現代時評《第3次大戦と核戦争に言及するロシア》山梨良平

核のイメージ

今年2月24日までは世界は「まさか、攻め入らないだろう」と世界は考えていたように思う。一部の報道では「いや、プーチンは(ウクライナ侵攻を)やるだろう」と報道していたようだが。いずれにしてもロシアは隣国ベラルーシの助けを借りてウクライナに攻め込んだ。古来よく言われているように戦争を始めるのは簡単だが終えるのは難しい。今その岐路に立っているのがプーチンのロシアではないかと思うのだ。勿論そう考える理由がいくつかある。一つは諸々の報道から感じる「侵攻当初からの苦戦」だ。「64キロもの機動部隊の停滞」、「兵站が十分でなく食料は勿論、武器弾薬に至るまで不足」、「戦車の損傷」、「ロシア黒海艦隊旗艦「モスクワ」の被弾。沈没」「ロシア兵の損傷」など枚挙にいとまがない。

その陰でプーチンは「イライラしている」とか「部下を逮捕、降格」したとか、「ロシア軍の将軍の戦死が後を絶たない」という悪いニュースには事欠かない。おまけにプーチンは伝えられるところによると、プーチンはパーキンソン病を患っているようにも見える。そんな中プーチンは今月9日に毎年実施される「対独戦勝記念日」に向けて、このウクライナとの戦争に勝利宣言する予定だったようだ。しかしながら充分な戦果を挙げられない現状では勝利宣言などはとても無理だ。

東京新聞が次のように伝える。
> ロシア国防省は29日、モスクワの「赤の広場」で5月9日に行われる第2次大戦の対独戦勝記念軍事パレードで、核戦争などの際にプーチン大統領らが指揮のために乗り込む特別機イリューシン(IL)80が参加すると発表した。ウクライナ侵攻でロシア側への非難を続ける欧米をけん制する狙いとみられる。

またAFP「第3次大戦に発展の恐れ」 とラブロフ・ロシア外相が警告したと報道した。

まさかプーチンが核兵器を実際に使用することはないと思うが、2月23日の時点で、現在のようなウクライナの状況になるとはプーチンを含む世界中のだれもが考えていなかったのではなかろうか。ならば、核兵器を使うという危険もあながち妄想とは言えまい。現にウクライナの市民はロシア兵の蛮行に耐えているのだ。
誰かプーチンを止めなければならない。