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Gallery 609studio《奈良・今井町 1》片山通夫

奈良県・橿原に今井町というところがある。一向宗の布教拠点として生まれ、寺内町として発展した。寺内町(じないちょう、じないまち)とは、中世後期から近世前期の日本において、浄土真宗により建設された仏教寺院・道場(御坊)を中心に形成された自治集落のことである。濠や土塁で囲まれるなど防御的性格を持ち、信者、商工業者などが集住した。寺内町の呼称は町の全域が寺院の境内とみなされたことから生じたもので、参詣者相手の商業地として寺院の境外に形成された門前町とは異なる。 天文年間(1532~55)、本願寺の今井兵部によって建てられた称念寺が、今井町の起こりと言われて、農民などを門徒化し、ここを拠点に一向宗の布教を進めるためだった。後には、諸国の浪人や商人が集められ、町場を形成しました。このような町を寺内町と呼ぶ。世は戦国時代。野武士、盗賊、他宗派、大名などからの攻撃を避ける為に、周辺に濠と土居を巡らせ、僧侶や門徒を守るための武力が備えられました。見通しのきかない筋違いの道路や、九つの門跡がそれを物語っている。(橿原市HPなどから)

Gallery 609studio《地獄絵図・恐山》片山通夫

恐山では恐山大祭と恐山秋詣りの折に「イタコ」と呼ばれる人たちが集う。そしてそのイタコに「口寄せ」を頼む人たちもまた大勢集う。周りの風景から感じるのはさながら地獄絵図。いや死者の声を聴こうとする人々の煩悩渦巻く光景といえるかもしれない。写真はその恐山地獄。

 

小さい旅:片山通夫

夏の終わりのある日。ふらっと電車に乗った。鞍馬へ行く叡電(えいでん)。貴船口という駅が途中にあった。清流が流れていて京都の奥座敷とでもいうべき小料理屋が軒を連ねている。夏なら素麺流し。電車はとことこともみじのトンネルを抜けて天狗と牛若丸で有名な鞍馬まで。   叡電

モノローグ《真冬の渡岸寺観音堂(向源寺)》片山通夫

どうがんじかんのんどう(こうげんじ)と読む。断じて「とがんじ」ではない。滋賀県湖北の高月町にある。この寺の十一面観音は、日本全国に七体ある国宝十一面観音の中でも最も美しいとされる。確かに美しい。案内してもらった方に「色っぽい」と感想を述べたら苦笑された。妖艶なのだ。筆者の心の歪みだと思うが・・・。観音像の写真はインターネットから借用。

現代時評plus《特攻隊員と自爆隊員》片山通夫(写真も)

いささか古い記事だが1月4日、共同通信がイスラマバードからのニュースとして次のように伝えた。
《「タリバン、自爆攻撃部隊編成へ 国軍内に、過激派対策」か
この記事を読んで私は「先の戦争(いやな表現だ)」での特攻隊員を描いた映画「ホタル」を思い出した。この映画は当時日本の植民地だった朝鮮半島の若者が特攻隊員として帰ってこなかったところから物語は始まる。ここで映画のストーリーを書くことは出来ないが、朝鮮の若者が「決して望んで」特攻隊に志願したわけではないことを強く感じた。

参考:ホタル⇒ウイキペディア  続きを読む 現代時評plus《特攻隊員と自爆隊員》片山通夫(写真も)

2022年片山通夫カレンダー 「道の風景」

今年も残すところ今月一月になりました。今年もコロナで明け暮れました。来年は収束することを願っております。恒例の来年のカレンダーを明日から紹介します。また来春には「Once Upon a Time 」というタイトルで1960年代から撮りためて厳選した150~200点の写真集を発行いたします。時期や価格は現在のところ未定ですが、ぜひお求めいただければ幸いです。

よいお年をお迎えください。

ONCE UPON A TIME 《日本の風景》File No.017

アイヌが手に入れた蝦夷錦の入手ルート

北海道・平取町に源義経がいたという伝説がある。日高の西部、沙流川の中流に位置し、四季折々の美しい風景に恵まれた自然豊かな町。貴重なアイヌ文化を伝える二風谷アイヌ文化博物館などの施設も多くある。
その平取に衣川で敗れた義経が実は難を逃れて北海道から樺太に渡り、最後はモンゴルでジンギスカンになった・・・・・と言われている。そして平取には義経神社が存在する。地図は参考 続きを読む ONCE UPON A TIME 《日本の風景》File No.017