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◆現代時評《2000円の備蓄米》片山通夫
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いやはや大変な騒ぎだ。そして、従来からのコメ政策の粗(アラ)があからさ
まに出てきた。最初は前農相の失言、イヤ本音か、「江藤農相 辞表提出 『コメ
買ったことがない』発言。正直なのか馬鹿なのか、それとも鈍いのか…。
ご存じのよう「令和の百姓一揆」まで出現した米騒動の渦中で担当大臣の感覚
が、国民感情とかけ離れていることをさらけ出したわけである。
⇒https://mainichi.jp/articles/20250331/k00/00m/040/218000c
そこへさっそうと登場したのが小泉進次郎新農相。備蓄米の競争入札をやめ
て随意契約に変更。たちまちマスコミにもてはやされて、彼の姿をテレビで見な
い日はないありさま。この国のマスコミも往年の翼賛政治に倣った以来の「翼賛
マスコミ」の域から脱し切れていない。今日2025年6月1日のテレビや新聞は「想
像通り《安いコメを買った、食べてみたが、遜色ない》との消費者の談・オンパ
レード。まるで重い病の著名人の死亡記事(準備記事)さながら…。
日本人に限ったことではないとは思うが、火急時に対する防備なのか「買いだ
め」の癖が治らない。それとも5㎏4000円も5000円もする米が2000円で買えると
なるとニュースにもなるのか…。
気になるのは過去の備蓄米の小売り量だが、農林水産省の発表では、5月11日
までの備蓄米の流通状況は、ことし3月に落札された21万トンのうち、消費の現
場に届いた量は2割程度だという。誰が留めているのかは実際のところわからな
いが、事実8割は流通していないというわけだ。
理由はそれぞれある。備蓄米は玄米だから精米しなくてはいけないし、昨今の
流通の逼迫でトラックの不足などらしい。そしたら随時契約分はなぜすぐに店頭
に並ぶのか理由がわからない。つまり小泉農相が先頭を切って指揮したからなの
か?所で興味あるニュースを見た。
【野村元農相、小泉氏に苦言 党内の手続き省略に「ルールを覚えて」】だと。
つまり農業界のルールをと言うわけだ。詳しくは以下のページをを見てほしい。
農水省やJAなどと自民党農業族が長年培ってきたルールを壊すなと言うことらし
い。この期に及んでまだ「旧来の陋習(老醜)」を守れだと。
“【609 Studio】email newsletter 2025年6月3日 #1209” の続きを読む