散歩道《飛鳥から奈良へ・元興寺》片山通夫

元興寺の屋根

奈良時代と言うと一番に思い浮かぶのは「奈良漬」だというのは、我ながら、いささか恥ずかしい。奈良時代の長屋王の邸跡から出土した木簡に「進物加須津毛瓜(たてまつりものかすづけうり)」と記されていたものが出た。これは約1300年前の奈良時代にまで遡る。ボクは1300年前から、あの謀反の疑いで自害を余儀なくされた長屋王が頂き物の瓜の粕漬けを食べていたことを知って、いっそう長屋王に親しみと憐れみを感じる。 “散歩道《飛鳥から奈良へ・元興寺》片山通夫” の続きを読む