「現代時評」カテゴリーアーカイブ

現代時評plus《悩ましい日々 2》片山通夫

【ワクチン考】

昨年暮れから世界の国々で新型コロナのワクチン接種が始まったことは広く報道されているのでご存じのことと思う。ワクチン接種で世界で様々な問題が起きているようだ。
接種した方が亡くなったというニュースには接していないが、アレルギーを引き起こすという事例がとか。
また不浄とされる豚の成分が含まれているワクチンに対するイスラム社会の反発もやるせない。この豚成分が含まれているというワクチンがすべてのワクチンを指すのか、特定のワクチンを指すのかはわからない。困ったのはイスラム国家やイスラム教を信じる人々が多く住む国や社会だ。
イスラムの戒律は厳しい。ゆえにイスラムを信じる人たちの間でワクチンの接種が不安視されている。幸いなことに世界最大のイスラム教徒人口を抱えるインドネシアやアラブ首長国連邦(UAE)でも「問題なし」とするファトワを出し、現在は接種が進んでいる。
註:ファトワ:ファトワを発令する権利があると認められたムフティーと呼ばれるウラマー(イスラム法学者)が、ムスリムの公的あるいは家庭的な法的問題の質問・要請に対して、口頭あるいは書面による返答として発せられる。 続きを読む 現代時評plus《悩ましい日々 2》片山通夫

現代時評《首相の危機管理能力》井上脩身

東日本大震災からあと1カ月余りで10年になる。26年前の阪神大震災、昨年からのコロナ禍を合わせて、この四半世紀の間に我が国は百年に一度の災禍に三度も遭遇することになった。阪神大震災は「地震が起きない」とほとんどの人が思い込んでいた関西で発生、東日本大震災は「安全」のはずの原発が過酷事故を起こし、コロナ禍については、「中国のこと」とよそごと視したのがつまずきの元となった。こうした国難に際し、時の総理大臣に求められるのは的確でかつ迅速な対応能力である。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言下の今、国民の命を守るうえで、国のトップリーダーとしての危機管理力が問い直されるべき時であろう。 続きを読む 現代時評《首相の危機管理能力》井上脩身

現代時評plus《悩ましい日々》片山通夫

【初めに】

コロナウイルスから派生したと思われる新種が南アメリカあたりから出て、イギリスで多数発見されたという。一方わが国でも海外渡航歴のない方からも発見された。コロナウイルスがここまで蔓延すると一年前に誰が想像しただろう。まさに青天の霹靂。私は全くの素人であり、過去に取材先にはアフリカ諸国を避けていた経緯がある。野口英世氏博士の研究で名高い黄熱病やエボラ出血熱など感染症に対する恐怖があったことは事実。

ところで唐突にもワクチン担当相に河野氏が就くことになった。ワクチンの輸送や保管、会場設定といった接種をめぐる実務全般の管理だ。任務は厚労省だけでなく、ワクチンの輸送を扱う国土交通省、保管する冷凍庫に関わる経済産業省などに幅広くまたがるため、担当相には調整力が求められるが、独善が多い今までの彼の言動を見ると調整力に期待できるか疑問符が付く。決して彼が適役だとも思えない。東京オリンピック・パラリンピックを開催すると固い決意の菅首相だが、もし河野担当大臣が「失敗」すれば、オリンピックどころではないことになる。菅首相も姑息な手段に転じた。「失敗すれば」すべてを担当相に押し付けて、オリンピック開催もコロナの収束もできない無能大臣として後世にその名を残すことになる。 続きを読む 現代時評plus《悩ましい日々》片山通夫

現代時評《対応を誤る日本政府、それを糊塗するNHK解説委員》片山通夫

アメリカの建国時の話ではない。表現は悪いが世界のどこかの発展途上国での話でもない。独裁国のクーデターでもない。2021年1月のアメリカの首都ワシントンで起こった。
テレビでは「トランプにあおられた群衆」があろうことか国会議事堂に押し寄せた状況を伝えていた。連邦議会では大統領選の結果を認定する手続きが進められていた.

乱入者は下院議長の執務室や議長席に座ったという。これは明白な「議会占拠」である。この衝撃を受けて各国首脳は次のように非難したコメントを出した。 続きを読む 現代時評《対応を誤る日本政府、それを糊塗するNHK解説委員》片山通夫

現代時評《五輪のためのGo To政治》井上脩身

「オリンピックは災害だ」コロナ前から中止を訴えていた人々  https://blogos.com/article/505936/

 コロナに明け暮れた2011年はあと2日で幕を閉じる。迷走をつづけた政府のコロナ対策の極め付きはGo Toトラベルであろう。新型コロナウイルス第2波さなかの7月に事業が開始され、急激に感染が拡大した第3波中の12月14日になって突如、菅義偉首相は年末年始の間の停止を発表した。私は「首相はGo Toを一時的といえどもやめない」と予想していただけに、この決定は首相の本心ではない、とみた。はたしてその夜、首相は銀座のステーキ店で、王貞治・元福岡ダイエーホークス監督ら8人程度で会食し、野球の話をしていたことが判明。首相の頭の中は東京オリンピックしかないのではないか、との私の疑念は決して的外れでないことが実証されたように思えた。Go Toの一時停止は1月11日までである。感染状況いかんにかかわらす、翌12日に首相はGo Toを再開するにちがいない。「Go To五輪」のために、国民は新しい年もまたコロナの恐怖のなかで、自粛暮らしを余儀なくされる。 続きを読む 現代時評《五輪のためのGo To政治》井上脩身

◇◇現代時評《彼我の相違に驚きを越えて泣きたくなった》山梨良平

小池都知事
『感染対策 短期集中』『防ごう重症化 守ろう高齢者』『5つの小』を強調。「『ウィズコロナ』の新年より、『ウィズアウトコロナ』の新年を迎えたいじゃないですか」と、中身の薄い言葉遊びで都民に感染防止を呼び掛けた。ちなみに費用260万とか。

吉村大阪知事
『予防効果、一切ない』と釈明 うがい薬の品切れ相次ぎ。
自衛隊に看護師派遣要請。公でやるべきことを予算削った挙句の話。維新政治の結果といえるのだが。

菅首相
『こんにちは。ガースーです』 テレビで・・。
全く阿保以外の何物でもない。平時ならともかく非常時の今…。

NZ アーダーン首相
『あなたは一人ではありません。私達はあなたの声を聞きます。私達が指示する事は常に完璧ではないでしょう。でも、私達がしている事は基本的に正しいものです』

独 メルケル首相
『心の底から申し訳なく思います。けれど到底容認できません。「クリスマスで祖父母に会う前『1週間接触を減らしてくれ』と科学者たちが懇願しています。いま接触を減らさなければ、これが祖父母との最後のクリスマスになってしまうのです」』
時には手を合わせて国民に語り掛ける。

台湾総統 蔡英文
ブルームバーグは「蔡英文、台湾のコロナクラッシャー」と蔡総統を紹介。台湾で国内感染例が200日以上出ておらず、感染者数は600人余り、死者は7人にとどまっていることなどに言及した。
各首長のコロナ対応に関する言や受賞だ。ちなみに台湾の人口は約2400万人。 続きを読む ◇◇現代時評《彼我の相違に驚きを越えて泣きたくなった》山梨良平

現代時評《いよいよアマビエ頼み?》片山通夫

今月に入ってかなりの国でワクチンの接種が始まると聞く。
うまくゆけば喜ばしい話だ。アメリカでもロシアでも始めるとか。
しかし一部ではいささか拙速すぎやしないかと危惧する向きもある。ヨーロッパがそうだ。「欧州当局、コロナワクチンは時間かけ審査 拙速な認可に警戒の声」と及び腰。
なんでも、通常ワクチンの開発には10年がかりだとか。だからすでにあるワクチンの転用というスタイルもみられる。 続きを読む 現代時評《いよいよアマビエ頼み?》片山通夫

現代時評《近頃巷で流行るモノ》片山通夫  

近頃巷で流行るモノ、新型コロナは別格として、忖度政治家、忖度マスコミ、それになびく国民。右傾化する政治家の心を読んでみると、悲しいかな彼、彼女の主義主張に一本筋が通ているとはとても思えない。
筆者の事務所の近くにある元自民党の府会議員、維新が幅を利かせるような風潮が見えだしたら、つまり橋下某が立ち上げた維新にさっと鞍替え。まあその変わり身の早いこと。選挙でインタビューした元民社党系(古い例で恐縮ですが)の議員もいつの間にか維新の議員に変身。地方議員に見られる変身の術は大阪だけか? 続きを読む 現代時評《近頃巷で流行るモノ》片山通夫  

現代時評《大統領選に見るトランプ神話》井上脩身

アメリカ大統領選はバイデン前副大統領が306人の選挙人を獲得、次期大統領になることが決定的となった。232人にとどまったトランプ大統領の敗北は誰の目にも明らかだが、「彼(バイデン氏)は不正があったため勝てた」とツイート(11月17日付毎日新聞)するなど、一貫して選挙の不正を訴え、敗北宣言をしない構えである。トランプ支持者も「選挙を盗むな」と抗議集会を開くなど、トランプ熱はなお冷めやらない。彼らを突き動かしているのは「本当の勝者はトランプ」という神話であろう。バイデン氏が経済政策で行き詰まればトランプ神話の火が燃えあがるのは必至である。トランプ氏はその神話に新たな神話をついで、2024年の大統領選でリベンジを図ろうとするにちがいない。今回の大統領選の真の決着は4年後であろう。 続きを読む 現代時評《大統領選に見るトランプ神話》井上脩身

◇◇現代時評《無責任ニッポン》山梨良平

トランプ大統領はこの選挙で敗北を認めようとしない。「票を盗まれた」と裁判を起こしている。今のところ(11月15日時点)では、なお裁判で事態解決に突き進む姿勢を見せている。さすがの共和党もスムーズな「政権移管」を危惧してきた。 続きを読む ◇◇現代時評《無責任ニッポン》山梨良平

現代時評《恥ずかしくない?》片山通夫

「大阪都構想『否決』、マスコミ『疑惑の報道』がミスリードした結果だ」(高橋洋一嘉悦大学教授・内閣官房参与の11月2日のTwitterの言葉。)これは投票日の一週間前の10月26日、毎日新聞一面に「市4分割 コスト218億円増 大阪市財政局が試算」という記事への批判だと思われる。「虚報→フェイク」だといわずに「ミスリード」というところが語るに落ちた感がする。 続きを読む 現代時評《恥ずかしくない?》片山通夫

現代時評《たたき上げ首長》山梨良平

斉藤 猛 ・東京都江戸川区長

 

「江戸川“叩き上げ”区長の決断力 またも独自コロナ対策発表」
2020/10/31 日刊ゲンダイWEb版に上記のタイトルの記事が掲載された。 記事は「江戸川区は28日、高齢者施設や小中学校で働く全ての人々に、PCR検査を無料で実施することを発表した。」で始まる。 続きを読む 現代時評《たたき上げ首長》山梨良平

現代時評《学問の自由を奪う菅首相》 井上脩身

~日本学術会問題を考える~

               

 菅義偉氏が首相に就任して1カ月余りがたったばかりというのに、日本学術会議の会員任命を菅首相が拒否したことが大きな政治問題になっている。政府は「推薦された候補をそのまま任命する義務はない」との立場をとっているが、この問題はつまるところ、①首相が任命を拒否することが許されるか②許されるならその範囲はどこまでか――という2点につきる。私は新聞報道などを基に政府答弁を分析した。その結果、6人を任命拒否する正当な根拠は全くなく、日本学術会議法をねじ曲げた違法行為であることがわかった。菅首相は「法律にしたがった」と述べているが、6人を拒否するために、法律をねじまげのたである。憲法は「学問の自由は、これを保障する」(第23条)と規定する。菅首相はこの憲法上の権利を否定し、学問研究を政府の意のままにしようとしているのである。 続きを読む 現代時評《学問の自由を奪う菅首相》 井上脩身

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2020年10月20日 No.971
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会期 10月30日(金)から11月5日(木)10:00~19:00
最終日は14:00
会場 富士フィルムフォトサロン大阪
中央区本町2-5-7メットライフ本町スクエア1F 06-6205-8000
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◇◇現代時評《馬鹿だねえ、菅首相》山梨良平
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実際は誰が発案したのか知らないけど、今回の学術会議のメンバーの選考に手を突っ込んだ菅首相、馬鹿としか言いようがない。

考えてもみな!安倍内閣では官僚を手玉にとれたからって、如何に政府の傘下にあり、予算を10億だか受け取っていても、霞が関の官僚とは立場が違うんだ。出世欲に目がくらんで、もしくは生活のために目を閉じて、嘘八百を国会で並べ立てる連中と、10億で食っている学術会議のメンバーとは立場が違う。

学術会議のメンバーはずれたって、個人単位でみるとマイナスにはならんのだ。つまり個人的には痛痒を感じない。それより国際的にわが国の政府の評判が落ちる危険のほうが大きい。
そんなこんなで馬鹿だねえ、菅首相。
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◇◇新型コロナウイルス&地震・噴火 ◇◇
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AFP       https://www.afpbb.com/
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《サハリン逍遥》 片山通夫写真集

サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでとらえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。

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◆編集長から:片山通夫
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先週号はトラブルがあり発行できませんでした。
LAPIZ ONLINEの夏・秋合併号は無事?に発行できました。
次号は12月1日発行予定です。それまでの間、筆者の妄想「平安時代の百鬼夜行」を取り上げてみたいと思います。あくまで妄想ですので史実などには全く無関係の内容です。ご承知おきくだされば幸いです。
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発行   2020年10月20日 No.971
発行  毎週火曜日  購読料無料
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◇禁・無断転載◇
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【609 Studio】email newsletter> 2020年10月6日 No.970
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◇◇現代時評《201006晋三氏の憂鬱》片山通夫
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再び《晋三氏の憂鬱》を書くことにしたい。
というのには訳がある。菅首相になってから、やたら「こわもての菅」が顕著になって来たからだ。ほとんど禅譲(歴史上禅譲と称していても譲られる側が強制して行われていることが多い)に近い形での菅内閣の誕生だったことは周知の事実だ。
ところがここにきて安倍前首相でも出来なかった「改革」をやってのけている菅首相。国民はもちろんまじかに見ているであろう前首相もいささか面白くない。体調がすぐれないという名目で菅に譲った首相の座だがあっという間に強権振りを発揮してきた。

10月4日の西日本新聞はこう書いた。

平井卓也デジタル改革担当相に、政府のデジタル化を一手に担う「デジタル庁」の発足作業を急ぐよう命令。田
村憲久厚生労働相にも、不妊治療への保険適用の検討加速を求めた。河野太郎行政改革担当相は早くも、省庁の弊害を国民から吸い上げるオンライン目安箱「縦割り110番」を開設した。
内閣の「番頭格」である加藤勝信官房長官は昼すぎ、官邸ホールで官僚ら約170人を前に訓示した。「皆さんに求められているのは縦割りを排する、前例踏襲しない、さらには規制緩和。事が決まれば、果敢に」。
スピードを求める措置で国民の要望を的確に把握して指揮・命令している感がいっぱいだ。国民はまさに拍手喝采だと思う。
しかしながらその裏で首相は狡猾にも「方針に従わなければ」と官僚恫喝することも忘れない。そして今、日本学術会議と一戦を交えようとしている。日本学術会議への人事介入だ。変な話、これは前政権でも出来なかった案件だ。それをやすやすとやってのけたのである。

一連の菅首相の手際を見ていると支持率は上がったり下がったりしてゆくのではないかと思われる。極端に上がっているときは持ち前の強権を発揮して切って捨てる。支持率が下がるとやはりある程度キープしたいだろうから、向こう受けのする施策を少し出す。施策のネタはいくらでもある。馬鹿な自民党の国会議員の首を切るという案もあろう。例えば杉田水脈のバカな発言と弁明などは真っ先に処分の対象にできるだろう。
そんなこんなの一連の首相の姿勢を近くで見ている安倍前首相の気持ちは如何ばかりか、察するに余りある。

憂鬱なのだ。言ってみれば「いつ寝首を欠かれる」か不安なのだ。材料はいくらでもある。何しろ8年近くもでたらめの限りを尽くしてきた前内閣の番頭役の官房長官を長年務めてきた男なのら…。
とても病気だからと寝ていられない心境なのだ。「体調はもう大夫」とだか言ってみたり、外交特使の道を探ってみたりしているようだ。安倍前首相に「五輪組織委の新ポストを」森組織委員長を通じて言わせてみたり涙ぐましい努力をしている。

これから始まる前首相と現首相の暗闘・・・。

不幸なのは国民だ。

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◆編集長から:片山通夫
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なんでも中曽根元首相の葬儀に9600万円使うのだと…。「不沈空母」にわが国列島を見立てたり、軍の慰安所を「作ってやった」とどやで書いてみたりした、言ってみれば国民の神経を逆なでするような男の葬儀にだぞ

前安倍政権なのか、現菅政権のなのか予備費で、つまり国会の承認の要らない国家予算をつぎ込むらしい。
前政権から踏襲した「閣議決定」で・・・。

えらい国になってしまったよ。我が国は・・・・、
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発行   2020年10月6日 No.970
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【609 Studio】email newsletter> 2020年9月29日 No.969

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◇◇現代時評《故・旭堂南陵さんの怒りの拳》
―小選挙区制への抗議表し―  井上脩身
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7月30日に死去した講談師、四代目旭堂南陵(本名・西野康雄)さんを追悼する記事が9月7日付毎日新聞に掲載された。筆者の上方芸能史家、荻田清・梅花女子大名誉教授によると、旭堂さんは明治時代の政治講談を意識して国会議員になったという。記事を読んで、社会党の参院議員になった旭堂さんが1994年の参院本会議で小選挙区制移行に関する法案に反対票を投じる際、握り拳を突き上げて抗議を表す新聞写真が、私の脳裏によみがえった。旭堂さんが危惧したとおり、社会党は衰退の一途をたどり、自民党一強体制が構築される元となった。それが結果として、安倍晋三氏の7年8カ月にも及ぶ首相の座の居座りを許し、モリカケ・サクラ問題にみられる不公正政治がまかり通ることになった。 続きを読む 【609 Studio】email newsletter> 2020年9月29日 No.969

【609 Studio】email newsletter> 2020年9月22日 No.968

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バックナンバー https://bit.ly/2TtyBZX
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***Lapizからのお知らせ***

8月20日から毎日一本のLAPIZ ONLINEの記事を下記ページに掲載してゆきます。
ぜひお読みください。

https://lapiz-international.com/
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◇◇現代時評《ガーリャに会いたい》片山通夫
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戦後75年。世界の色々なところで様々なドラマが繰り広げられていた。樺太(現サハリン)でも同様だった。筆者は今までサハリン残留朝鮮人のドラマを見て聞いてそして記録してきた。筆者の場合は筆者が実際に経験したわけではない。しかし秋田市に住まわれている女性の場合はそうではなかった。この8月16日の毎日新聞に《「ガーリャに会いたい」ロシア人少女との交流記す 幼少期の戦争体験を小冊子に 秋田》という記事が掲載されていて筆者の目に留まった。

記事はくだんの女性が家族とともに樺太の敷香(シスカ 現ポロナイスク)に住んでいてソ連軍の侵攻にあった経験を物語ってた。日本の敗戦、そして樺太はサハリンとなり帰国できなかった女性と母はしばらく敷香に住まざるを得なかった。まだ少女だった彼女はロシア兵の乱暴な振る舞いに驚き悲しんだ。しかしロシア兵が去り代わりに島に来た民間人のロシア人の家族はそれまでのソシア兵とは違って、手真似で意志を通じさせる余裕も持てた。そのうち同じ年頃のロシア人の少女と仲良くなって交流が続いた。むろん言
葉は十分には通じなかったが。

毎日新聞によると「ソ連の民間人との心温まる交流も記されている。人同士は国籍に関係なく友情を紡げるのに、なぜ戦争は起きるのか。そんな問いを小冊子は投げかけている」とある。少女は今年82歳になった。電話で筆者が話した限りではとても張りのある声だった。失礼だが、お年に似合わず考え方もとてもしっかりしておられる。

「樺太からの引揚げで別れ別れになったガーリャに会えればと、そして会って話せるようにと今もロシア語を学んでいる」と話す女性の名前は佐藤紀子さん。

戦争は人を不幸にし傷跡は消えることはない。筆者の知っている樺太も佐藤さんの記憶にある樺太も同じ樺太だ。75年経っても傷の記憶は消えない。それほど戦争は人間を狂気に導く。そして平和は人間を人間らしく生きさせる。佐藤さんの75年はそのまま当てはま
る。

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◇◇609studio が読んだニュース◇◇
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【地震/噴火 頻発】

週刊地震情報 2020.9.20
東日本の太平洋側で地震目立つ 17日(木)に岩手と茨城で震度3
https://weathernews.jp/s/topics/202009/190225/

口永良部島 火山性地震 19日100回超観測
https://news.yahoo.co.jp/articles/98afe65d1039d0f768e71775ba907e7f148388e6

大西洋中央海嶺でM6.7の地震発生
https://jp.sputniknews.com/incidents/202009197785153/

【台湾】

蔡総統、中国軍機の連日台湾侵入は「地域の安全問題」 自制呼び掛け
http://mjapan.cna.com.tw/news/apol/202009200004.aspx

蔡総統「外からの圧力に屈しない」=中米諸国独立199周年式典/台湾
http://mjapan.cna.com.tw/news/apol/202009150007.aspx

《香港から密航、5人拘束 蘇行政院長「実質的な支援最も重要」/台湾
https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/QgrcJHrtrTCbwkJLFrzBtSxwDQvmpzcttjb

《野党・国民党の訪中巡り物議 総統府「台湾人として尊厳を」
http://japan.cna.com.tw/news/achi/202009130002.aspx

国慶節祝賀式典、500人の枠に7800人超が応募 初の一般市民参加で/台湾
http://mjapan.cna.com.tw/news/asoc/202009130003.aspx

【悩む世界・壊れゆく日本】

米、TikTokとウィーチャットのダウンロード禁止へ
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4081716.html

ロシア製ワクチンを排除するメリットとは?
https://jp.sputniknews.com/reportage/202009177780598/

北方領土 安倍首相の遺産「2島も困難」 1強政権、楽観論で突き進む
https://news.yahoo.co.jp/articles/013c4d9f54341b2d37553a802d900040a87ff50a

外交の安倍でも北方領土返還交渉は失敗 “インチキ演出”に旧島民利用の罪
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a84b78df6a24946ac71e5744f2e8ed04ccb5a23

毒物被害のナワリヌイ氏、自力で呼吸可能に 事件後初コメント
https://www.afpbb.com/articles/-/3304803

仏とスウェーデンの機関もナワリヌイ氏の毒物を確認=独政府
https://jp.reuters.com/article/russia-politics-navalny-germany-idJPKBN2651DH

プーチン氏、ベラルーシ大統領を支持 関係強化へ
https://www.afpbb.com/articles/-/3304591

「力の不行使」表現消える
https://this.kiji.is/677845151133975649

【朝鮮半島情勢】

私は「ナヌムの家」の日本人職員、矢嶋です
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37739.html

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◆編集長から:片山通夫
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ようやく涼しくなってきた。きんもくせいの香りも漂っているそうな。
北海道では稚内で18℃が最高気温。サハリンでは今日は13℃が最高だという。秋の気配なんてものではなくまもなく冬だ。北海道もサハリンも冬の準備で忙しい。
今はバスや個人の車が多いのでそんなことはないが、ソ連時代は通勤や通学にはスキーが主だったと聞いた。道理で雪国の人はクロスカントリーの競技に強い。
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発行  2020年9月22日 No.968

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【609 Studio】email newsletter> 2020年9月8日 No.966 抜粋

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◇◇時代をみる《「恐怖のアベ政治(軍事大国化)」の検証と非戦の道へ》渡辺幸重
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読者の皆様へ

<渡辺幸重(わたなべゆきしげ):ジャーナリスト」としてやり残したことが多いようなニュアンスですが安保法制や解釈改憲、日米軍
事同盟強化、兵器爆買い、南西諸島自衛隊配備などいつ戦争になってもおかしくない状況は完成しつつあります。この機会に『ちきゅう座』に以下の記事を書かせてもらいました。
ご意見を下記までいただければ幸いです。
メールアドレス  info*609studio.com
*を@に変えてください。

初出 『ちきゅう座』

「恐怖のアベ政治(軍事大国化)」の検証と非戦の道への模索を ~ジャーナリズムの役割について考える~


◎『ちきゅう座』(http://chikyuza.net/)
この記事の続きを読む 続きを読む 【609 Studio】email newsletter> 2020年9月8日 No.966 抜粋

【609 Studio】email newsletter> 2020年9月1日 No.965(抜粋)

◇◇現代時評《安倍辞任》:山梨良平

突然を装って安倍首相が辞任した。麻生や甘利がこのところ妙な動きをしていた。例えば自民党の甘利明税制調査会長は8月16日のフジテレビ番組で、新型コロナウイルス対応のため、連続勤務となっている安倍晋三首相の疲労蓄積を心配した。「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識まで持っている」と述べた。甘利氏は首相側近。12日に1時間近く2人で会談している。
また麻生太郎は「あなたも147日間休まず働いてみたことあります?」 と安倍首相をかばった。 続きを読む 【609 Studio】email newsletter> 2020年9月1日 No.965(抜粋)