紀行・岡山の旅《閑谷学校(しずたにがっこう)》片山通夫

閑谷学校
石塀(せきへい)– 重要文化財

岡山県の備前焼きの里に隣接した同じ備前市の山あいにその学校はあった。山深い谷に忽然と表れた建物は眼を見張る規模である。この閑谷学校と名付けられた学校は、江戸時代初期の寛文十年(1670年)岡山藩主池田光政公が日本初となる「庶民のための学校」閑谷学校を設立した。 “紀行・岡山の旅《閑谷学校(しずたにがっこう)》片山通夫” の続きを読む

紀行・岡山の旅《Japan Redの町,備中吹屋》片山通夫

旧吹屋小学校

岡山に吹屋という町がある。その吹屋は弁柄(べんがら)が有名だった。
幕末頃から明治時代にかけては、銅鉱とともに硫化鉄鉱石を酸化・還元させて人造的に製造したベンガラ(酸化第二鉄)における日本唯一の巨大産地として繁栄を極めたとある。 “紀行・岡山の旅《Japan Redの町,備中吹屋》片山通夫” の続きを読む

現代時評《第三次大戦前夜》片山通夫  2025/6/21記

サラエボ事件:車上のフェルディナント大公と妻ゾフィーに銃口を向ける暗殺犯 (事件のイラスト)

ロシアがウクライナに侵攻して戦い続けている。イスラエルが突然ハマスを相手にカザ地区を空襲、その後ろではトランプのアメリカが後押ししていると思うまもなく、イスラエルはこれも突然イランを強襲し戦闘状態に入った。ウクライナで手が一杯のはずのロシアはイランの後押しなのか、イスラエルとイランの仲裁に入ってもいいと発表。アメリカはこれを一蹴。いやその前にイラクのアサド政権が倒れてロシアにアサド大統領が亡命した。 “現代時評《第三次大戦前夜》片山通夫  2025/6/21記” の続きを読む

現代時評plus《アメリカン・ドリームの終焉》片山通夫

州兵のみならず海兵隊まで派遣するトランプ大統領。自由の衣をかなぐり捨て
て、イスラエルに肩入れのアメリカ。すこし前に、「自由の女神の返還を要求し
た」フランスの政治家がいたが、アメリカの報道官は「無名の政治家だ」とこの
返還要求を一蹴したようだ。(読売新聞・AFP)
 米大統領にしても、この報道官にしても本当にレベルの低い連中で、今のホワ
イトハウスは占められている。 “現代時評plus《アメリカン・ドリームの終焉》片山通夫” の続きを読む

【609 Studio】email newsletter 2025年6月10日 #1210

email newsletter 2025年6月10日  #1210
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◆現代時評《取り残される農家》山梨良平
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 闇にうごめいているような印象がある全国農業協同組合連合会(JA全農)の
備蓄米。新聞報道によると、農林水産省はこの3月から4月にかけて3回に分け
て備蓄米の入札を実施し、JA全農が全体の約95%を落札したとある。その半
分がようやく卸売業者にこの程届いたというわけだが、JA全農「意図的に遅ら
せたわけではない」と言う。一方、5月下旬に随意契約で小売業者に直接売り渡
した備蓄米は、契約から数日で店頭に並んでおり、スピードの違いが際立つ。
 精米する時間がとか何とかJA全農には彼らなりの理由がありそうだ。そうい
えば消費税を下げられない理由に、石破総理は国会で「下げるには技術的に一年
はかかる」と述べていたが、上げるときはどうだったか?小売業者は「一晩で出
来る」と言い切る。レジスターなどの変更のことだ。 “【609 Studio】email newsletter 2025年6月10日 #1210” の続きを読む

紀行・岡山の旅《大正ロマン》片山通夫

「大正ロマン」とは大正時代の趣を伝える思潮や文化事象を指す言葉である。それはそこはかとなく郷愁を感じる時代でもあった。次の昭和の時代になると、戦争の記憶が先に出てきて暗い時代になり、挙句の果てには思想も文化、文学も追いやられる時代になったあげく、空襲で大都市は焼け野原に、そしておぞましい原爆が落とされた。 “紀行・岡山の旅《大正ロマン》片山通夫” の続きを読む

取材手帖・晴れの国《北前船が運んできた富・下津井》片山通夫

岡山・下津井湊

むかし下津井回船問屋・下津井

3月も半ばだが、まだ寒い時期に「備前の国・岡山」に行くことにした。だいぶ以前から下津井と言う港町に興味があった。本州と四国を結ぶ明石海峡大橋と瀬戸大橋、少なくともこの二つの橋は、明石と下津井の町を激変させたようだった。明石は何度もいった。東経135線が町を南北に貫き日本の標準時を定めた明石、また神戸と言う大消費地を控えた明石は瀬戸内海で獲れる海産物の町でもある。一方の下津井は横溝正史の小説に出てきたのでその名を知った。 “取材手帖・晴れの国《北前船が運んできた富・下津井》片山通夫” の続きを読む