「現代時評」カテゴリーアーカイブ

現代時評plus《特攻隊員と自爆隊員》片山通夫(写真も)

いささか古い記事だが1月4日、共同通信がイスラマバードからのニュースとして次のように伝えた。
《「タリバン、自爆攻撃部隊編成へ 国軍内に、過激派対策」か
この記事を読んで私は「先の戦争(いやな表現だ)」での特攻隊員を描いた映画「ホタル」を思い出した。この映画は当時日本の植民地だった朝鮮半島の若者が特攻隊員として帰ってこなかったところから物語は始まる。ここで映画のストーリーを書くことは出来ないが、朝鮮の若者が「決して望んで」特攻隊に志願したわけではないことを強く感じた。

参考:ホタル⇒ウイキペディア  続きを読む 現代時評plus《特攻隊員と自爆隊員》片山通夫(写真も)

現代時評《″反安全″日米地位協定》井上脩身

~オミクロン株の巣の沖縄基地~

オミクロン株の出現により、国内の新型コロナ感染は1月になって爆発的に激増、昨年8~9月の第5波をはるかに上回る危機的状況を呈している。欧米を中心に世界的に感染が広がるなか、政府は外国からの入国者に対するPCR検査の徹底など水際対策を強化したが、沖縄の米軍基地からコロナウイルスが漏れだし、沖縄県内に感染がまん延。年末年始の観光シーズンの到来とともに全国に広がったとみられる。「日米地位協定」によって米軍基地が日本政府の手の届かない治外法権の鉄の壁で囲まれている結果、水際対策が機能しなかったのである。日米地位協定はわが国にとって不平等な取り決めであるにとどまらず、国民の健康を損なう″反安全協定″であることが明らかになった。 続きを読む 現代時評《″反安全″日米地位協定》井上脩身

現代時評plus「終末時計の針を戻せ!」片山通夫

こんなニュースが今日流れだした。《バイデン氏、プーチン氏は「ウクライナ侵攻するだろう」 西側試せば「高い代償」》
《ロシア軍10万人が集結「ウクライナ侵攻」前夜か CIA元副長官が予測する3つのシナリオ ―“台湾有事”との共通点―》
ウクライナを巡るロシアと西側の対立は年が明けてますます激しくなってきた。
国際社会は同時に
台湾に対する威嚇を続け、そして国際社会は南アジアへ進出する中国に対する対応も迫られている。 続きを読む 現代時評plus「終末時計の針を戻せ!」片山通夫

現代時評plus《国は国民を守るか?》山梨良平

 国は国民を守るか?この基本的な質問に政治家はどの様に応えるのだろうか。今沖縄をはじめ岩国の米軍基地を抱える街ではコロナの惨禍にさらされているといっても過言ではない。
沖縄を例にとってみたい。すでに報道されているように沖縄は山口県岩国や広島と1月9日の時点で「蔓延防止等重点措置」が適用された。例えば昨年12月25日の報道を見ると「沖縄県は米軍から新たに米軍関係者19人が新型コロナウイルスに感染したとの報告があった、と発表した。このうち米海兵隊基地キャンプ・ハンセン(金武町など)は15人で、同基地のクラスター(感染者集団)は計255人となった。」とある。1月9日の報道では首相は「首相、在日米軍の不要外出認めず」と述べたが、詳細は検討中というだけだった。先に述べたようにクリスマスから今日までにおよそ3週間、それまで手をこまぬいていたわけだ。疑いたくはないが、米軍キャンプの出入り口で日本側が出入りする米兵を誰何する位でなくてはまともに守られないだろうと思うのは、筆者だけか?
改めて問いたい。「国は国民を守るか」と。 続きを読む 現代時評plus《国は国民を守るか?》山梨良平

◇現代時評《近頃巷で流行るもの》片山通夫

昔、「二条河原落書」という秀逸な落書が書かれた。

夜討(ようち)強盗謀綸旨(にせりんじ)
召人早馬虚騒動(そらそうどう)/生頸還俗(げんぞく)自由出家
俄(にわか)大名迷者/安堵(あんど)恩賞虚軍(そらいくさ)
本領ハナルヽ訴訟人/文書入タル細葛(ほそつづら)
追従讒人(ざんにん)禅律僧/下克上(げこくじょう)スル成出者
器用堪否(かんぷ)沙汰モナク/モルヽ人ナキ決断所・・・

「二条河原落書」は鎌倉幕府滅亡後に後醍醐天皇により開始された建武の新政が開始されてから2年後の、建武元年(1334年)8月(建武2年(1335年)8月説も存在、後述)に、建武政権の政庁である二条富小路近くの二条河原(鴨川流域のうち、現在の京都市中京区二条大橋付近)に掲げられたとされる落書(政治や社会などを批判した文)で、写本として現代にも伝わる。 (ウイキペディア) 続きを読む ◇現代時評《近頃巷で流行るもの》片山通夫

現代時評《台湾有事》山梨良平

新年の談話 を述べる台湾 蔡総統

このところ台湾をめぐる情勢が喧しい。台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は1日、新年の談話で最大の懸案である中国について「(中台の)両岸問題の解決には、軍事的な衝突は絶対に避けなければならない」と語った。さらに「中国が状況を見誤らず、軍国主義の拡大に突き進むことも防ぐように注意を促していく」と大人の対応で述べた。 続きを読む 現代時評《台湾有事》山梨良平

現代時評《民主主義サミットの危険性》井上脩身

ONLINE民主主義サミット(Webから)

アメリカのバイデン大統領の呼びかけによるオンライン形式の「」が、12月9日から10日(日本時間)にかけて開かれた。バイデン大統領は世界を民主主義国と専制主義国に二分し、その対立ととらえているように思われるが、現実は同大統領が考えるほど単純ではない。20世紀までに植民地支配をした欧米諸国(日本も含む)の多くは民主主義国であり、逆に植民地支配された国々に専制主義的な傾向がみられるなか、最も注視しなければならないのは植民地支配された国民のもつ屈辱感である。世界の中心軸がアメリカから中国に移りつつある今、その複雑な国民感情がどのように21世紀世界に影響を及ぼすかはまだ見通せない。わかっていることはただひとつ、いたずらに対立を煽ることは火種の元である。 続きを読む 現代時評《民主主義サミットの危険性》井上脩身

◇現代時評《野球帽をなぜ被る?》片山通夫

米大統領が竜巻被災地を視察

先日、アメリカ・ケンタッキー州等に超大型の竜巻・tornado が襲った。甚大な被害だった。犠牲者の数は16日現在確定していない。つまりまだ多くの行方不明者がおられるようだ。
そんな中、15日に米大統領が竜巻被災地を視察し「被害は想像を絶する」と絶句したとAFP電が伝えた。その大統領はベースボールキャップをかぶっていた。そういえば前大統領もよくかぶっていた写真を見た。
AFP https://www.afpbb.com/articles/-/3381067?cx_part=top_category&cx_position=3 続きを読む ◇現代時評《野球帽をなぜ被る?》片山通夫

現代時評《しのび寄る戦争の足音》片山通夫

幸せなら手をたたこう♪

歌手、坂本九さんはこう歌った。この歌には物語が残されている。その秘話が昨年の8月、東京新聞に掲載された。東京新聞を少し紹介する。
故・坂本九さんが1964年(昭和34年)に歌ってヒットした「幸せなら手をたたこう」。この歌を作詞したのは、61年前にフィリピンを訪れた学生だった。旧日本軍による加害の歴史への贖罪の念と、「苦しみや悲しみを乗り越えて命を尊び、日本人を受け入れてくれた地元の人々に応えたい」との思いがきっかけだった。
この秘話に関しては記事を読んでもらいたい。《旧日本軍による加害の歴史への贖罪の念と、「苦しみや悲しみを乗り越えて命を尊び、日本人を受け入れてくれた地元の人々に応えたい」》という思いが作詞されたきっかけだったとか。 続きを読む 現代時評《しのび寄る戦争の足音》片山通夫

現代時評《第二組合を作れ!》山梨良平

日本労働組合総連合会(以下「連合」と呼ぶ)という組織がある。ウィキペディアによると、日本の労働組合におけるナショナルセンターである。国際労働組合総連合に加盟している。自治労や日教組など官公労中心の日本労働組合総評議会、民間産別主体の全日本労働総同盟の2大ナショナルセンターを含めた4つのナショナルセンターが合同することで誕生した日本最大の労働組合のナショナルセンター。 続きを読む 現代時評《第二組合を作れ!》山梨良平

◇現代時評《「清美ショック」の立憲民主党》 井上脩身

清美節聞けぬ国会ちと寂し

11月23日付毎日新聞の投句川柳欄に掲載された句だ。清美はいうまでもなく立憲民主党の前衆議院議員、辻元清美さん。先の衆院選で落選した。辻元さんは小泉純一郎首相時代、国会で「ソーリ、ソーリ」と追及して名をあげた。民主党政権時代に国交副大臣をつとめ、権力の側にあることの利を覚えている。衆院選で予想外に議席を減らした立憲民主党。11月30日の代表選挙をへて、党の立て直しを図ることになるが、「政府追及勢力」にとどまるのか、「政権交代勢力」を目指すのか、という基本的立ち位置はあいまいなままだ。同党はいま、「清美落選ショック」ともいうべき深刻な状態にある。

冒頭の川柳は熊本の「ピロリ金太」さんの句だ。大阪・高槻市が選挙区(大阪10区)である辻元さんとは特段のつながりはないようだ。だから、辻元さんがいない寂しさは「ちと」なのであろう。私は「大いに」寂しい。なぜなら、私が卒業した高槻市の小学校を、辻元さんは4年生のときに1年間在籍していたからだ。彼女は5年生のときに大阪市の小学校に転校したので、私の母校の卒業生名簿には載っていないが、広い意味で同窓なのだ。
辻元さんは1996年、社民党(社会党から改称)の土井たか子党首の誘いで、衆院選比例近畿ブロックで初当選。2000年の衆院選では大阪10区から出馬し、再選した。「ソーリ」発言は、40歳を超したばかりのこの2期目のときに飛び出した。2009年、民主党を中心とする連立政権が樹立されると、辻元さんは社民党枠で国土交通副大臣に就任。翌年、社民党が連立を離脱したため副大臣を辞任したが、その際、「国交省は利権の巣窟だと思っていたがそうでなかった。多くの職員が変えていこうという思いに賛同してくれた。辞めるのはつらい」と、政権側の要職にあることの意義を語った。
辻元さんは2010年、社民党を離党、翌年、東日本大震災の発生を受け、災害ボランティア担当の首相補佐官に就任。「ボランティアのための窓口を政府につくりたい」と意欲を示し、同年、民主党に入党した。2012年の衆院選で民主党は惨敗して政権を失うが、辻元さんは比例で辛くも当選。2017年、民進党(前年、民主党と維新の党が合流)が小池百合子氏主導の希望の党への合流を決定したさい、枝野幸男氏がその決定に従わず、立憲民主党の設立を表明。辻元さんも立憲民主党に参画し、同年の衆院選で7選をはたした。
2021年10月31日に行われた衆院選では、序盤、優勢とみられたが、終盤、日本維新の会の新人の猛追に遭い、約1万4000票差で敗北。比例復活もできず議席を失った。辻元さんは「維新の突風が竜巻のように吹いた」と肩を落とした。

辻元さんが当初優勢とみられたように、立憲民主党全体として当選者が増えると予想された。その一番の理由は、国民民主、共産など野党5党が7割以上の小選挙区で一本化したことにある。ところが蓋を開けてみると、立憲民主党の当選者は96人(小選挙区57、比例39)と、前回(110人)より14人減少。枝野氏はその責任をとって代表を辞任した。
なぜ敗れたのか。選挙終盤、共産党の志位和夫委員長が街頭で、「立憲民主党中心の政権ができたら、共産党は閣外協力をする」と演説、その様子がテレビで何度も流れた。立憲民主党としては有難迷惑な発言だろうと私は思った。結果からみれば、モリカケや桜を見る会などに表れた傲慢な自民党の政権運営に批判していた人たちのなかの、「野党に政権は任せられない」とか、「共産党と組む政権は嫌」といった、自民党と立憲民主党の中間に位置する票が、自民党に戻ったり、日本維新の会などにまわったのであろう。維新が前回の11議席から41議席へと4倍近く伸びたのは、この自民党批判保守票が流れこんだからにほかならない。

いったい野党の役割は何であろうか。
かつて55年体制下では、社会党の最大の役割は労働者の擁護であった。だが、労働組合組織率が推定17%(2020年、厚労省調査)の現在、勤労者の意識は大きく変わり、その大半は支持政党なし層である。この層の有権者の政治意識はコロコロ変わる。コロナ感染が急拡大すると、横浜市長選で当選間違いなしとみられた前閣僚を落選させるほどの強風になる。だが、コロナが収束に向かうと、すーっと風向きを変える。野党が政権批判を強めれば、「何でも反対する」と冷たく言いはなち、政権を取る姿勢をみせれば、「民主党政権の失敗は二度とごめん」とそっぽをむく。
野党の役割はつまるところ、「政権追及勢力」か「政権交代勢力か」のどちらかでしかない(「政権すり寄り勢力」「政権補助勢力」もあるが、私はまっとうな野党とは考えていない)。枝野前代表は「政権批判を強めながら政権交代勢力になる」という二段構えであったと思われる。だが、辻元さんの例をみると、それは容易ではないことがわかる。「ソーリ、ソーリ」と強く追及した辻元さんには魅力があふれていた。だから冒頭のように川柳にも詠まれたのだ。だが国交副大臣や首相補佐官という政権幹部政治家を経験した後の辻元さんは、テレビで見るかぎり、気迫の政治家から、したたかな政治家に変わったように思われる。政治家としては成長したとしても、鮮烈な魅力が薄れたという印象は否めない。

立憲民主党の代表選挙には、逢坂誠二元首相補佐官、小川淳也元総務政務官、泉健太政調会長、西村智奈美元副厚生労働相の4氏が立候補した。12月から新たな代表のもとで党の再構築がなされるが、「ソーリ、ソーリ」の党か、それとも「官僚が賛同してくれる」党を目指すのか。どちらでもなくただ混迷を深めるならば、来年の参院選で、「維新の突風」に吹き飛ばされることは必至である。

現代時評《戦争の責任考》片山通夫

AFPの電子版に次のような記事が掲載されていた。

【10月20日 AFP】第2次世界大戦中にナチス・ドイツ(Nazi)の強制収容所で秘書を務め、ドイツでの裁判を控えた9月末に逃走を図ったイルムガルド・フルヒナー被告(96)が19日、初公判に臨んだが、ほぼ黙秘を貫いた。
AFP通信記事

ナチスドイツの強制収容所で被告は秘書を勤めていたようだ。裁判で検察側は、ガス室に送られた犠牲者が叫ぶ声や錠をかけたドアにぶつかる音は、収容所にいた全員に「はっきりと聞こえるものだった」と検察側は述べた。 続きを読む 現代時評《戦争の責任考》片山通夫

現代時評《ちょっと斜めから見た印象・・・。》片山通夫

当たり前のことだが、世間は総選挙のニュースで持ちきりだ。結果は今月末に出る。希望としては政権交代を望む。しかしおそらくぎりぎりのところで自民・公明が中核をなし、国民民主・維新の補完勢力で政権を維持して、ほとんど変わらない世の中になる可能性がある。今も選挙後も自公や補完政党の立ち位置は同じだとみる。岸田政権とのパイプを作るのに必死であろう維新は、この選挙を機会に必死に政権に食い込むだろうと見た。 続きを読む 現代時評《ちょっと斜めから見た印象・・・。》片山通夫

【609 Studio】email newsletter >  2021年10月13日 号外

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◇緊迫する台湾海峡とその周辺
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にわかに台湾をめぐる情勢が緊迫してきた。関連するニュースを拾ってみた。
⇒台湾海峡 https://bit.ly/3BhDCZk

中央社・フォーカス台湾(台湾ニュースチャンネル)https://japan.cna.com.tw/

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現代時評《突っ込みどころが多すぎ・・・》山梨良平

茶番が終わった。自民党総裁選のことである。ここでいう茶番とは岸田新総裁の言を指す。
曰く「我が国は民主主義の危機にある。こうした強い危機感を感じ、我が身を省みず誰よりも早く立候補を表明した」、「私たちは生まれ変わった自民党をしっかりと国民に示し、支持を訴えていかなければならない」
これは新総裁選出後の自民党両院議員総会での挨拶である。 続きを読む 現代時評《突っ込みどころが多すぎ・・・》山梨良平

現代時評《安倍チルドレンの総裁選》井上脩身

アベチルは迷い迷って東西

自民党総裁選は29日に投票され、次期総裁が決まる。その情勢報道に接して私が詠んだのが冒頭の川柳である。アベチルは安倍チルドレン、東は河野太郎氏(神奈川15区=平塚市など)、西は高市早苗氏(奈良2区=大和郡山市など)を指す。私は安倍チルドレンの動向がこの総裁選の勝敗を決すると考えている。もし彼らの多くが西を向くならば、安倍政治が引き続き継承され、安倍晋三氏は政権を陰で差配するドンになるであろう。東を向くなら、安倍政治への決別とまでいかないまでも、安倍氏の影響力が弱まることが予想される。 続きを読む 現代時評《安倍チルドレンの総裁選》井上脩身

現代時評《アジア大変!》片山通夫

地球温暖化や異常気象に関してはここでは書かない。アメリカが同時多発テロ以降、アフガンで「テロ対策」と称して戦争を初めて20年。このほど米軍はアフガンから撤退した。周知のようにアフガンはタリバンが政権をとった。西側諸国はイスラム原理主義のタリバンが、特に女性の人権などにどの様な政策をとるか注意深く見つめている。 続きを読む 現代時評《アジア大変!》片山通夫

現代時評《安倍氏ら党重鎮の総裁選への魂胆》井上脩身

墜落か再上昇かANA

最初に断っておくが、全日空のことではない。1971年の雫石事故以来、全日空機の墜落事故は起きていないのだ。ここでいうANAは安倍晋三、麻生太郎、二階俊博の自民党を牛耳る3氏である。菅義偉首相が3日、同党総裁選不出馬を表明して以来、総裁選立候補予定者の支持票集めが水面下で活発化、情勢は混とんとしている。こうしたなか、同党若手・中堅議員有志が7日、「派閥にとらわれない自由投票を」との意思表明をした。私は新聞でこの報道に接し、冒頭の川柳句が浮かんだ。今度の総裁選がANA3氏のもくろみ通りに進むかどうか。この国のこれからの政治の行方を左右する重大な局面である。 続きを読む 現代時評《安倍氏ら党重鎮の総裁選への魂胆》井上脩身

現代時評plus《次の首相に望むこと》片山通夫

菅首相が「自民総裁選に不出馬」という衝撃的な、しかし考えれば当たりまえのことが一日か二日ほどで収まって、自民党内は勿論、マスコミや国民の眼は自民党の総裁選に一気に眼が注がれているが少し待ってほしい。安倍政権で内閣官房長官を永らく勤め、一年前に総理に就任し、60%以上の支持率を誇った菅内閣だったが、たった一年で「たたき上げ首相」は頓挫した。なぜなのかを安倍、菅政権を通して真摯に振り返ることから次期総裁に誰が「選ばれるか」ではなく「誰がふさわしいか」を考えなくては、みんなの日本の将来はコロナに脅かされて、それこそ頓挫してしまうと思う。 続きを読む 現代時評plus《次の首相に望むこと》片山通夫