現代時評plus《いつか来た道》片山通夫

まず最初に、あるSNSで日本と中国のあらゆる面での国力を比較されているのを見た。すべてが事実なのかどうかは確認していないがおおよそその通りだろうとうなずけるので、転用させていただく。

●中国の国防予算:27兆円
日本の国防予算:5兆円

●中国人民解放軍人数:243万人
中国人民解放軍予備役:100万人
日本の自衛官数   :24,7万人
自衛隊の予備自衛官 :5万人

●中国の核保有
現在200~3000と推定
(色々な研究所で大きく数字は異なる)
2027年には700発(米国防省推定)
2030年には1000発(米国防省推定
日本 ゼロのはず(除く米軍)

●中国の人口:14億人
日本の人口 :1.2億人

●中国の国土面積 :9.597.000K㎡
日本の国土面積 :  377.900K㎡

●日本の中国との貿易比率:24%
中国の日本との貿易比率 :7%

●中国のGDP   :19.911.593US$
日本のGDP   : 4.912.147US$
(参考:米国のGDP:25.346.805US$)

●中国の食料自給率 :73%
日本の食料自給率 :37%
(注:飼料・肥料が輸入されない場合もっと低くなります)

●中国のエネルギー自給率 :80%以上
日本のエネルギー自給率 :11.2%

こうしてみると各項目を比較するまでもなく、我が国の実力が中国に比して小さいのがよくわかる。つまり「大人と子供」のようだ。そんな日本が国防予算を倍増して「敵基地攻撃能力」を持つことを目指すという。自民党や公明党の執行部などは、またそれによりそうが如き似非野党は本気で上に挙げた国力の差を知っているのだろうか。
自衛隊の幹部はまた防衛大学の教授は、もしくは我が国の経済学などの学者は、これらの事実を知らないのだろうか。それともかの国から「ハニートラップ」や金銭で魂を売ってしまって口をつぐんでいるのだろうか。いや「旧統一教会の壺に惑わされて」日本の政治家はせっせと我が国の政治や経済などの中枢を犯し続けているのだろうか。

考えてもみて。

日本は食糧の自給率は37%程度。きっとその37%は上級国民であろうと自任する政治家や官僚が独占するのだろう。自衛隊の末端にまで行き届かなくなれば「飢餓に襲われているという北朝鮮の軍隊」のようになる。
もし私が習近平だったら、日本がミサイルを中国や北朝鮮に「先制攻撃」する動きを見せれば、まず「注意信号」を発する。その後「敵対行為」したとして交易を全面的に停止する。そしてアメリカ軍の目の前で海上封鎖を行いタンカーや肥料などを運んでいる船舶を遮断する。そうすれば日本の経済や食料はたちまち逼迫する。

そして前の戦争のごとく自滅の道を歩むことになる。 嗚呼。