609 Studio】email newsletter 2025年3月11日  No.1198

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【609 Studio】email newsletter 2025年3月11日  No.1198
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世界の話題、LAPIZ編集長・井上脩身氏のコラムなど多彩な話題満載!
なおLapizOnlineは609studioと統合いたしました。また諸般の事情に
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◆現代時評《トランプ氏の「感謝」を読み解く》井上脩身
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1点の写真画像にわたしの目がくぎづけになった。星条旗にフランス語で「MERCI(ありがとう)」と書きこまれている。フランス北部のノルマンディー米戦没者墓地で撮影、ネットにアップされたもので、フランス国民のアメリカへの感謝の念が見事に表されている。 “609 Studio】email newsletter 2025年3月11日  No.1198” の続きを読む

現代時評《トランプ氏の「感謝」を読み解く》井上脩身

1点の写真画像にわたしの目がくぎづけになった。星条旗にフランス語で「MERCI(ありがとう)」と書きこまれている。フランス北部のノルマンディー米戦没者墓地で撮影、ネットにアップされたもので、フランス国民のアメリカへの感謝の念が見事に表されている。トランプ米大統領は2月28日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と会談したさい、アメリカに対する感謝を求め、会談は決裂した。ウクライナ戦争の停戦交渉を進めるうえで、「感謝」を条件にするトランプ氏の発言がなんとも不可解であったが、星条旗の「MERCI」に、トランプ氏の真意を解くカギがあるようにおもわれた。 “現代時評《トランプ氏の「感謝」を読み解く》井上脩身” の続きを読む

現代時評《国家と国民》山梨良平

1931年の満州事変の翌年、関東軍(満州に駐留していた日本軍)が中国東北部につくった満州国と言う傀儡国家の正統性を確保するため、清朝最後の皇帝だった溥儀(ふぎ)を帝位に就かせた。「王道楽土」の建設、「五族(日・満・漢・モンゴル・朝鮮)協和」といったスローガンを掲げたが、実権は日本人が握った。
戦前の軍部は満州国と言う傀儡国家を設立してまで、領土の拡大を望んでいた。 “現代時評《国家と国民》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫 

「漁夫の利」

今年2月で3年が経った。プーチンのロシアは、北朝鮮からの砲弾・ミサイル、兵1万人(推測)を得て侵攻を継続している。そんな中アメリカの大統領は、ゼレンスキーウクライナ大統領をホワイトハウスに招き会談をしたまではよかったが、外交上あり得ない状況で口論し決裂した。取って返してゼレンスキー大統領は欧州で主要各国と会談し、以下に挙げるような、それぞれの国の首長から支持を得た。 “現代時評plus【ロシア侵略3年】片山通夫 ” の続きを読む

現代時評《石破・トランプ会談とガザ所有発言》井上脩身

石破茂首相とアメリカのトランプ大統領は今月7日(日本時間8日未明)、対面で会談し、共同声明で「日米同盟は繁栄の礎」と強調した。私は「繁栄の礎」の対象として「インド太平洋およびそれを超えた地域」としていることに引っかかった。 “現代時評《石破・トランプ会談とガザ所有発言》井上脩身” の続きを読む

現代時評plus《買収ではなく投資》片山通夫

石破首相の訪米でトランプ大統領はUSスチールの買収は「買収ではなく投資」だと米国内の世論をなだめる方向に転じたようだ。しかし報道によると全米鉄鋼労働組合が警戒感「政権や両社から連絡を受けていない」と警戒している。まあこれは米国内の問題だから我が国では大きくはならないのではないか。 “現代時評plus《買収ではなく投資》片山通夫” の続きを読む

現代時評《西部劇を演じるトランプ》片山通夫

アメリカのトランプ氏が就任してまだ2週間余り。次々に持論をまくし立てて、関税でカナダやメキシコ、それに中国などを、領土でグリーンランドやパナマ運河の買い取りやメキシコ湾の呼称をアメリカ湾に変更など実に積極的な行動に出た。筆者がつかんでいる大統領令にサインした数は実に40件を超えているようだ。 “現代時評《西部劇を演じるトランプ》片山通夫” の続きを読む

現代時評《文字を読まない、書けない》山梨良平

文字を書かない、読まない人が増えてきたと日頃感じていた。そんな折、いささか古い記事で週刊金曜日に田中優子さんの記事を見つけた。
実際に読むのか読まないのかはともかく筆者の近親者にいる若者も読まない。読まないから書けない。一度まじめに筆者は彼らに国語辞典を持って歩いて読むことを進めた。筆者は中学生の頃だったか三省堂の「明快国語辞典」を何度も読み返した。それこそボロボロになるまで…。勿論彼らは明快国語辞典は買わなかった。 “現代時評《文字を読まない、書けない》山梨良平” の続きを読む

◆現代時評《社会不安と大地震の不思議な関係》井上脩身

~阪神大震災30年に思う~

阪神大震災から30年がたった。1990年にバブルが崩壊し、日本経済が低迷しはじめるなか、1995年1月17日午前5時46分、M7・3の地震が淡路島から阪神地方を襲い、6434人の命を奪ったのだった。わが国の近・現代史をひもといてみると、国の形態を変革する歴史的大事件が起きたときや、戦争、政権交代、恐慌など、政治・経済・社会的に混沌としたとき、大地震が発生している。地震は断層がずれ動くことによって起こる自然現象であって、人間社会の事情とは何の関係もないはずだ。なのに、よりによって先行きが不安になったとき、地震が痛打を浴びせるのである。摩訶不思議というほかない。 “◆現代時評《社会不安と大地震の不思議な関係》井上脩身” の続きを読む