛行。

筆者も思い出すことがある。2000年のはじめ、サハリンの或る地方の駅で入って
くる列車を撮影するためにカメラを出した。駅構内に列車が入ってくる。カメラ
を構えたら軍人だったと思うが撮影するなとジェスチャーと怒鳴り声で言う。考
えてみれば今や人工衛星から様々な写真が送られてくる時代だ。「何を今更」と
思ったが反論するだけの語学力もなかったので、カメラをしまった。

サハリンと言うロシアにとっては辺境の地であり北の孤島の州都から50キロ以上
離れたど田舎の駅。人工衛星からの撮影など誰も思いもしなかったのか、撮られ
た写真が天空からの写真と比べられるのが困るのか…。いずれにしろ写真撮影は
機密扱いであり、危険を伴うことは今も昔も変わらないのだ。
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【出版案内】

「光太 虹の国に行く」  いのしゅうじ(本名・井上脩身) 著
中学1年生の光太が同級生のケイ子とともに、1万匹のタマムシが引く飛行機
に乗って虹の国に行き、虹の国の子どもたちと冒険をする物語。
詳しくは https://x.gd/x39ud

文芸社 刊 ISBN:978-4-286-24684-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
判型:四六上
ページ数:164
発刊日:2023/11/15
ジャンル:童話
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【出版案内】

片山通夫写真集 ”ONCE UPON a TIME”

アマゾンでも電子雑誌として販売中!  https://onl.bz/EVvmBhx

60年代から撮り続けたドキュメンタリー220点あまりを収録した写真集。1960年
代のキューバ、「北送」と呼ばれた在日朝鮮人の祖国帰還の新潟港。ベイルート
の重信房子、ブルガリア、チェコ、ルーマニアなど東欧諸国の民主化や廃墟とな
ったチョルノブイリ、作者のライフワークとなったサハリンの戦後問題。そして
時代を映す日本の折々の風景をモノクロームで描いた作品集。オンデマンド印刷。

全286頁。モノクローム写真239点を収録。
発行 publishing house Lapiz
本体価格 5000円(税込)+送料(600円)

お問合せ・ご注文はメールで。
michiokatayama*gmail.com  *→@に変えてください。

お名前、電話番号、郵送先など連絡先をお忘れなく。
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◇編集長から:片山通夫  
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韓国の現職大統領が逮捕された。罪名は内乱罪だという。有罪になれば無期懲役・死刑だという重罪である。恐らく韓国の世論が後押しして、捜査に着手した結果だろうと思う。韓国ではそれほど国民の力は強い。「何しろうちは農耕民族ではなく、騎馬(狩猟)民族ですから」と納得させる説をとくとくと唱える友人がいた。(確かに激しい気質だ。)さてこれからどうなるのか注視したい。

あれから30年。阪神淡路大震災からの年月だ。あの年に生まれた赤ちゃんは既に30歳。結婚している方も多いだろう。様々な思いを込めて人生は流れる。

都議会自民党の「なめた感じ」が終わらない 夏の都議選で不記載議員も公認される? 無実の議員「同じ泥舟か」 (東京新聞)
同紙が書くように「国民を舐めている」としか考えられない。自民党は駄目だなと改めて考えさせられる。このような問題を報じなかったマスコミも同罪だ。
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発行日  2025年1月21日 #1191
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現代時評《最近なんとなく殺伐と・・・》片山通夫

ロシアのウクライナ侵攻から始まってイスラエルのガザ攻撃、中国の台湾包囲と脅迫、中国の南シナ海での行動等々。おまけに、この20日に就任するトランプ次期大統領の言動とその言動に同調する人々の群れ。おまけにトランプはカナダやパナマ運河に食指を動かし、グリーンランドを買いたいと言いだした。 “現代時評《最近なんとなく殺伐と・・・》片山通夫” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年1月14日 #1190  

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◆現代時評《最近なんとなく殺伐と・・・》片山通夫
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ロシアのウクライナ侵攻から始まってイスラエルのガザ攻撃、中国の台湾包囲と脅迫、中国の南シナ海での行動等々。おまけに、この20日に就任するトランプ次期大統領の言動とその言動に同調する人々の群れ。おまけにトランプはカナダやパナマ運河に食指を動かし、グリーンランドを買いたいと言いだした。 “【609 Studio】email newsletter 2025年1月14日 #1190  ” の続きを読む

新春・現代時評《住みよい町を今年こそ》山梨良平

昨年末に東京新聞を読んでいたら《大量雇い止め訴訟、東京都が「請求棄却」求める 原告スクールカウンセラー「専門職としての心理職を軽視》と言う見出しの記事が目に留まった。(https://www.tokyo-np.co.jp/article/375677)
東京だけでなく大阪など大都会にも時折みられる「行政側の傲慢さ」や「国民軽視」を感じるのは筆者だけか?。例えば石川県も能登半島の昨年元旦の能登半島地震や豪雨などの自然災害に県がどのように立ち向かったかが問われている。これは福島県の東日本大震災や福島の東京電力の災害などから感じられる「地方自治体の傲慢さや国民軽視」だ。 “新春・現代時評《住みよい町を今年こそ》山梨良平” の続きを読む

現代時評《不正まかり通った兵庫県知事選》井上脩身

兵庫県知事選で再選した斎藤元彦氏がPR会社に報酬を支払ったことが買収に当たる疑いが浮上、県警や地検が捜査にのりだすことになった。だが、斎藤氏の選挙にメスを入れるべきなのは、むしろ立花孝志氏(「NHKから国民を守る党」党首)が斎藤氏支援のために立候補したことであろう。立花氏は候補者の地位と権利を「斎藤勝利のために最大限駆使した。斎藤陣営は候補者二人分の選挙運動を展開できた結果、111万票もの大量得票を上げたのである。これほど不平等・不公正な選挙はかつて例がない。公明・適正という公職選挙法の精神に反していることは明白だ。斎藤氏の当選は無効であるとわたしは考える。 “現代時評《不正まかり通った兵庫県知事選》井上脩身” の続きを読む

現代時評《視野狭窄》山梨良平

視野狭窄という言葉がある。医学上の言葉だろうが、その持つ意味は恐ろしい。
素人ながら調べてみたら《視野の一部が見えなくなったり、見える範囲が狭くなったりする状態で、両目で見ているときは気づきにくいことが多く、片目で見たときに気付いてもいつから狭くなったのかがわからないことが多い》とあった。 “現代時評《視野狭窄》山梨良平” の続きを読む

山梨良平の現代時評plus

現代時評plus《ノーベル平和賞と政治家の役目》

オスロから伝えられるノーベル平和賞の意味は「核の脅威」だ。ヒロシマ・ナガサキから80年になる今現在も「核の脅威」は増えこそすれ一向に減りはしていない。簡単に言うと核は世界の政治家の手中にあることは紛れもない事実だ。政治家の思惑で戦争がはじまり、ロシアはウクライナに攻め込み、まもなく3年が経とうとしている。ロシアのプーチン大統領は「核兵器の使用も匂わせて」ウクライナのみならず、西欧をはじめ世界に恐怖を与えている。そして今イスラエルはパレスチナ人を相手に戦争を仕掛けて一年。世界のマスコミや政治家たちは、この戦争を「紛争」だの「侵攻」だと矮小化することに余念がないのではない。そこには攻撃によって死体の山があり、瓦礫の山があり、食料もなく病院や子供たちが通う学校すら攻撃されている。
きっとオスロから伝えられるノーベル平和賞は「核の脅威のみならず」政治家たちのいうところの「紛争」や「侵攻」と言った戦い、つまり「戦争」をやめなければならないというメッセージだと私は受け留めた。
政治家は国境・立場の垣根を越えて協議し「戦争」をやめる手段を考えるべきだ。そうでないと人類の存続にかかわり、元も子もなくなる。
(ノーベル平和賞の授賞式が日本時間の10日夜、ノルウェーの首都オスロで行われた)

現代時評plus《前防衛長官に続き警察トップも拘束》

もうシッチャカメッチャカなのだ。警察トップの趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長官とソウル警察庁トップの金峰植(キム・ボンシク)長官を内乱容疑で拘束されたという報道。韓国は歴代の大統領の末路、つまり5年の任期を無事終えたとしても、暗殺されたり逮捕されたケースが多い。理由は様々だが。
今回もややこしい6時間の戒厳令で側近が逮捕された。おそらくこれらの拘束・逮捕は大統領逮捕の布石もしくは前段階だと思う。
そして遂に大統領官邸の家宅捜査も。(2024/12/12午前現在)

現代時評plus《ネットメディアが選挙を導く》

今年は選挙の年だった。東京都知事選挙、衆議院選挙、兵庫県知事選挙とこの半年の間に大きな選挙が行われた。マスコミの世論調査とかけ離れた結果が表れた選挙でもあった。いわゆるSNSは不特定多数の、いわゆるマスコミの言う「無党派層」とも違う一定の層が存在することを見せつけた。SNSで話題になることが選挙での勝利の秘訣になりつつある。考えてみればインフルエンサーという種族も存在する。SNS等で世間に与える影響力が大きく、ビジネスとして情報発信している人物のことを指す。彼らはおそらく世の中の動向をいち早くつかみ、それをSNSなどで流布する手段に長けている。この手法を選挙に用いれば、現存するマスコミの何歩か先を行くことができる可能性を秘めている。うまくすれば現存マスコミがテレビや新聞で取り上げてくれれば、次からは自然に世の中に浸透してゆく。
ちなみにインフルエンサーは感染症のインフルエンザ(influenza)とラテン語の「流行」から来ており、語源は同じである。

現代時評plus《独裁の終焉》

シリアの首都・ダマスカスから、大統領とその家族はロシアへ亡命し「アサド王朝」とも称されたアサド家2代53年にわたる統治は終焉を迎えた。いやその前に我が国でも故安倍晋三を中心とした「安倍一派」と呼ばれる自民党内の独裁グループが安倍晋三の暗殺がきっかけで瓦解した。「親亀こけたら皆こける」。
韓国でも「大統領のクーデター」はたった6時間で終わった。
こうしてみるといわゆる「独裁」と言う政治手法は遅かれはやかれ瓦解する運命にある。独裁者はそこまで「刹那的」なのか。

現代時評《ユン韓国大統領弾劾》

韓国市民はその力を発揮した。長い間軍事独裁政権だった韓国が遂に韓国史上初めて弾劾で大統領をその地位から引きずり下ろした。筆者が思うに「弾劾に賛成しない議員には次はない」とのプレッシャーがかなりの力で働いたとみている。
韓国人の友人に言わせると「日本と違って韓国は騎馬民族で少々荒っぽい。日本は農耕民族で守りに徹しているが・・・」というわけである。農民一揆はなかなか起こりそうにない。

現代時評《「えらいこっちゃ」の韓国戒厳令騒動》片山通夫

韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、3日夜に非常戒厳を宣言してからわずか6時間後に解除すると言う「事件」が起きた。
これを受けて韓国の最高検察庁は12月6日「特別捜査本部を組織し、今回の非常戒厳関連事件に対して厳正に捜査する」と発表した。国会と中央選挙管理委員会に実際に戒厳軍が投入され、戒厳宣言と指示過程に軍高官などが関与した点を考慮した措置とみられる。つまり言葉は適切ではないが「上からのクーデター」と言うよりも、やはり大統領の専制だったのではないか。 “現代時評《「えらいこっちゃ」の韓国戒厳令騒動》片山通夫” の続きを読む

◆現代時評《古墳時代並みの明治政府、そして今も・・・》片山通夫

読売新聞が24年11月30日付で次のような記事を書いた。

仁徳天皇陵、明治期に「威厳」増幅…列強各国へアピール狙い濠の堤2mかさ上

:宮内庁は29日、日本最大の前方後円墳・ 大山 古墳(仁徳天皇陵古墳、堺
市)を囲む 濠 の堤が、明治期に約2メートルかさ上げされていたとみられると
発表した。5世紀頃の築造当初から大幅に改造して古墳の存在感を増したと考え
られ、宮内庁は「明治政府が列強各国に対し、日本の天皇制や歴史をアピールす
る狙いがあったのだろう」と分析している。
記事の詳細は以下から。

https://www.yomiurculture/20241130-OYT1T50039/

“◆現代時評《古墳時代並みの明治政府、そして今も・・・》片山通夫” の続きを読む