現代時評《戦前回帰》片山通夫

モスクワからの報道に、22年4月13日、《ロシア大統領、ウクライナ侵攻「冷静に」継続》とあった。
https://www.afpbb.com/articles/-/3400030

確固たる意志でウクライナの市民であろうと、街であろうと、無論ウクライナ軍も含めて戦争を、言葉を換えれば殺戮を手段を選ばず、時には「核兵器の使用も辞さず」の含みを持たせて、作戦を推し進めるということを宣言した。
ロシア国内では、反戦を訴えれば「敵性国民」とみなし、プーチンの言葉によれば、《欧米志向の市民をスパイを意味する「第五列」「裏切り者」》と呼び、取り締まる方針を改めて示した。

今のロシアを見ていたら、戦前の日本を見る思いだ。特高警察が小さな噂をもとに国民を監視する様はそのまま現代のロシアに見ることができる。
例えば「密告」だ。

最近次のような記事(毎日新聞)を目にした。
《ロシアは「密告社会」に戻るのか 録音された戦争批判で教師免職》ロシア国内の教育現場で、ウクライナ侵攻に反対した教師や、ウクライナ支持と受け止められるような発言をした教師たちが「露軍の信頼を失墜させた」などとして裁判所に罰金を言い渡されたり、免職となったりするケースが相次いだ。
詳細はこちら⇒ https://mainichi.jp/articles/20220412/k00/00m/030/001000c

日本もそうなる危険がある。一般論だが日本人の特性で「右へ習え」とばかりに一方の方向へ突っ走る。このサハリンの「密告事件」のように・・・・。
プーチンの言う「第五列」が「非国民」に変わるなんておぞましい。これだけは避けたい。