現代時評《裏金パーティーとジャーナリズム》井上脩身

在京新聞社の社会部長が選ぶ今年の重大ニュースのトップに「自民党の派閥パーティー券問題が選ばれた。師走のあわただしいなか、政治資金パーティー収入の裏金疑惑で政界が激震、安倍派の4閣僚が更迭されたうえ、東京地検特捜部が捜査に乗り出したのだから、今年一番のニュースになるのも当然であろう。ちなみに2位は「ジャニーズ事務所、性加害認め謝罪」である。この二つのニュース相互には何の関係もない。しかしジャーナリズムとしては共通する重大問題をかかえる。ともに、深刻な疑惑があることが明るみに出ているのに、マスコミが調査・報道を怠ってきたという点である。各社の社会部長としてすべきことは、自社のニュース感覚の鈍さへの猛省であろう。 続きを読む 現代時評《裏金パーティーとジャーナリズム》井上脩身

新聞スクラップ027《「安倍派」なぜゆがんだ? 福田赳夫氏の清く正しい理念どこへ》毎日新聞 (有料記事)

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⇒政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で揺れている自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)。裏金疑惑に加え、近年は憲法改正など「タカ派」のイメージや世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が目立ってきたが・・・MORE
https://mainichi.jp/articles/20231220/k00/00m/010/312000c

新聞スクラップ026《検察つかさどる二階派の法相、続投に疑義も 「首相の鈍感力すごい」》朝日新聞


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⇒自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる疑惑で、東京地検特捜部の強制捜査が安倍派のみならず二階派にも及んだ。岸田文雄首相は小泉龍司法相ら二階派の閣僚の続投を明言したが、捜査対象の派閥に法務・検察をつかさどる法相が属することに疑義も出る。新たな段階に入った疑惑に対する首相の対応が問われる。 MORE
https://www.asahi.com/articles/ASRDM6K5JRDMUTFK017.html?iref=comtop_7_02

新聞スクラップ025《万博が抱える黒歴史「人間動物園」…120年前の大阪で起きた「事件」と2025年大阪万博の相似形とは 》東京新聞

樺太にあったオタスの杜

◆120年前、先住民族を生身で「展示」華やかで明るい未来を演出する万博だが、歴史的には列強が植民地支配に猛進した帝国主義に根をもつ。さまざまな地域の先住民族を生きたまま「展示」して「見せ物」にした「ヒューマンズー(人間動物園)」は人類の負の歴史だ。
MORE
https://www.tokyo-np.co.jp/article/296493

そういえばサハリンが樺太と呼んでいた時代、「オタスの杜」という集落が樺太にあった。
詳しくは https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%B9

現代時評《身を捨ててこそ・・・》片山通夫

闇金の温床と化した派閥と言う魔物はそのまま引き継がれるらしい。臨時国会が終わって、検察が検察らしい基準、言い換えれば国民目線で捜査できればいいのだけれど、果たしてどうなるのか。マスコミは全国からの応援も加えて100人体制で捜査にあたるなどと報じているが・・・。

岸田首相は安部派の議員を外して再出発する。安倍派のみをターゲットにした改造は異例の政治手法だと思う。その結果、安部派から不協和音が聞こえる。ここは一番、潔く国民の審判受けるべきではないか。岸田首相がこのまま任期いっぱい努めて有耶無耶にすれば、最悪は安部派の復活だ。それを止める為の度量は岸田首相にはないと見た。焦って、もしくは安部派に脅かされる結果、解散総選挙となり、その結果自民党が惨敗して、安部の亡霊も同時に惨敗させることが出来れば岸田首相にとってあまり不名誉なことではないと見る向きもある。野党と組んで自民党を分裂させて見ると新しい世界が開くことになりはしないか?岸田首相、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと言う言葉もある。この期に及んで中途半端な対症療法では生き残れないし日本の為にもならない。

新刊案内「光太 虹の国に行く」 いのしゅうじ(本名・井上脩身) 著

 中学1年生の光太が同級生のケイ子とともに、1万匹のタマムシが引く飛行機に乗って虹の国に行き、虹の国の子どもたちと冒険をする物語。
虹の国に行けるのは大空に上下に二重の虹(ダブルレインボー)がかかるときだけ。光太とケイ子は、天使のような姿のエンゼに導かれて虹の国の飛行場に降りたちました。笑うことができない虹の国小学校アイ組の5人と、ヤリの山のてっぺんにあるという伝説の秘宝、「笑いの白玉」にであうための冒険にでかけます。
笑いの白玉にふれて、存分に笑い合った光太、ケイ子とアイ組の仲間は、今度は無人島を探検、笑わないことから人魚の姿にさせられた女王さまの姉君に出会います。姉君は笑えるようになり、元の姿にもどりました。
光太らは次いで副虹の国へ。ここでは王子さまが質素な暮らしをしているなど、何もかもが逆さ。「学問ができないことが大事」というのが王子さまの方針なので、子どもたちは伸び伸びと好きなことに取り組んでいます。魚と話せる子、昼間でも星が見える子??。
さまざまな体験をした光太。はたして夢なのか現(うつつ)であったのか。

以上が粗筋。いじめに遭って日々悲しいおもいでいる子どもたちが多いなか、心から笑える学校に、そして一人一人が違うことを認め合う学校に、との思いをこの作品に込めました。
「光太 虹の国に行く」は定価1200円+税。アマゾンで購入できます。
文芸社 刊 ISBN:978-4-286-24684-0
定価:1,320円 (本体 1,200円)
判型:四六上
ページ数:164
発刊日:2023/11/15
ジャンル:童話

新聞スクラップ023《岸田派、数千万円のパーティー収入を不記載か 東京地検が把握》朝日新聞

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自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、岸田文雄首相が率いてきた「宏池政策研究会」(岸田派)が直近5年間で数千万円のパーティー収入を派閥の政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることが、関係者への取材でわかった。

*あらあら。岸田政権の本丸まで…。
https://x.gd/arbNz

*「安倍派15人除外」を修正、6人は自主判断に 首相、求心力低下も
https://x.gd/5Y8Qb

 

新聞スクラップ022《安倍派の裏金、5億円か》

12月1日朝日新聞。この日すでに1億円超!!?

 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していたとみられる問題で、派閥が直近5年間で所属議員にキックバック(還流)した裏金の総額が約5億円に上る疑いがあることが、関係者への取材でわかった。派閥や議員側の政治資金収支報告書には収支の記載がないという。    ⇒https://x.gd/Mf2Fe

現代時評《金の亡者か、小学生か?》片山通夫

「カネの亡者」と言う言葉がある。辞書などによると「金に目がくらんでしまった人」とか「金の奴隷」という。要するに金を手に入れようと必死になっている人々を指す。
見ていると憐れだ。ところが自民党の政治家の中には憐れどころか人の上に立って「ブイブイ」言っている人々も多い。表向き有権者の手前、腰は低そうだが、大抵そっくり返って歩いている。金を求めて…。 続きを読む 現代時評《金の亡者か、小学生か?》片山通夫

新聞スクラップ021《みんな一緒に拘置所でで正月過ごしや!》

*【これも「一強」の弊害なのか…キックバック裏金問題、安倍派「5人組」全員に広がる】東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/295160

*【「座長も5人衆も求心力なくなった」 裏金疑惑、憤る安倍派中堅】毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20231209/k00/00m/010/271000c

*【松野・西村・萩生田・高木氏更迭へ 世耕氏も交代 安倍派5人衆一掃】朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASRD96VPLRD9UTFK004.html?iref=comtop_7_01

*【松野官房長官更迭へ 改造論浮上、安倍派幹部扱い焦点】共同通信
https://www.47news.jp/10242906.html

新聞スクラップ020《二階派も1億円超の収入不記載か》朝日新聞

記事:二階派も1億円超の収入不記載か パー券ノルマ超え 地検が立件視野
記事:・・・最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)のほかに「志帥会」(二階派)も、所属議員が販売ノルマを超えて集めた分を、派閥の政治資金収支報告書の収入に記載しない運用をしていた疑い・・・
https://www.asahi.com/articles/ASRD261YPRD2UTIL009.html?iref=comtop_7_02

◆◇現代時評《公金チューチュー》山梨良平

先頃、東京新聞が《杉田水脈氏、アイヌ事業関係者を「公金チューチュー」とやゆ 政務官辞任は「謝罪するのが嫌でやめた」》とする記事を掲載した。この記事には驚いた。つまりまともな日本語で読むと言葉通り「謝罪はしない」と言うことだ。「ここで謝っても謝らなくてもすでに辞任した後だから」という開き直りにとれる。つまり反省も言い訳もないわけだ。
今のところ、法的には差別発言を止めることは出来ないようだ。筆者が一連のアイヌ民族に対する杉田氏の発言は単に「彼女自身の自己満足」に過ぎないのではないかと考える。
(みんなの党→) (日本維新の会→) (次世代の党→) (日本のこころを大にする党→) (日本のこころ→) そして自由民主党(安倍派)と公党を渡り歩いた結果、「公金チューチュー」と言わなくては自民党から干される運命を感じたのか、より過激な発言になったのではないだろうか。そういえば関係ないかも知れないが彼女は呑んで荒れるという情報もあるようだ。もしそうだとすれば可哀そうな人だ。

所で12月1日付の朝日新聞では「安倍派、1億円超の裏金か パー券ノルマ超えを還流 地検が立件視野」(https://x.gd/0fCJR)という記事が載った。パーティ券は公金ではないが、「自民党と言う公党」がなしたことであり、その責任は重大だ。アイヌ事業関係者の杉田氏の言うように「公金チューチュー」どころではない。
杉田氏は安部派。

新聞スクラップ018東京新聞《行政手続きに「元号」書かなくていいって知ってました?西暦記入を求め窓口に「レッドカード」を出す人々 》片山通夫 

新聞スクラップ018《行政手続きに「元号」書かなくていいって知ってました? 西暦記入を求め窓口に「レッドカード」を出す人々 》東京新聞

記事⇒行政関係の手続きをする時、元号で日付を書かされたことはないか。未来にわたる期間を表す文書で「平成35年」と、もはやいつのことか分からない年を見たことは。公的機関の窓口で元号を使うのは、ただの慣行。なのに当たり前のごとく求められ、指摘すると「そういうことになっている」。そんなお役所仕事に物申すべく、市民グループが「元号レッドカード」を作った。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/292402

現代時評《袴田事件の空想話》井上脩身

着衣が真正の証拠か捏造かで争われている袴田事件の再審裁判で、検察側は11月20日の第3回公判で、「(捏造というのは)現実性が乏しい空想上の話」と強調。一方、弁護側は袴田巌さんが犯行に使ったとされるクリ小刀について、「遺体の傷と合致しない」と述べ、真実の凶器でない疑いがあることを示した。事件発生から1年2カ月後、袴田さんが起訴されてすでに裁判が始まったなか、突然、5点の着衣が発見されるという不自然さにもかかわらず、検察側は「犯行後みそタンクに隠した」と主張してきた。その通りだとすれば、犯人はなぜ凶器もいっしょに隠さなかったのであろうか。4人も殺した重大かつ決定的証拠であるクリ小刀(刃わたり12センチ)を、犯人は「これでやりました」と言わんばかりに現場に置いてきたというのである。真犯人(なお生きているとして)にすれば、これこそ非現実的な空想話であろう。 続きを読む 現代時評《袴田事件の空想話》井上脩身

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現代時評《ソウルで考えたこと 003》片山通夫

ソウルは悲しみに満ちていると思っていたが、必ずしもそうではなかった。人のうわさ話が好きなのは人の常。様々な話が堰を切ったように出てくる。とてもすべてを思い出せない。ただどうしてなのか、彼らは「サハリンの人々の今」をよく知っている。そういえばソウルに帰国してすぐに「e-mail」はじめ、パソコンの基礎を学習していた。おそらく必至だったのだろう。孫や子供に安価に連絡する手段なのだから。今はほとんどの人が自宅にパソコンをもっていて、日常的に使っている。このルートがサハリン社会の実情を知る手段なのだろう。

ソウルはすでに晩秋の装いだった。ソウルで会った人々は久しぶりの再会に喜んでくれた。何度もいうが、彼らに「戦争の憂い」はなかった。モスクワから離れた極東の島国では、戦争から受ける印象が違うのかもしれない。かつてサハリン(当時の樺太)に攻め込んできたソ連兵に統治されてることになっても、その後、日本人は帰郷したが、そのまま遺棄され、夜ごと「日本や韓国からのラジオ放送」を隠れて聞いて情報収集にいそしんだことも、ソ連の統治で急激な社会の変化に耐え忍んだ人々は、少々のことでは驚かないのかもしれない。

それに引き換え、無力な自分には彼らに対して、できることは何もない。彼らの方がたくましいのだ。(完)

Photo&Journal P:India