明治時代からだと思うが「韓国叩き」が、我が国では常態化している。その最たるものが、あの関東大震災直後の「朝鮮人虐殺事件」だった。一体なぜ朝鮮人を嫌うのだろうか?同じ東洋人であり隣国であり、江戸幕府時代、1607年から1811年までの間に12回日本を訪れた朝鮮通信使の折には、文人墨客だけでなく学者などもこぞって彼らを歓待したと言われてる。 “現代時評plus《韓国叩き》一之瀬明” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算015》片山通夫
奈良・御杖村から伊勢神宮へ
【609studio】アマテラスをお祀りする場所を求めて国中を旅していた倭姫命(やまとひめのみこと)が、候補地の一つとして杖を置いたとの伝承が残る村がある。奈良・御杖村(みつえむら)である。第11代垂仁天皇の第四皇女で、母は皇后の日葉酢媛命。垂仁天皇25年3月丙申にアマテラスを伊勢の地に祀ったとされ、斎宮の伝説上の起源とされるが倭姫命。彼女はアマテラスをどこにお迎えするのか国中を旅したという伝説が残っている。 “fiction《アマテラスの誤算015》片山通夫” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算014》片山通夫
伊勢神宮に鎮座されるアマテラス
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【609studio】話は少し戻る。神武天皇という初代の天皇が居られた。アマテラスの五世孫であり、高御産巣日神の五世の外孫と古事記や日本書紀に記述されている。ヤマト一帯の指導者であった長髄彦らを滅ぼして征服(神武東征)した天皇。
この神武天皇が何とか国つ神を平定して治めだしたのでアマテラスも「あら、いいわね。私も行ってみよ」とばかりに出かけられたのではないか。神武天皇が既に平定しているのだから、もう安心・安全とばかりに降りてこられた。
困ったのは神武天皇だ。さあどうする?どこにお迎えする?などなど大騒ぎで、高天原に「ちょっと待って」と掛け合って、待ってもらった。その間にアマテラスに鎮座していただく場所や社を決めなきゃと大騒ぎだ。
不定期・続く
フォトエッセー《春まだ浅き・・・宍道湖》片山通夫
三寒四温とはよく言ったものだ。幸い過日松江を訪れた時は四温の日に当たったのかとても暖かくかつ好天に恵まれた。まさに「春」。そしてそのような風景を探してみた。写真は島根県立美術館の湖畔にあるモニュメント。
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fiction《アマテラスの誤算013》片山通夫
アマテラス降臨

【609studio】後年、アマテラスはなぜか地上に降りたくなった。殿上人のままだったらきっと今よりも人々の尊敬を集めていたのではと思われる。およそ人間は身近なものよりも遠くで混沌として、ある意味想像できないものには、大いに興味も集めるのではないかと思うからである。 “fiction《アマテラスの誤算013》片山通夫” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算012》片山通夫
天孫降臨

【609studio】さて我々の知っている一般的な天孫降臨は前回書いたように「高千穂(宮崎県)」へ降り立ったニニギノミコトの降臨を指す。記紀神話によると、アマテラスの孫にあたるニニギノミコトは、多くのお供をしたがえて高天原から「九州の高千穂」に降臨し、地上世界の統治者となる。いわゆる「天孫降臨」の神話である。 “fiction《アマテラスの誤算012》片山通夫 ” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算011》片山通夫
三つの天孫降臨
【609studio】アマテラスと天つ神たちは、地上の葦原中つ国を治めるのに手間をかけた。よく知られているように天孫,、つまりニニギノミコトを筑紫の国、日向(ひむか)の高千穂(たかちほ)と言うところに降り立たせた。ヤマトの国の設立につながる。このエピソードは有名で、誰しも知っている天孫降臨である。また霧島と言う鹿児島県の地にも天孫降臨の伝説がある。 “fiction《アマテラスの誤算011》片山通夫” の続きを読む
冬の風景《雪の札幌ビール園02》片山通夫
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fiction《アマテラスの誤算010》片山通夫

オオクニヌシの国譲り
【609studio】オオクニヌシが出雲の国造りを完成させた頃、高天原のアマテラスは、「稲穂の美しい葦原中国はわたしの子が治める国である」と言って葦原中国の支配権をオオクニヌシから奪おうとした。いや奪うなんて言葉が悪い。(出雲の)国を譲って貰いたいという意味だと思われる。それにしても乱暴な話だ。もっとも出雲の国自体があっちからこっちから土地を引っ張ってくっつけた国だから、あまりえらそうなことは言えない。 “fiction《アマテラスの誤算010》片山通夫” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算009》片山通夫
アマテラスのプライド
【609studio】話は前後するが、アマテラスは亡くなったイザナミの夫イザナギが禊(みそぎ)をしたその目から生まれた女神である。弟神にツクヨミ、スサノオがいる。このスサノオが問題児で亡くなった母・イザナミに会いたいと黄泉の国に行こうと駄々をこねる。その前に高天原のアマテラスに、いとまごいに出かけ、なぜか高天原で大暴れして遂には高天原から追放される。姉のアマテラスも諦めざるを得ない問題児だった。ただ筆者が思うにアマテラスは今でいう「学級委員長タイプだったのではないか」と。確かに美貌が備わり、神としての能力も他にあまたおられる神様に比してずば抜けていた。 “fiction《アマテラスの誤算009》片山通夫” の続きを読む
冬の風景《雪の札幌ビール園01》片山通夫
ボクは北海道にはなじみがある。と言うのもサハリンへは年に2・3回は行っていた時期があった。残念ながらコロナやプーチンのロシアがウクライナに侵攻したりしてゆくことができなくなった。コロナ渦では親しいロシア人の奥さんが亡くなられたこともあった。
いずれにしろ行き来する間に札幌などの町を撮ることができた。ここに掲載された写真はそのサハリンへの行き来に撮った写真だ。 “冬の風景《雪の札幌ビール園01》片山通夫” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算008》片山通夫
お帰り

出雲にお集まりになった神様たちはそれぞれの国へお帰りになるのであるが、それぞれの国ではどのようにお迎えされるのかは定かではない。ただ神在月の間、神様たちはどのような酒を召し上がっていたのか少し興味があるので、今風にインターネットで調べてみた。 “fiction《アマテラスの誤算008》片山通夫” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算007》片山通夫
時には文化人スサノオ
【609studio】出雲風土記や古事記や日本書紀に見られるように、出雲は文化が発達した国だった。大陸(中国や渤海)や朝鮮半島という当時の文化の先進国が海を隔ててそこにあるわけだ。そして八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌノミコト)が「出雲は小さい国だ。どこかの国を縫いつけて大きくしよう」とばかりに、新羅などに綱をひっかけて手繰り寄せた。 “fiction《アマテラスの誤算007》片山通夫” の続きを読む
fiction《アマテラスの誤算006》片山通夫
ヤマタノオロチ

【609studio】出雲の国に神様が集まったのはいつのことなのかはわからないが、いわゆる国つ神が集まったらしいので、相当古くからお集まりになっていたようだ。スサノオが高天原を追い出されて出雲に流れ着いた時には、既にヤマタノオロチが足名椎(あしなづち)、手名椎(てなづち)という国つ神の娘、稲田姫を、ヤマタノオロチの危害から逃れたのはスサノオが、八つの谷と八つの峰を覆う八首八尾の巨龍という特撮怪獣並みのクラスのスケールを持つ大魔獣を退治した。既に足名椎、手名椎という国つ神が出雲の地に住んでいたようだ。この瑞穂の国はもともとは国つ神の棲む国だった。しかし国つ神は天つ神より能力に欠けていてヤマタノオロチの言いなりだった。その怪獣クラスのオロチを退治したスサノオは母・イザナミのいる黄泉の国に行きたいと泣き叫ぶアカンタレでなく、怪獣をも退治する強い紙に変身したのも不思議だが、史実ではそうなっている。きっと稲田姫は相当美人だったのではないかと推察出来る。
不定期・続く
fiction《アマテラスの誤算005》片山通夫
神在月(かみありつき)
【609studio】今一つスケールの大きい話、わけのわからん話がある。出雲の国には「神在月」と言う月がある。出雲以外の国では「神無月」と呼ぶ。旧暦10月、全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲の国に集まる月を指す。 “fiction《アマテラスの誤算005》片山通夫” の続きを読む