gallery〔鬼が行く道 丹波みち 02〕片山通夫

丹波国は京の都から北へ、もしくは西へ幾度となく山を越えて谷を渡って行くことができる。また兵庫県の北に位置する中国山脈に位置する。つまり今でいう兵庫県と京都府にまたがった、そして兵庫県は日本海と瀬戸内海にその海岸線を持っている県でもある。古来丹波を詠った詩は多い。いずれも山を詠い野鳥を聞いた歌である。見方を変えれば山深く鬼が通うような世界だと言える。 “gallery〔鬼が行く道 丹波みち 02〕片山通夫” の続きを読む

gallery予告〔鬼が行く道 丹波みち 01〕片山通夫

ここ何年かロシアがウクライナに戦争を仕掛けてから、サハリンへの取材は中止の状態である。その代わりと言うわけではないが、以前から気になっていた丹波の国へ通いだした。丹波はボクにとって全くの未知ではないが、カメラを持っては行かなかった。この機会にとボクは丹波へ通いだしたが、イメージは明確には湧かなかった。そして今年、2025年になって、少し写真を撮りだし纏めようという気になった。ボクにとってはかなり特異なトーンの写真だが、決して暗い意味で丹波を見ているわけではないことをお断りしておきたい。また写真は6・70点あり、キャプションはつけないので、「イメージ/印象」を感じていただければ幸いです。
随時不定期で掲載してゆきます。是非ご覧いただければ幸いです。

 

《「里山研究庵だより」第1回》小貫雅男・伊藤恵子

長く厳しい猛暑もようやく峠を越し、初秋の風が吹く頃になりました。
私たちは、モンゴル遊牧地域の調査・研究を長年の間続けながら、並行して日本の農山村の研究に携わってきました。特に2001年からは、琵琶湖に注ぐ犬上川・芹川の最上流域、鈴鹿山中の限界集落・多賀町大君ヶ畑(おじがはた)の里山研究庵Nomadを拠点に、「地域」の視点から新たな未来社会のあり方を探究しています。
不定期ではありますが、609studioホームページの読者のみなさんに、奥山からの「たより」をお届けしていければと思っています。 第1回目は、ちょうど今、当方里山研究庵Nomadホームページでスタートしたばかりの新連載企画をご紹介します。 “《「里山研究庵だより」第1回》小貫雅男・伊藤恵子” の続きを読む

現代時評plus《もはや内戦状態》山梨良平

トランプ大統領の国連演説は国連批判と説教と自慢に終始した。一国のそれも
アメリカと言う民主主義の手本だった国を、大統領自らが破壊していることを
まざまざと世界に示したと言える。少し調べてみた。調べて見れば見るほど、
もはやアメリカは内戦状態であり、外国にはいちゃもんを大統領自らがつけ、
ジェノサイドを現在進行形で行っているイスラエルのネタニヤフ氏を保護もし
くは容認している。如何にアメリカがユダヤ人グループの政治力や経済力がも
のを言う社会だとしても、いささかどころでなく常軌を逸している。 “現代時評plus《もはや内戦状態》山梨良平” の続きを読む

現代時評plus《世の中どんどんおかしくなってきた》山梨良平

アメリカはトランプ氏が大統領に就任し、イスラエルがパレスチナでジェノサイドを開始し、ロシアの戦争は解決をまったく実と失せない。我が国はと言えば、このところまともだった石破総理を引きずり下ろし「三馬鹿大将」ならぬ極右から怪しい推薦人を集めた「五馬鹿の候補者」がどんぐりよりも似たような公約を集めて戦っている。中には奈良のシカが外国人に虐待されているから外国人を「排斥」するとかしないとか…。

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散歩道《鬼の棲む世界 立杭焼》片山通夫

丹波・立杭焼 登り窯
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どこにでも書いてあるように、ボクも最初に書いておこう。立杭焼は兵庫県丹波篠山市の焼物、陶器である。歴史は古く起源は平安時代末期にまで遡るといわれて、六古窯の一つに数えられる。六古窯とは、瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前の六つの窯を指す。この内の丹波が立杭焼である。 “散歩道《鬼の棲む世界 立杭焼》片山通夫” の続きを読む

連載コラム・日本の島できごと事典 その179《ベトナム難民》渡辺幸重

ボートピープルが乗った難民船(「SocialActCareer」サイトより)

美良島(びりょうじま)は五島列島の北に連なる小値賀島(おぢかじま)の西約13kmにある面積約0.4平方キロメートルの小さな無人島です。ベトナム戦争直後の1978(昭和53)年8月21日、この島に小型木造船が漂着しました。 “連載コラム・日本の島できごと事典 その179《ベトナム難民》渡辺幸重” の続きを読む

現代時評plus《今、地方放送局が面白い》片山通夫

最近、以前でいう所のUHFのテレビ放送をよく見るようになった。なんてったって阪神タイガースの試合を「途中できらないで」最後まで放送してくれるからに尽きる。ここでいう地方の放送局とはサンテレビを指す。ご存じ出ない方もおられるのでちょっとまじめに説明しておきたい。詳細は下段に。 “現代時評plus《今、地方放送局が面白い》片山通夫” の続きを読む

現代時評plus《解党と言う選択技もある。》山梨良平

勿論自民党の話だ。少数与党に落ち込んだ公明党と自民党だが、石破勝利を退陣に党内で追い込み、総裁選で国民の顰蹙(ひんしゅく)を買ってまで続ける意味があるのか、はなはだ疑問に感じる。党首の腰の定まらない、極右の参政党やその他超右派の政党と組んで連立内閣を構成する予定なのか?極端な右翼政党と組めば公明党は離れるだろう。維新も一時の勢いがなくなっり、ここもしょっちゅう政治資金の問題で新聞紙上をにぎわしている。 “現代時評plus《解党と言う選択技もある。》山梨良平” の続きを読む

散歩道《六道の辻》片山通夫

華やかな平安時代の貴族社会

京都の話。なんだかおどろおどろしい話になる。彼岸の季節に丁度いいようだ。平安時代、京の都は寝殿造りに貴族が源氏物語に見るような生活をしていた。(写真左)一方庶民はと言えば、貴族とは異なり、非常に質素で自然の恵みに大きく依存していた。主食は白米ではなく、米をかさましした粥や粟などの雑穀で、衣食住は簡素で、住宅は貴族の屋敷とは異なり、地面を掘った竪穴式住居や、土間と簡単な床のある町家が一般的だったようだ。 “散歩道《六道の辻》片山通夫” の続きを読む